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99,000分の1本の桜を植えにいわきに行きたくなりました。

川内有緒さん「空をゆく巨人」読みました。たぶん昨年カルカルの「未知の細道」イベントに参加した際にサイン本を購入したのですが読みきれてませんでした。

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素晴らしいアートエンターテイメント

結論から言ってノンフィクションとは思えないアートエンターテイメントでした!個人的には原田マハさん著「楽園のカンヴァス」に匹敵するほどのインパクトでした。第16回開高健ノンフィクション賞というのを受賞してるのですから当たり前かもしえれませんね。

最初はページが進まなかった

蔡國強(さい・こっきょう)という現代アート作家といわきと言うワードにひかれ興味を持ったものの巻頭のいわき回廊美術館の写真が、んーという感じでページが進まなかったのかもしれません。そもそもノンフィクションという分野にはあまり興味がなく、高校の時に読んだ佐木隆三さん著「深川通り魔殺人事件」以来かもしれない。笑
こちらが巻頭の写真。現代アートのにおいが感じられなかった。。。

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蔡國強(さい・こっきょう、ツァイ・グオチャン、Cai Guo-Qiang)

20代のころは多少現代アートにも興味があって、休みの日にはわざわざ遠くのギャラーを訪れたりもした。この本にも登場する四谷東長寺の地下P3、大森という行ったこともない土地のレントゲン藝術研究所、これもまた想像がつかない江東区佐賀町というところにあった佐賀町エキジビットスペースなど、なんとも不思議なところにこれらのギャラリーはあった。東京都現代美術館ができる前のことである。
というのもあって蔡國強という漢字3文字の中国人アーティストの存在は知っていた。たぶん当時はツァイ・グオチャンと読んで気がする。万里の長城を一万m延長するのイメージが強く火薬を使った大規模アートぐらいの印象で、ここまで世界的に成功したアーティストとは正直知らなかった。

志賀さんというおっちゃん

いわき回廊美術館のホームページらしきものはたぶん無い。しかし志賀忠雄さんのサイトは存在していた。siga.co.jpが取れてるということはやはり相当の新し物好きか勘がいい人だなと思った。このサイト相当面白いので、本を読み終えた方はじっくり見てみましょう。以下は見返しに入ってたお二人の写真。

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いわきチーム

志賀さんを筆頭とするこのいわきチームがアーティスト蔡國強の展示を支えてるという事実にも衝撃を受けた。このチームあっての蔡國強でもあり、作品の一部として欠かせない存在なのだ。詳しくは本を読んで欲しい。

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川内有緒さん

「空をゆく巨人」の著者でノンフィクション作家です。もちろんそれまでは知りませんでした。

そしてこちらが本の元ネタになった「未知の細道」の記事。いわき回廊美術館のことはこちらを読んだ方が良くわかります。でも本を先に読んでね。

ということで、ほとんどノンフィクションを読まない私ですがめちゃめちゃお勧めの一冊です。

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