都合良く生きればいい 感情#21
人の意見はすぐに変わります。あるときに決めた目標は、少し経てばありがたくなくなる場合があります。
僕の場合は、ニュージーランドへ留学に行くことを決めた半年後には、したいことや目標がすっかり入れ替わっていた、なんてことがありました…。
お金も稼いでビザも取得して航空券も購入して...。そうこうしているうちに、気持ちは変わってしまいます。
このように、普段は意図せず関心事や信念が変容していきますが、都合良く自分の考えを切り替えることもあります。その良い例が、虚無主義です。
「死んだら全部無になるじゃん」と考え、何もかもがどうでも良くなる諸刃の剣です。
日常生活でのこの考え方は、大きな支障をきたします。意欲が削がれ、人生を楽しめなくなるからです。しかし、嫌なことがあったり後悔しそうな局面においては、この考え方を都合よく適用することで気持ちが少し楽になります。
いわば、僕にとっての最終奥義のようなものでしょうか。
そして、数日前に他にも都合良く使える考え方があることに気づきました。それは男らしさです。
説明不要だと思いますが、「らしさ」という言葉は一部の人を苦しめる可能性を孕んでいます。僕もあまり好みません。しかし、それを自分で自分に使う場合は問題ないでしょう。
どのように都合良く使えるのかと言うと、良い意味でなりきれる点です。
本当に男らしくなりたいというわけではないのですが、くよくよしているときに憑依する入れ物を作れるような感じがします。
男らしく決意をしよう!男らしく気持ちを伝えよう!と、勇敢な行動をするきっかけになるのです。
「なりきり」の力は大きいと思っています。思い返せば、僕の努力は憧れの人になりきって成されたものが多いです。塾講師をしていたときは、僕が尊敬する講師像に憑依した気持ちで頑張っていました。
都合良くなりきり、都合良く信じ、それが不要になれば考えを改めれば良いのです。誰にも害を与えないのであれば。