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「おぢかちゃん」 長崎県立大学 2年 崎元愛琴

0→1(ゼロイチ)を生み出す地方プレイヤーの「1歩目」に焦点を当てた「0.1(ゼロ テン イチ)」。地方という土地で活動している人たちは今の活動をどんなきっかけで、どんなことから始めたのか。これから新しい1歩踏み出す人を後押しするための記事です!


「おぢかちゃん」 
長崎県立大学 2年 崎元愛琴

小値賀大好き「おぢかちゃん」こと崎元愛琴

筆者の僕と同じ、長崎県立大学に通う大学2年生。タイトルにもなっている長崎県の小値賀町出身の大学生。小値賀が好きすぎて気づけば、あだ名が「おぢかちゃん」に。島という特殊な環境下で彼女の地元愛が大きく膨らんだのはどんな理由からなのか。その「1歩目」を描いていきます。
(今回は同級生で同じ大学に通う友人ということでいつもよりフランクな雰囲気の記事になっておりま~す。)


自己紹介:小値賀町出身のおぢかちゃん

長崎県立大学に通う「しまの大学生」

ー(梶原)自己紹介をお願いします!

(崎元)長崎県立大学 地域創造学部 公共政策学科の2年生です。長崎県の小値賀町というところで生まれました。高校まで小値賀にいて、大学で佐世保にでてきました。個人的な活動で言うと、自分で「しまのだいがくせい」っていうラジオやってます。大学で小値賀の宣伝してたんですけど「声で魅せる」っていいなと思って、ラジオを始めてみました。小値賀出身の人に聞いてもらって懐かしいなって思ってもらえればいいかなと思ってます。

ーラジオの方は聞かせてもらってます(笑)
 キャラ的にも「声で魅せる」って合ってるしラジオすごくいいよね~。
 今やってる活動はそれくらい?

(崎元)主となる活動としては、1番は高校の卒業レポートの実現ですね~。小値賀では、高3で卒業レポートがあるんだけど、小6の時から土台は作るようになってて、小6の時に、個人で小値賀町の議会で発表をする。中3でペアで議会発表、高3でグループで議会発表なんだけど、高3の時のグループで今も続けてやってて、それが「OJIKANOほ。」っていうやつ。

高校の卒業レポート「OJIKA no ほ」を考案したメンバー

ー「OJIKA no ほ。」は具体的にどういう内容のことなん?

(崎元)コンセプトを一言でいうと「島全体で民泊をする」「島全体が一つの家」って感じ。小値賀の一番の魅力って人の暖かさだと思ってて、私たちが高校生の時ってコロナが流行ってた時期だったから民泊はできない。でも、小値賀の魅力を伝えるためにも人と関わる観光をしてほしいよねって思って。小値賀では、小値賀古民家の古民家ステイをやってるんだけど、小値賀の売りである民泊と、今ある古民家を活用した「古民家と民泊を合わせたような宿泊プランを考えたい!」と思って。小値賀の民泊は世間的な民泊と形がちがうっぽくて島の暮らしをするって感じなんよ。ご飯も島の人と一緒に食べて、漁業、農業体験も一緒にやって、長期休暇で帰ってきた子ども達みたいな体験ができる。それをそのまま体験するみたいな感じなんだけど、一緒に寝るのはコロナでリスクが高いから、宿は古民家で島の人とは別だけど、島民の人と交流もできるよっていう新しい観光のカタチを考えてるって感じ。

マインドの「1歩目」:島の大人たちに魅せられた

島ならではの環境や距離感

ー小さい時から小値賀について考える機会がそもそも多かったのか~。
 他に小値賀のための活動をしようと思ったきっかけはある?

(崎元)さっきも話した通り、小値賀は民泊の事業が売りになってて、その始まりが2006年、自分が2,3歳の時の話なんやけど。私はそこが小値賀の転機だと思ってて、市町村合併で島民の分裂があったんよ。そんな分裂した島を民泊とかで、どうにかしようって頑張ってる大人達をみて、それにあこがれて、「私も小値賀のためになにかやりたい」って思ったんじゃないかな。後は、元々音楽が好きで、音楽の先生になりたかったんだけど、音楽の仕事できる人って世の中にいくらでもいるやん?私じゃなくてもできることで。でも、「小値賀に関しては私がやらないと小値賀が廃れてしまうやん。」って思って、小値賀に関することをした方が自分の存在意義があると思ったっていうのは大きいかな。

行動の「1歩目」:夢や思いを声に出す

島民の前で、自分の夢について語ったことで活動の幅が広がった

ー自分の中で小値賀のために働くって決めたときに、具体的にはどういうことから始めた?

(崎元)自分でアクションを起こしたことでいうと、小学校6年生の時に「少年の主張」っていう町の交流センターみたいなところで発表する機会があっるんだけど、その時に「私の大好きな小値賀」っていうテーマで発表して、そしたら町の人が泣いてくれて。そこで町の人からも「この子は小値賀のことが好きなんだな」って知られたのかなって思う。あとは高校1年生の時も同じように出て、その時も小値賀のことを話したんよ。そこで結構、具体的に「私は将来、小値賀に戻ってきます!」って宣言しちゃったし、「この子は本気で小値賀のことを思ってるんだ」っていうのが大人の人にも伝わって、その2つは自分でアクションを起こせたかなと思う。
あとは、環境がよかったっていうのが一番かな。町に自分の意見を言える環境だったりとか、町が小さいから、行政とか町長もめっちゃ身近だし、普段から役場の人と小学生が交流してたり、自分の夢、目標とかを町の人が知ってくれてるような環境が当たり前だったから、そこは大きいかな。高校2年生で生徒会長になった時も、町の人と関わることが増えて、「私こういうことしたいんです!」って言って、色んなグループに入れてもらったりとか。「町の未来会議」っていう総合計画つくる会議に参加したり、「町の施設の利活用委員会」とかにも参加したりしてたね。

おぢかちゃんが大好きな小値賀の風景

ー自分のやりたいことを声に出す、発信するって大事だよな~。
 特に地方だと都市部と比べて、すぐ目立てるし、そこは地方のメリットで  はあるね。

(崎元)恵まれすぎてるんよね(笑)大学にきて、友達とかの話を聞いて改めて町の人と関わる機会多かったなって思ったし。


僕の地方創生仲間でもある、おぢかちゃんのお話どうでしたか?なかなか、普段聞かないようなことも聞けて、僕も勉強になったし改めて夢とか目標を与えてくれる環境とかその夢が肯定される環境って大事だなと思いました。
今回みたいに僕の友人でおもしろいことしている、学生の記事なんかも引き続き書いていきたいと思います!  次の記事もお楽しみに~

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