いいね!の中に混じっているビジネスいいねの存在に気づいた。

note、Twitter、Facebook、Instagram今ではどれをみても欠かすことが出来ない「いいね!」機能。いいねは、驚き、感動、応援、共感、お気に入りといったポジティブな反応を表していて、発信者は、このいいねの数で、一喜一憂したりする。でも、最近、このいいねに無味無臭のものが混ざっているのを感じるようになった。

ビジネスいいねの存在に気づいた

以前NewsPicksを始めたときにいつもいいねしてくれている人がいた。最初は嬉しかったのだけど、ある時その人が投稿した全ての人にいいねを押していることに気づいた。観察してみると、ほぼ同時に全ての人にいいねをつけている。もしかして、この人はコメントを読んでないのかもしれない。そう感じると嬉しさがむしろ虚しさに変わっていた。

ビジネスいいねの誘惑

懺悔する。僕自身ビジネスいいねをしたことがある。まだ、ファブラボ神戸を立ち上げる前、Facebookやはてなブログ、WordPressなどで自分のページを立ち上げて記事を書いたりしていた。最初は自分が書きたいことや伝えたいことを発信しているのだが、閲覧数が伸びないと焦りにつながりコンテンツの充実よりも注目を浴びることに意識が傾いてしまう。その結果、同じはてなブログを書いている人をいいねしてみたり、フォローしてみたり、ツイッターで見てくれそうな人を探して、いいねしてみたり。これが、ブログをつまらなくするビジネスいいねのはじまり。本来、自分のクリエイティブを発揮できる場所のはずが、功を焦るあまりコンテンツよりも戦略なしのいいねを連発してしまう。そして、自分のブログの立ち位置を見失う。

WIN-WINの関係を築くこと

自分のサイトを成長させよう、注目を集めようという考え自体は悪くないと思う。ただ、それが無作為のいいねでは、両者にとってあまり「よくない」ことになってしまう。だから、自分がWIN-WINの関係を築くことができるコミュニティをつくっていくのが大事。学生時代を思い出すと、クラスの友達・部活の仲間・習い事の友達、きっと多くの人が複数のコミュニティをもっていたと思う。その中では共通の話題がありお互い、気持ちよくいいねができていた。おそらく、SNSもそれに近い。通りすがりの人に話しかけるよりも、コミュニティの中で話しかけた方が返答は返ってきやすい。

自分がどのコミュニティに属しているのか認識することで、気持ちよくいいねがしあえる関係をつくれるのだと思う。


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