【女性=ピンク、男性=水色?】洋服の青山のウェブサイトの配色が変更されていることが分かりました
就職活動の服装・マナー規範における男女二元論、性差別の問題に長年怒りを感じている方なら、これについても同じように怒りを感じたり、不当に苦しめられてきた方も多いと思います。
配色の問題です。
スーツ大手の広告、ウェブサイト、実店舗のバナー…etc.
女性=ピンク、男性=水色、青
という配色は、それ以外のパターンをほとんど見た記憶がないくらいに蔓延していますよね。
洋服の青山の就活用スーツ専用ページも例に漏れず、そのような配色がメインだったのですが、今回、そのページの配色が改善されていることが分かりました。
1枚目が2021年に閲覧したもの、2,3枚目が2022年5月時点のものです。
(2,3枚目の出典:https://www.y-aoyama.jp/campaign/recruit/)
(2022.5.29アクセス)
2021年のサイトでは、メンズ、レディースの商品詳細ページも、一面、メンズ=水色、レディース=ピンクの色使いでした。
それが、2022年5月現在のものでは、緑とオレンジに変わっていますね。商品詳細ページも、緑とオレンジでまとめられています。
緑とオレンジという選択にも若干のジェンダーバイアスが伺えますし、男女二元論の商品ページやスタイルの紹介がなされている問題、そこに性差別が潜んでいる問題は、依然として改善されていません(例えば、女性とされる人にはヒール付きパンプス一択であるかのような見せ方が続いている)が、この水色とピンクのステレオタイプな色使いが改善されたということは、大きな一歩ではないかと考えます。
#就活セクシズム オンライン署名は、スーツ大手4社を署名提出先に含んでいて、それらは
・洋服の青山
・AOKI
・はるやま
・コナカ
の4社ですが、現時点で、洋服の青山以外の会社のサイトは依然として、「女性=ピンク」「男性=水色、青」の配色です。
https://www.aoki-style.com/feature/recruit/
「AOKIのリクルートスーツ(就活スーツ)フェア」
(2022.5.29アクセス)
https://haruyama.jp/contents/haruyama/20210206/
「はるやま就活応援guide」
(2022.5.29アクセス)
https://www.konaka-jp.com/shukatsu/
「コナカ・フタタ 就活応援」
(2022.5.29アクセス)
ステレオタイプ押し付けの問題点、ジェンダー・アイデンティティやジェンダー表現(非表現)には多様性があるという事実などがこれだけ社会に広まってきている今なおこのようなステレオタイプな販売方法が放置されていることは大変疑問で遺憾です。
私たちは、この就活産業においては、大手スーツ会社が教育機関にも広告やパンフレットを置いている状況から分かるように、大手企業による寡占状態、学生の囲い込み状態が続いていると考えます。
そのような状態で、大手企業が揃って「女性=ピンク」「男性=水色、青」一辺倒の広告を出す販売方法をとることは、この構造に乗らざるを得ない就活生が多い中で、
「男性は爽やかで強くあるべき」「女性は美しくしなやかであるべき」といった不当な抑圧を加速させることになっていないか、
また、
誰かのジェンダー・アイデンティティを、誰かの存在を、社会から「いないもの」「あってはいけないもの」として排除したり抹消することになっていないか、
考えてほしいです。
この構造において、大手企業はそれほどの力を持っていることを自覚してください。
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