栄養管理士の就職図鑑
Q:インタビュアー【バッシー 就職図鑑】
A:インタビュイー【Hさん、勤務栄養管理士】
Q「本日は栄養管理士のHさんにお越しいただきました。栄養管理士という仕事についてや就職活動の流れについてインタビューさせていただきます。本日はよろしくお願いします.」
A「よろしくお願いします.」
Q「まず,どんな仕事をしているのですか?」
A「病院で管理栄養士として働いています。仕事内容としては、入院患者様の栄養管理計画 作成、どんなお食事を提供するかDrと相談、入院患者様やご家族へ入院中、退院後のお食事 の説明や提案や指導、他職種カンファレンス、回診、外来栄養指導、電子カルテを用いた食 事変更、電話対応、食札切りなどです。糖尿病や心臓病など専門的な知識が必要となるので 日々勉強、研修会に参加しています。」
Q「1日の流れを教えてください」
A「8時30分仕事開始、午前はカンファレンス、入院栄養計画書作成、入院患者様への面談、 栄養指導を行います。午後はカンファレンス、患者様への嗜好調査や状態の確認、個々に合 わせた食事変更、その他雑務を行います。」
Q「初任給やボーナス、将来的に所得はどのよう推移をたどりますか?」
A「管理栄養士という職業自体あまり給与が良い方ではありません。大卒の初任給で17万前 後が平均です。私自身は転職で、前職6年勤めたという実績のもと初任給は19万でした。そ の後1年毎に3000円ずつ上がっています。ボーナスは平均3倍で、私の勤めるところは4倍で す。選ぶポイントとして管理栄養士手当で上乗せされて給与が高く見えますが何も手当がつ いていない状態をしっかり見ることが大切だと思います。」
Q「福利厚生についてはどうですか?」
A「交通費は2km以上から全額支給、一人暮らしは1万円の補助があります。年に1度健康診断 、また確定拠出年金制度もありその点は説明会も設けられ自分達の老後の生活についての投 資や貯金の援助も月3000円してもらえます。同施設内に健康飲食店がありそちらの割引特待 もあります。休みは月に9回は必ずあり、プラスでリフレッシュ休暇3日、特別休暇5日があ ります。管理栄養士は現場との兼ね合いがあり有給は他の職業と比較すると取りづらいとい うデメリット点もあります。ですが有給の中でも時間休として使うこともできるので予定が あり少し早めに帰りたいなどいう取得の方法もできます。また、育児休暇、結婚休暇も取得 することができ、女性社会の職種なのでみんながカバーしようとする姿勢があり時間も融通 がききます。」
Q「この仕事における良い面とそうでない面をおしえてください」
A「良い面はいつまでも向上心を持って学べることです。医療は日々進化します。新しい治 療法、新たに発見された効能など自分の中で更新しどうすればいいのか学ぶ研修会も充実し ています。また、患者様相手ですのでその患者様が全然食べれなかったのに食べれるように なった、病気を持っていてそこに対する食事指導を行ったら理解し自宅へ帰っても食事療法 を頑張ってくれていたなど変化があるととても嬉しく感じます。また、自分の成長へも嬉し く思うこともあります。私自身、最初が給食管理のみ行ってきた管理栄養士で臨床を全く分
かっていませんでした。なので初めて出たカンファレンスではトンチンカンなことを言って しまい恥ずかしい思いをした苦い思い出があります。今では医師が言っている言葉も自分な がらに理解しそこに付随して栄養の情報も言えたりするようになり勉強して良かったと思っ ています。
悪い面は残業が少し多いことです。勉強しなければならない職種なため院内研修や外部へ研 修も多いですし食事内容の変更や入院患者様の個別栄養管理が増え、それに伴って業務量も 増え帰りが21時を超えることもあります。また1人で1病棟持ったり2病棟もあるので責任を 持ってしっかりやるという覚悟がないと務まりません。若い頃から鍛えられるので自分から 分からないことを聞きに行くなど指示待ちは通用しません。そういった意味では大変かもし れませんが何度もいうように自分自身が成長できる職業だと私は思っています。」
Q「社内外の研修等や自己研鑽としてやっている、やらなくてはいけやいことなどは何かあ りますでしょうか?」
A「自分で定期的に勉強するための本を購入しています。ちなみに管理栄養士として働いて 愛用している本は、1事例・症例に学ぶ栄養管理2実践栄養管理パーフェクトマスターです 。後はあらかたの食品のカロリーやタンパク質、脂質、塩分などは知っておきたいので食品 のカロリーブックも持っておくといいと思います。毎日仕事をする中で必ずこのやり方で良 かったかな、また新しい病気と出会いどうすればいいのだろうと疑問が出ます。管理栄養士 として基礎はもちろんやり方はありますがよりベストな方法はどうすればいいか、どうすれ ば分かりやすく患者様に伝わるかなどを日々勉強中です。どうしても医療用語や難しい言葉 が説明時に出てきてしまうので簡単に言い換えるにはどう言えばいいかを実際に患者様とお 話ししてこれはいけなかったな等反省しながらフィードバッグしています。これはこの業界 にいる限り年齢問わずずっとだと思います。」
Q「休日は自分の時間としてとれるか?どんなことしていますか?」
A「もちろんとれます。私は仕事を家に持ち込まないようにしています。職業柄、やはり料 理や食べることが好きなのでご飯やお菓子作りをしたり、食べ歩きをしています。デスクワ ークなのでたまに温泉にいきゆっくりします。」
Q「ここからは、就職活動について伺っていきます。その仕事につくため学生時代にするべきことや必要なことを教えてください」
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