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マツカワ×シナガワたがやす塾〜松川町編〜

こんにちは!宿場JAPANトラベル部門、宿場トラベルの廣橋智美(さっちゃん)です!
今回は、今年度始まった、品川宿と長野県の松川町との交流プログラムについて、レポートです。その名も「マツカワ×シナガワたがやす塾」
全3回に分けてお送りします。第1回の今回は、マツカワツアー。
(第2回はシナガワツアー、第3回は発表会の3本立てとなります!)

まず、「マツカワ×シナガワたがやす塾」とは・・・。

たがやす塾

長野県伊那市松川町が主催し、マツカワたがやす会議と宿場JAPANが共同運営する、人材交流プロジェクト!

今回のキーパーソンは、かつて品川宿でまちづくりに関わっていたという、松川町在住の北原太志郎さん(以下、だいしろーさん)。宿場JAPAN代表の渡邊崇志(以下、TAKAさん)と同い年で、一緒にまちづくりを進めていたことも。

東京との繋がりや交流が松川町の未来には欠かせず、「お互いの夢を応援し合えるような仲間づくり」が鍵になるとの信念から、品川宿との交流を行う構想がスタート。地域に密着した宿泊事業や旅行事業を行う宿場JAPANに話が持ちかけられ、「マツカワ×シナガワたがやす塾」が生まれました。

今回の第1期は2025年3月まで定期的な交流が続くプロジェクト。
参加者は、品川から5名、松川町から5名。
オンラインでのオリエンテーションを経て、まず初めて参加者が顔を合わせるのが、今回の2泊3日の松川ツアー。

9月14日(土)〜9月16日(月)の3日間、品川からみんなで松川町を訪ね、共に作業をしたり交流したりすることで、松川町の人たちの暮らしの哲学に触れました。

DAY1 自然満喫の初日!

品川から車で7時間!いちばの森でオリエンテーション

3連休初日ということもあり、朝早くに出発したものの大渋滞。
車でなんと7時間もの車中旅を経て、集合場所のいちばの森に到着!

いちばの森

いちばの森にてオリエンテーション。
葉っぱの名札をつけて、竹を切り出して作られたコップでウェルカムドリンク。自然満喫。一気に松川ツアーのムードが高まりました。

松川のりんごとリンゴジュースでお出迎え

3日間のツアーの概要案内やあらためて自己紹介、この3日間での意気込みなどを発表しました。

いちばの田んぼにて稲刈りとハザかけ

刈った稲を10房ずつくらいで束ねます

まずは、だいしろーさんが案内人となり、稲刈り体験。代々続く家に帰って来て、お米づくりをはじめこの地に足をつけて生きているだいしろーさんの人生の話を聞いて、稲刈り開始。刈るだけでなく、稲を束ねた「はざ」作り、それをかけるはざかけまで行いました。

語るだいしろさん

途中、休憩時間には、手づくりのしそジュースやシマウリの漬物を頂く一幕も。ちなみに、この休憩時間には「おこじはん」という名前があるそうです。

おこじはん
ハザかけ

みんなで協力すると早い!
無事に目標のスペースの刈り取り完了。

稲刈り終了後にイェイ!

ハザにかかった稲の風景が、周りの森や空や古民家のお家としっくり来ていて、この風景を作ることに参加できてよかった、といった気持ちになりました。
とはいえ、私たちがしたのはほんの一部。これをずっとし続けている方々の凄さも同時に感じた体験となったように思います。

達成感と清々しさの中、温泉へ。

星空の下で野外バーベキュー

野外BBQ

温泉から上がって戻ってくると、夜は更けて、灯りの中黙々煙が。
まちの方々も駆けつけて歓迎してくださり、夜空の下でのBBQの始まりです。

松川のりんごを食べて育ったこだわりのポーク、愛情かけて育てられた新鮮野菜、松川のシードル、だいしろーさんのお米など、地元の美味しい食材やお酒・ドリンクたっぷり。

焚き火と歌は最強

そのうち焚き火を囲んで、小さなリサイタルも。
りんごの木からギターをつくる地元の高校生と、音楽大好きな品川の参加者が意気投合。

みんなで歌ったり語ったりしていたらあっという間に時間が過ぎてしまいます。

DAY2 全身で感じた松川暮らし!


朝ごはんは、品川チームでおにぎりと味噌汁作り。
だいしろーさんのお米と、品川の海苔のマツカワシナガワおにぎり。

梅干しはスタッフさっちゃんの自家製。

松川の野菜と信州味噌の味噌汁をいただきました。

みんなで囲む食卓はいいもんですね

森林整備

朝ごはん後は、長峰地区にて、年に2回の森林整備にお邪魔しました。

道具の使い方も教わりました

「自分の暮らす地域のことは、自分たちでやる」を体現しているまちの方々と共に活動する時間は、学ぶことに溢れています。自然と共存する姿勢、高齢化や人手不足の悩み、協力していくことの大事さと大変さ・・・。森林整備の仕方以外にも、多くを学ばせていただきました。

作業の合間の休憩時間の会話も貴重な時間。

終わった後は、拠点の公民館前で屋外BBQ。

人が集まればBBQ、が松川町文化。


そう、2日連続BBQです。どうやら人が集まる時の松川町の文化らしく、お肉を買うとBBQセットは一式ついてくるんだとか。

長峰の方々が大切にしていらっしゃる活動に参加させていただき、「今度みんなでバスで品川に行って、お礼に何でもするぞ!」なんて言っていただけるほどに感謝もしていただけて、嬉しい交流となりました。

林檎の本棚つくり

この日の午後は、元々林業で生計を立てていたエリアの廃校が木工房になっている旧松川東小学校へ。
その地の木材とテクノロジーを掛け合わせて、作りたいものを自分で作ることのできる暮らしを目指すMMMというプロジェクトを行なっている場所です。
SHOP BOTという、プログラミングした設計図を読み込むとその通りに木材をカットする機械でパーツを作り、やすりがけをして組み立てることで、身近ないろいろなものを作ることができます。
この日は、みんなでりんご型の本棚作り。

みんなで分担してやすりをかけて、組み合わせて、最後にりんごのヘタになる棒を差し込んだら、りんごになった!

林檎の本棚と

セルフビルドの家づくり

この日は盛りだくさんで、お次は、自分で家を設計して建てちゃった方のお家へ。山の大自然の中に、素敵なお家が出現!

2階のドアのお茶目なつくりにまずびっくり!
中も楽しそうな空間

自由でワクワクが詰まったお家を見せていただき、夢が膨らんだ参加者たちでした。

DAY3 自分らしく生きるを考える最終日

珈琲十分

最終日は、松川町のまた別の地域、部奈(べな)へ。
大阪から移り住んだファンキーないけてるマスターとそのご家族が営む珈琲屋さんにて、ドリンクと、大人気のパン屋さんのパンの朝食。
マスターたちの人生を聴きながら、参加者たちもそれぞれ自分の夢に対する思いなどを語りました。

独特な雰囲気の珈琲十分さん


里山散策

そのあとは近くの里山散策。歴史や地理に詳しい地元のガイドさんに連れられて、里山を歩きました。一面田んぼの中を歩いたり、石碑や小さな神社を見たり、歩くことで伝わるまちの文化に気づけた気がします。

歩くって、いいね

まとめ

お昼ごはんに松川B級グルメのごぼとん丼をいただいた後は、初日の始まりの場所、いちばの森に再集合。
この3日間で感じたことを共有し合ったり、そこから踏み出したい一歩ややりたいことを、自分と向き合い考え、スケッチブックに書いて発表をしました。

ふりかえりタイム

それぞれ、自分の今後につながる気づきが色々。松川町での人との出会いから刺激を受け、そして3日間を共にした参加者同士も、お互いを応援し合える「仲間」となれたことが感じられました。

一人一人の決意発表タイム

次回は11月シナガワツアー

今回の3日間のマツカワツアーを経て、次回は11月のシナガワツアー3日間。その日の再会を楽しみに、品川チームは車に乗り込み、松川チームは見送り。お互い見えなくなるまで手を振って、品川号は松川を後にしました。

次回は11月のシナガワツアー。
自然の中で生きる松川の方々と作業を共にし、その哲学を皆で体感するマツカワツアーを経て、品川では、ペアで、それぞれが余白の中、自らまちやまちの人に出会うツアーです!
追ってレポートいたします!