大久保朱夏

編集・ライター/食のクリエイター/食生活ジャーナリスト。料理や食生活にかんする記事を執筆。ときにはレシピの提案も手がける。実母の認知症介護をきっかけに、認知症についての取材執筆、「認知症と食生活」の講演も行なっている。ブログhttps://shukas.exblog.jp/

大久保朱夏

編集・ライター/食のクリエイター/食生活ジャーナリスト。料理や食生活にかんする記事を執筆。ときにはレシピの提案も手がける。実母の認知症介護をきっかけに、認知症についての取材執筆、「認知症と食生活」の講演も行なっている。ブログhttps://shukas.exblog.jp/

最近の記事

#料理リレーで紹介したのは『ゆで卵入りエビピラフのミルクリゾット』

料理家 脇雅世先生が発起人となって始まった料理リレー。 「家にあるもので簡単に作れる日々のごはんを発信する」企画です。 シェフの横田渉さんからバトンを受けとりました。 東京では学校の休校が48日目を迎えました。緊急事態宣言が全国に発令され、感染症予防のため、買い物に行く回数を減らした生活していると思います。食事量が減ってしまうと栄養不足が心配。 そんなときに頼りになるのが買いおきできる冷凍食品です。 冷凍食品にひと手間加えた『ゆで卵入りエビピラフのミルクリゾット』を紹介します

    • #老ラジ「認知症介護と家ごはん」zoomアーカイブあり

      昨日のzoom配信は、フェイスブックとの連動がうまくいかないというトラブルがありましたが、 およそ1時間、老年学研究者でライターの島影真奈美さんの絶妙なリードで認知症と食についてお話ししました。 視聴者からはこんな感想が。 ・なるほどがいっぱい詰まっていた! ・認知症が進むと食べ方を忘れたり、小皿が多いと戸惑うことがあるんだ! ・味覚ってその人自身を理解する大切なキーワードですね!気づきがいっぱいありました。 ・便秘に気をつけます。 ・冷凍ピラフ+牛乳&生もずく+みそ汁、

      • 4/11(土)「認知症介護と家ごはん」島影真奈美さんとライブ配信します。#老ラジ

        しばらくnoteをサボっていて久しぶりの投稿です。 新型コロナ感染症の影響で世の中がガラリと変わってしまいました。 いきなりですが、告知です! 4月11日(土)15時30分〜16時30分に ライターで老年学研究者の島影真奈美さんのお誘いで「働くわたしたちと親の老い会議ラジオ」にゲスト出演することに。 zoomは、使ったことがなかったので島影さんに手取り足取り教わり、きっとだいじょうぶ。 外出できなくてもトークをお届けすることができます! 島影さんは、大学院に通い、ライターをし

        • 「認知症と食生活」の講演をしました(2019年のふり返り)

          しばらく全力疾走の日々で、新年になってしまいました。リスタートです。 11月13日に第3回ケアフード横浜で「認知症と食生活」について60分間の講演をしました。参加者の多くは高齢者施設で働く管理栄養士さんでしたが、認知症の人への対応に苦慮しているということで、 介護の体験談を話してほしいという依頼でした。 ・実家で母の介護をするまでの経緯(短めに) ・認知症がある人の体調維持の大切さ ・便秘を防ぐ食生活のヒント(便秘は不穏になる要因の一つです) ・食べることは心の栄養にダイレ

          映画「長いお別れ」は、変わりゆく父を「父」として受容し続ける7年間の家族の物語。

          映画「長いお別れ」の試写会へ。 原作は中島京子の同名の小説。監督は『湯を沸かすほどの熱い愛』で注目を集めた中野量太。 山﨑努と松原智恵子が夫婦役。山﨑努は元中学校の校長で60代後半から認知症を患う。山﨑努は原作を読んだとき、映画化されたら自分がこの役をやると直感したらしく、ハマり役。 竹内結子(姉)と蒼井優(妹)が姉妹。豪華なキャスティング。 竹内結子が演じる麻里は、結婚して男の子に恵まれ、夫の仕事の都合でアメリカに住んでいる。冷静沈着すぎる夫に甘えられず、孤独感を感じてい

          映画「長いお別れ」は、変わりゆく父を「父」として受容し続ける7年間の家族の物語。

          離れて暮らす親の「見守りサポーター」は近所の人。帰省時にメールアドレスの交換を

          高齢の親と離れて暮らして働いている方へ。 ゴールデンウィークに実家に帰省したら、近所の人とメールアドレスやLINEを交換しておくことをおすすめします。 「仕事があり、なかなか帰省できませんが、高齢の親のことで何か気になることがあれば、ささいなことでもいいのでメールをください」と、手みやげをお渡しするとスマートかもしれません。 実家は団地だったこともあり、「近所の目」が多くありました。 「お母さんが粗大ゴミの出し方を勘違いして、もめていた」 「廃品回収の日を守らない」など、後

          離れて暮らす親の「見守りサポーター」は近所の人。帰省時にメールアドレスの交換を

          かみやすい、飲み込みやすい料理を外食で。横須賀の「創」で開催された試食会レポート

          家族が高齢になって食べる力が低下しても、一緒に外食をしておいしい時間を過ごしたい。そんな願いを叶えるための試みが横須賀市で芽吹いています。 女子栄養大学出版部・監物南美さんからのお誘いで、「お洒落なお店で美味しく食べる嚥下食」の試食会へ。横須賀の創作和食ダイニング「創」に行ってきました。 ちなみに嚥下(えんげ)とは、のどにきた食べ物を食道にごっくんと送り込むこと。加齢や病気で、嚥下反射がうまくいかなかったり、速度が落ちたりすると、むせたり、食べ物が気管に入ったりして肺炎の引

          かみやすい、飲み込みやすい料理を外食で。横須賀の「創」で開催された試食会レポート

          ばあばと孫、笑顔で再会ならず、2019年春。

          昨日、母の往診の立会いがあり、 春休みということで妹と姪も予定を早めて一緒に行くことに。 久しぶりに孫に会え「よくきてくれたね、大きくなったね」という言葉をかけてくれるだろうという「淡い期待」はもう何度も打ち砕かれているのだが、それでもやはり笑顔の再会を期待してしまう。 しかし、扉の向こうには険しい表情の母がいた。声色をいくつも使い分け、なぜか大阪弁まで飛び出し、何者かが母に憑依しているかのよう・・・。 ばあばと笑顔で会えなかった子どもたちを不憫に思ったスタッフの計らいで

          ばあばと孫、笑顔で再会ならず、2019年春。

          朝日新聞「なかまぁる」連載vol.1

          朝日新聞の認知症のある人の暮らしを支えるWEBサイト「なかまぁる」のレシピエッセーを声に出して読みました。編集部の許可を得て音声配信しています。 本編と合わせてご覧ください。 https://nakamaaru.asahi.com/article/12118215

          朝日新聞「なかまぁる」連載vol.1

          朝日新聞「なかまぁる」連載vol.1

          『食事を変えれば、認知症は必ずよくなる!』発売されました。

          私が編集を手がけた『食事を変えれば、認知症は必ずよくなる!』園田康博著(新星出版社)が1月下旬に発売されました。 雑誌「栄養と料理」2016年6月号「認知症の母といっしょに食べる日々のおかず」で、母に作っていた料理レシピと介護のことを綴り、主治医の東京メモリークリニック蒲田の園田康博先生といっしょに毎日ホールで「認知症になってもあきらめない」をテーマに講演。聴講にきてくれたフリーの編集者、角田菜穂子さんが出版社の人に講演の内容を話してくれたことがきっかけになり、「食と認知症」

          『食事を変えれば、認知症は必ずよくなる!』発売されました。

          母のメリークリスマス2018「みなさんお元気で」

          昨日録音した母のメリークリスマスの言葉をnoteにあげてみました。

          母のメリークリスマス2018「みなさんお元気で」

          母のメリークリスマス2018「みなさんお元気で」

          母、施設で三回目のクリスマス

          「元気そうね?」言ったら 「元気そうではなく、元気です」と母が訂正する。 そういうときの母は元気で穏やか。久しぶりにスッキリした顔をしていた。 「何かしたいことはある?」と聞いたら、  「ごはんがたくさんあるところと、緑がたくさんあるところに行きたい」と母。 施設で迎える3回目のクリスマスの言葉。 写真は、老人ホームの壁面アート。 音声データをアップしたかったのですが、 アイフォンからはできず。明日にでも。

          母、施設で三回目のクリスマス

          「何もかも忘れちゃったのよ」と母が言った

          出張が続いていて2週間に1回の往診に立ち会うことができなかった。しばらく会いに行けてないと母が夢に出てくる。老人ホームから連絡がないので特に変りなく過ごしているはずだけど、「呼ばれているな」と思う。時間が開けばあくほど、どんな顔をしているか?少し気が重くなる。 カツカレーを食べてスタミナ補給してから老人ホームへ。 看護師さんは「波はあるけれど、まあまあです」と言う。 介護スタッフは「低空飛行気味です」と言う。 健康面は問題ないし、食事や薬を拒否することはないので「まあま

          「何もかも忘れちゃったのよ」と母が言った

          『認知症フレンドリー社会』徳田雄人著(岩波新書)を読んで

          岩波新書から徳田 雄人さんの『認知症フレンドリー社会』が発売された。 母の介護が一段落したとき、徳田さんとつくば河野先生のワークショップに参加し、認知症フレンドリーという考え方と取り組みを知り、そうだ、そうだ、これからの社会に必要なのはこれだと感激した。取材をはじめるようになったのも認知症フレンドリーという言葉に出会ったのが大きい。 「はじめに」に書かれているように、社会を認知症対応にアップデートする必要があるという表現がイメージしやすい。 国内のトピックスや課題、認知

          『認知症フレンドリー社会』徳田雄人著(岩波新書)を読んで

          母は画家になったのです。

          母は画家になったのです。

          11月17日(土)JFJのシンポのリレートークで、認知症にやさしい食環境づくりについてお話します。

          11月17日(土)に開かれる食生活ジャーナルリストの会の公開シンポジウムのテーマは、「平成の終わりに食の未来を語ろう」。 平成の食とは何だったのか。そして、これからの食はどうなっていくのか。 食の欧米化や飽食の時代を経て、食の多様化やエンターテインメント化が進んだ平成。同時に食糧難の時代とは異なる新たな栄養や貧困の問題が生まれた時代でもあった。 節目のシンポジウムで、リレートークのスピーカーを務めることになった。 認知症は「暮らしの障害」と考えてみると味方が変わる。 食べる

          11月17日(土)JFJのシンポのリレートークで、認知症にやさしい食環境づくりについてお話します。