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ケース面接対策「ロジカルシンキング(構造化)の訓練」
コンテンツ内容
ケース面接・GDにおいて、重視されている能力は、EQ面とIQ面の2つがあります。EQ面は協調性や人当たりの良さになります。一方IQ面はロジカルシンキングとアイデア力になります。一般的にEQ面は性格によるところが大きいため短期的な訓練による変化は難しいです。一方IQに関しては、短期的な訓練により、十分改善することが可能です。今回はIQの中でもとりわけロジカルシンキングの訓練法について解説します。
アイデア力に関しては知識量が重要になるため、下記のインプット素材をお役立てください。全25業界のビジネスモデルに関してのインプット素材となっており、ケース・GDに即効性のあるコンテンツとなっています。
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ロジカルシンキング=構造化
そもそもロジカルシンキングとは何か。よくロジカルシンキングとは「筋道立てて説明ができること」であると理解している方が多いかと思いますが正確には間違いです。本来のロジカルシンキングでは、筋見て立てて説明することだけでなく、構造的に物事が整理できていること(構造化)が重要な要素となっています。
構造化=ロジックツリーの作成
構造的に整理できている(構造化)というのは以下の図のような状態(ロジックツリー)のことを示します。本来ロジカルシンキングとは筋道立てられた構造化(ロジックツリーの作成)のことなのです。つまり、筋道立てて説明することができるだけではそれはロジカルであるとは言えないのです。
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ロジックツリーでは、①大分類を基に中分類、小分類へと構成要素の粒度が小さくなっていきます。また、②中分類、小分類それぞれでは構成要素がMECE(モレなく、ダブりのなく)になっています。具体例には下図のように整理します。
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日本の地形という大分類を分解すると山地と平地という2つの要素に分解することができます。また、山地と平地はMECEになっており、かつ山地と平地の全体集合は日本の地形ということになっているわけです。これを構造化と呼ぶわけです。
構造化(ロジックツリーを作ること)の利点は2つあります。1つ目は網羅的な視点を考えられることです。ケース面接やGDでは、網羅的な論点を提示した上で、最も解決すべき課題特定するという考え方をする必要があります。網羅的な論点を提示できていないと、「他に考えるべきことはないのか?」と問われ、プレゼンテーションの説得力を失ってしまいます。
2つ目は構成要素を掘り下げることで本質的で深い議論が可能になることです。構造化ができていないケース面接やGDは、アイデアベースの施策になりがちです。構造化を行わないと、上手く要素を分解することができず、粒度の大きい要素への試作出ししかできないからです。しかし、構造化ができている場合、要素をより細かく分解することができるため、より深い議論ができるようになります。
構造化はロジカルシンキングにおいて不可欠であるにも関わらず、それを使いこなしている就活生はほとんどいないと思われます。そこで、ぜひ本記事を参考にを周りの就活生との差別化を図っていただきたいと考えています。
構造化の実例①(ビジネス系)
では、実際のケース面接・GDを想定して構造化をどのように使うのかを、ビジネス系・公共系それぞれのお題を基に解説していきます。
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構造化の実例②(公共系)
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公共系問題の解説
公共系の問いに関しては、下記の記事でさらに詳しく解説しています。公共系の思考方法や例題の解説を行っているためぜひ参考にしてください。