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「経営企画職」の定義

「経営企画職」というと、みなさんはどういう業務を思う浮かべるでしょうか?
これは非常に難しいと思います。
なぜなら皆さんの思い描く「経営企画の仕事」は、人によってかなり異なるものだからです。

例えば「営業職」であれば、どのような業界であっても”商材を売ってくる人"を指すと思います。最近はコンサルティングやアカウントマネージャーと記載された名刺を持つ方もいらっしゃいますが、業務の実態を聞くと「営業なんですね!」「そうです!」とすぐにイメージをすり合わすことができます。
これは経理職や技術職も同じです。当然業界が違えば扱う商材や技能は異なりますが、経理は「会社の数値をまとめる職種」、技術職は「エンジニアリングや特殊なスキル(匠の技?)などを駆使する職種」と、だいたいイメージがつかめると思います。

これに対して「経営企画職」は、会社ごとに、もしかするとそれをリードする経営企画室長・経営企画部長によって担当する業務が異なるほど、業務内容が異なる気がします。
私の友人の「経営企画」の人も、COO(Chief Operating Officer、最高執行責任者)のように業務を統括する方や、経営戦略(戦術?)に特化したCSO(Chief Strategy Officer、最高戦略責任者)的な方、予算実績を中心に取り扱う方、IRやM&Aなど定常化された業務ではなく特命事項のようなことを中心に担当する方がいらっしゃいます。そんな私たちは全員「経営企画室長」という職位です。面白いですよね!

私もこれまで5社で経営企画室・経営企画部といった部署に所属していますが、担当した業務は異なります。
主に管理部門を統括し、会社全体を裏から支える業務をしつつ、IPOに向けて証券会社、監査法人、株主と調整をしながら、IPO後はIRやM&Aなどに業務の軸を移していくことが多いですが、広報を管掌したり、企業の規模やステージによっては内部監査も担当しました。

ちなみに私が転職して、次の企業に入社したあとは、だいたい規程の整備から始めます。
その際にそれぞれの部署の業務を記載する「業務分掌規程」において、経営企画室の業務として「その他事業に関する特命事項」というのを入れておきます。
手順の型が定まった定型業務も大事ですが、上記のようになんでもやる人が、業務の抜け漏れがないように(痒い所に手が届くように?)動いて対応する仕事も大切なのではないかと思っています。

以上のことから、『「経営企画職」の定義』は、各社によって異なる、ということになりそうです。
定型業務が少ない分自考自走が求めら悩みも多いですが、私は会社の中で「遊軍」のように自由に動けるこの職種が天職だと思っています。

このマガジンでは少しでも多くの方が「経営企画」という職種に興味を持って頂き、志望頂ければいいなと思って書いております。
経営企画へのキャリアチェンジ、または現職の経営企画職の方でお悩みがある方がいらっしゃいましたら是非お気軽にご連絡ください。
可能な範囲で相談にのらせて頂きます!

[ご参考]
・日本初「経営企画カンファレンス」開催 ※終了
https://conference.scalecloud.jp/index.html
・経営企画コミュニティ Slack申請フォーム

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