見出し画像

映像クリエイター・イラストレーターの就職図鑑


Q:インタビュアー【バッシー 就職図鑑】
A:インタビュイー【Kさん、映像クリエイター・イラストレーター】


Q「本日は映像クリエイター・イラストレーターのKさんにお越しいただきました。映像クリエイター・イラストレーターという仕事についてや就職活動の流れについてインタビューさせていただきます。本日はよろしくお願いします.」

Q「まず,どんな仕事をしているのですか?」


A「私は、主に舞台作品やイベントにおいてプロジェクションマッピング等の
映像演出を担当する「映像クリエイター」と、SNS運営で使える挿絵やイラ ストを提供しているフリーランスの「イラストレーター」です。冒頭に「主 に」と付けているのは代表的な活動がその二つというだけで時には舞台に役 者として出演する事もありますし、コロナでイベントが減ってきた昨今で は、オンラインイベントの配信業者のような事もしております。」


Q「1日の流れを教えてください」

 A「基本は午前中に起きて、クライアントからのメールチェックから始まりま
す。返信作業を一通り済ませ、1日の予定を組み、午後からは作業に没頭しま す。日によりますが本番前や立て込んでいる時は明け方まで作業していま す。」


Q「将来的に所得はどのよう推移をたどりますか?」


A「正直なところ、会社勤務の方のように役職の昇進や出世といったわかりや すいキャリアアップは、残念ながらクリエイターの道自体には存在しないの ですが、仕事量や収入面も含め大抵の事は自分自身の技術力や交渉術で決定 していくので、良く言えば年齢や歴数で判断される事はありません。将来的 にも映像業界は、これからさらに需要が増していく傾向のあるジャンルなの で自分の価値を高めていければ、十分所得を上昇させる事も可能だと思いま す。」


Q「福利厚生についてはどうですか?」


A「福利厚生は個人事業主なので、基本的にはありません。まだ自分一人で食 べていけるほど儲けがなかった時は、下積みとしてアルバイトなども並行し て働いておりました。ただ最近はフリーランスの増加に伴って、フリーラン サー向けに作られた保険サービスや損害補償保険・収納代行を行ってくれる サービスがたくさん増えてきたのも事実です。私も仕事柄、高額な機材や機 密情報を扱うことが多いので、万が一事故を起こしてしまった場合の事を考 えると、損害賠償のリスクが補填されるのはありがたいです。職種によって 多種多様な補償が受けられますし、フリーランスで起こりうる「自分が倒れ たらそこで終了」なんてことにならないのは、メンタル的にもとても安心で きます。」

Q「この仕事における良い面とそうでない面をおしえてください」

 A
(良い面)「良いなと思う部分は、やはり「自由度」です。働く場所も、働く 時間も、働く日も自分で決められる。そして自分のやりたい分野の仕事で収 入を得る。幼い頃から絵が大好きで、テレビを見るのも大好きだった私にと っては夢のような仕事です。そして作品によっては他セクションのプロ達と 共同でプロジェクトを進める時もありますが、基本的にはひとりで活動して いるので、わずらわしい人間関係の悩みや仕事時間外での気疲れが圧倒的に 少ないと思います。そして、たくさん時間をかけて一生懸命作り上げた作品 によって、見てくれたお客さんが感動してくれたり喜んでくださっている姿 を見れた時は、とても達成感とやりがいを感じます。仕事終わりはいつも 「この仕事を選んでよかったな」と思えます。」
(悪い面)「先ほど良い点で「自由」とお答えしましたが、それは言い換え
ると「何でも自分の責任」という事です。仕事をとってくるのも自分次第、
その仕事が成功するかも自分次第、そしてまた次の仕事につなげられるか
も、全部自分次第。そして元々趣味だった分野なのもあって、自分でメリハ
リをつけないと休憩しながらも絵を書いたり趣味の映像を作ったりしてしま
って、結局休んでるのか働いているのかわからなくなる時もあります。です
ので、いろんな意味で「自己管理」が大切だと思います。会社員の様に団体
で支え合って仕事を進めていくのではなく自分の体ひとつが資本な訳ですか
ら、代わりがきかないプレッシャーもありますし、自分に課せられる責任も
大きいです。また、自分で仕事を勝ち取る営業的要素もあるので苦手な人か
らすれば苦痛に感じるかもしれません。」


Q「自己研鑽としてやっている、やらなくてはいけやいことなどは何かありま すでしょうか?」


A「フリーランスにとっても自己研鑽は、決してかかせません。そもそも我々 は「現時点で持っているスキルや経験で報酬をいただく」職業なので出来る 範囲や深度が増せばおのずと挑戦できる舞台も広がりますし、逆に言えば常 にアップデートされていく世の中において、最新情報を得ていないと途端に 前線から引き剥がされてしまう。収入が安定している優れたクリエイターは クライアントへの提案する時の引き出し多さも圧倒的です。そういったとこ ろから考えても、自己研鑽は十分仕事の内に入るのです。」


Q「休日は自分の時間としてとれるか?どんなことしていますか?」


A「最近はほとんどが自宅での作業で完結してしまう様な案件なので外出はで きませんが、例えば一昨年はミュージカルのツアーで全国を回っていて、休 演日にはご当地にゆかりのある場所に出向いたり郷土料理を食べたりリフレ ッシュに時間を割きました。いろんなものを見て、感性を磨く事もある意味で仕事ですので、普段プライベートでは行ったことがない他県の美術館や歴史館、歴史的建造物なども積極的に見たりして感性を磨いていました。最近では遠出こそできませんが音楽を聞いたり、ストレッチをしてみたり、料理をしてみたりと、直接仕事には関係ないけど刺激を受けられそうなものを探して取り組んでいます。そういったところからインスピレーションを受けたりする事もあるので面白いです。」

Q「その仕事につくため学生時代にするべきことや必要なことを教えてください」

ここから先は

3,322字

¥ 300

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?