松井周×戸川純 「コロナ禍での表現活動について」 |標本室路地#1
2021年4月18日に、松井周の標本室第2期キックオフを兼ね、女優・歌手の戸川純さんをゲストにトークイベントを行いました。「標本」をキーワードに、戸川さんとは何者なのか?!対談を行いました。アーカイブ動画を公開致しますので、よろしければご覧ください。
■イベント概要
松井周の標本室 路地#1
松井周×戸川純 「コロナ禍での表現活動について」
2021年4月18日(日) 14:00~ (約90分)
※対談の様子を一部、松井周のMonthly Letter5月号、6月号で公開いたします。ご登録はこちらから。(無料)
■ゲストプロフィール
戸川純(とがわ じゅん)
女優・歌手。
子役経験を経て1980年にTVドラマデビュー。
CM『TOTOウォシュレット』(1982年から1995年)、映画『釣りバカ日誌』(1作目から7作目)など映画、ドラマ、舞台、CMなど出演作多数。
2018年には松井周作・演出の『グッド・デス バイブレーション考』に出演。
ミュージシャンとしては戸川純ソロ名義、ヤプーズとしても活動を行っており、作品に『玉姫様』(1984年)、『好き好き大好き』(1986年)、自選ベスト3枚組『TOGAWA LEGEND』(2008年)など多数。最新作はヤプーズのアルバム『ヤプーズの不審な行動 令和元年』(2019年)。
最新エッセー集『ピーポー&メー』を2018年に上梓。
2020年よりYoutubeにて『戸川純の人生相談』を開始。
■コンテンツ
・「標本室」というスタディ・グループについて
・女優・歌手の標本:戸川純とは何者か?
・最近の戸川純さんの活動について
・演じることと歌うことの違いについて
・『グッド・デス・バイブレーション考』に出演してみて
・質疑応答
松井周の標本室とは
演出家・劇作家の松井周が主催するスタディ・グループ。「自分」という様々なバックグラウンド・年代・拠点のメンバーで構成される。知的好奇心によってつながった人たちがサンプル(標本)を持って集まり、話し、さらに新しい好奇心を生み出し、表現し続ける場所を目指す。
路地とは
松井周の標本室の公式活動。「標本」をキーワードに、演劇というジャンルに限らずインディペンデントにご自身のテーマを探求されているプロフェッショナルにお話を伺い、創作におけるヒントをゆったりと探る対談シリーズ。
■お問い合わせ
松井周の標本室 運営事務局
hyohonshitsu@gmail.com
■対談の様子を一部お届け!
※同じ内容をサンプルのMonthly Letter5月号、6月号でお届けしています。
松井:この活動は「標本室」というグループとして、「標本」にこだわりを持ってやってまして。
戸川純さん(以下、戸川):サンプルってことですね。
松井:そうです。標本として客観的に自分を考えてみて、職業などで言い表せない、自分独自の自分というのは、どんな言葉になるのか?を探ること。そこから発見されるもの、表現されるものを面白がっていこうというのが標本室です。
あえて標本化するとしたら戸川さんは何になるでしょうか。ちなみに僕は「妄想箱庭作成者」です。劇作も演出も行い、自分の妄想で箱庭を作って、そこで遊んでいるようなイメージです。
戸川:はっきりしてますよ。「女優・歌手」です。女優ができなくても、松井さんに呼ばれなくても、女優をやっていなくても、私はずっと女優・歌手と思っています。
松井:女優をやっていなくても女優。面白いです。
戸川:自分から言いたいのは女優・歌手というだけで、後は何者と思って頂いても良いです。演じた役でも、アイドルでも、変な歌を歌う人でも、バラエティに出る人でも。私から、自分はこういう人です、というのは全然ない、というかお客さんが決める事ですよね。自分というものは、本来なくてもいいと思っているんです。空っぽです。
松井:でも、戸川さんは色んな、歌ってる時のキャラクターも女優のキャラクターもあると思うんですけど、ある濃いキャラクターについて思い入れが非常に強い方がいらした場合、どうされるんですか?
===以下にレポートの続きと、動画が表示されます。===
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