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最初は誰も理解できない!?法律初学者から脱却するための3つのマインドセット

法学部で勉強している学生や、資格試験のために法律の勉強を始めた人なら、こんな悩みに一度は直面したことがあるのではないでしょうか。

「教科書を読んでも一ミリも理解できない…」
「民法の条文が多すぎて何をどう覚えたらよいのかわからない…」

実際、初学者の多くがこの「壁」にぶつかります。

でも、大丈夫です。私もかつて同じ壁にぶつかり、学生時代には法律の勉強に一度挫折しました。しかし、いくつかのマインドセットを持つことで、法律初学者を脱し、法律への苦手意識を克服することができました。

この記事では、私が資格試験の勉強を通じて学んだ法律学習のマインドセットを紹介していきます。

この内容が、法律を学び始めたときに感じる「わからなさ」や「辛さ」を解消する手助けになれば幸いです。私自身の試行錯誤から生まれたヒントなので、同じ悩みを抱える皆さんに役立ててもらえると嬉しいです。

それでは、3つのマインドセットを紹介していきます。

1.優秀な人にとっても法律は難しい

法律の用語や概念は非常に難解です。一度教科書を読んだり講義を聞いたりしただけで理解するのは、よほどの天才でない限り不可能と言えるでしょう。

その結果、多くの法律初学者が
「法律は特別な頭の良い人だけが勉強するものだ」
「自分は頭が悪いから理解できない」
と思い込み、挫折してしまいがちです。
私もかつてはそう考えていました。

しかし、法律の勉強を続けるうちに僕は、この考えが大きな誤解であることに気づきました。司法試験に合格した方でさえ、
「この分野は一度学んだだけでは普通理解できません」
「私も司法試験時代、この分野を覚えるのがつらくて捨てていました」
といった経験談を普通に語ることに気づいたのです。

法律の学習はどんなに優秀な人でも苦戦するものです。
「秀才だって苦しみながら壁を突破している」
という事実を受け入れる
ことで、
「理解できないのは自分の頭が悪いせいだ」
という誤解を捨てることができます。

もしあなたが「法律は一部の才能ある人だけが勉強できるものだ」と考えているなら、その考えを今すぐ捨てましょう。代わりに「誰もが法律の難解さを乗り越えてきたんだ」とポジティブに捉えることが、学習を進めるうえで重要です。

2.わからない内容は一旦スルーしてもよい

法律を勉強していると、初学者には到底理解できないような難解な概念や条文に出くわします。

ここで大切なのは、完璧主義に陥らないこと。ひとつの条文が理解できないからといって、法律学習全体を諦めるのは本当に勿体ないです。

法律の学習は、教科書や講義にたった1度触れただけで全てを理解することは不可能です。むしろ、後半の内容を学んでから、前半の内容がようやく腑に落ちる、ということが頻繁に起こります。

たとえば、私自身も民法185条(占有の性質の変更)を初めて読んだとき、その内容を一ミリも理解できませんでした。そのため、その条文は半年間放置したままでした。しかし、民法の物権全体を8回も9回も繰り返し勉強するうちに、気づけばその条文が自然と理解できるようになっていました。

もしあなたが法律の勉強でつまずいているなら、「ここで止まらずに次へ進んでみよう。2周目、3周目でわかるかもしれない」という軽い気持ちで先に進むことをおすすめします。

大切なのは、完璧を求めるあまり学習そのものを投げ出してしまうという落とし穴を避けることです。少しずつ進み続けましょう。壁を乗り越えられる日が必ず来ます。

3.深く理解をするには繰り返すしかない

これは法律学習だけでなく、どんなスキル習得にも当てはまる普遍的な法則なので詳しい説明は不要でしょう。「反復こそが王道である」ということです。

学習の初期段階では、難解な内容や細かい部分を無理に理解しようとする必要はありません。むしろ、基礎的な内容を徹底的に復習し、それを常識と感じるレベルまで持っていくことが重要です。

常識と感じるレベルまで基礎が定着し、「頭の容量に余裕ができた」状態になったとき、初めて細かい部分や難しい内容が頭に入りやすくなります。

例えば、民法の条文を1度読んだだけでは、その意味が掴めないことも多いですが、何度も繰り返し読み、基本的な知識を身につけることで、やがて細かい部分を学習する余裕が出てきます。

「何度も繰り返すしかない」という前向きな諦めが法律初学者の壁を突破する鍵となるのです。

おわりに

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。この記事の中には「繰り返しが大事」という少し根気のいる内容もありましたが、少しでも「法律の勉強は難しいけど、自分にもできるのでは?」と思っていただけたなら幸いです。

これからも、法律初学者の壁を乗り越えるためのヒントや、役立つ情報を発信していきたいと考えております。

また、この記事を読んでの感想やご意見があれば、ぜひコメント欄で教えてください。私もまだ法律やその他の資格について勉強中の身です。勉強しているのは自分だけではないと思えると、私自身とても励みになります。

それでは、次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。

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