長南浩人先生の講演メモ
タイトル
聴覚障害児の知性と感性
ー「9歳の壁」の実態から考えるー
現象に対する認識の違い
健聴児:経験しながら論理的に思考している。また「自己内対話」をして、主体的に思考している。
聴覚障害児:経験し、その事実は覚えているが、それを思考していない。
疑問詞の出現時期
「なに?」「どこ?」:健聴児1歳3ヶ月、難聴児2歳3ヶ月
「だれ?」:健聴児1歳11ヶ月、難聴児2歳7ヶ月
「どうして?」:健聴児2歳5ヶ月、難聴児5歳
ビィゴツキーの理論「メタ認知の発達」
言語が、思考の道具となるプロセス
①「他者との対話」
②「自己中心語」
③「自己との対話」
「太ったことば、やせたことば」
聴覚障害児は、健聴児より偶発的発見学習が不足する。
2つの「共感」
・情動的共感:生得的に備わっている原初的感情「喜び」「怒り」「悲しみ」
・認知的共感:思考を経て湧いてくる複雑な感情「何とも言えない気持ち」
「2歳の分かれ道」→「5歳の坂」→「9歳の壁」→「13歳の上り坂」