頑張りすぎないこと
頑張らなければならない方へ
私が誰かと話したり、自分を大事にしようと考える時、いつも気にしているのは「人間はそれほど強い存在ではない」です。
だからこそ、管理会計や目標設定が求められるのですが、強い存在ではないからこそ、そのような人を動かすメカニズムは大いに学んで活用すればよく、頑張ることを否定するわけではないです。
仕事で人を動かすことも、プライベートで腰が上がらない自分を自ら動かすのも、意思を持ってやるなら、それはとても素晴らしいことだと思います。
うっかり、それを四六時中やってしまうのが、その怖さです。
頑張らなければならない、というやつです。目的は頑張ることではないのにです。
そのような状況にならないようしたい、これを私は「頑張りすぎないこと」と表現しました。
経営のことを少しでも学ぶと、有限であるリソース差配に意思(戦略)が求められるシーンがたくさんでてきます。会社だけではなく人間も、体力と精神という有限のリソースがあります。
最近、知り合いから聞いた行動心理学の解釈によると、脳の働きは生存本能と恒常維持の特性から怠惰になるようにできているそうです。本来、人間は最初から差配ができるメカニズムをもっていると言えると思います。
ここが人間の悲しい性(さが)なのか、それに抗うように、自分を奮い立たせて、脳の働きに逆行させて、努力を引き出し、素晴らしい能力を開花させるための知恵を身につけました。
つまり、弱い存在であることを理解して、(他人を、自分を)頑張らせる方法を、私達は知っています。
その影の反作用部分として話したいのが、「頑張りすぎないこと」。人生、頑張れる時間は限られています。
だからこそ1秒をも大切に生きる死生観を持つことで、豊かで濃い人生にしていくことができる、そのような実感を持たれた方もいらっしゃると思います。私も、そのような実感を持つことが増えてきました。
ただ、頑張りすぎると、本当に頑張らないといけないシーンでエネルギーが枯渇してきます。それで身も心も疲れ果ててしまうのは大変つらいことです。
では頑張り過ぎないために何が必要なのでしょうか。それは「あ、いま頑張りすぎているな」と気付けることだと思います。
どのように気づくことができるのでしょうか。これは、皆さんがこれまで経験してきた過去における、変化と兆候を思い出されると、ヒントが見つかるように思えます。
例えば私は、こんな変化があり、
・やるべきことが多くなってきた
・やりたいことが多くなってきた
・転職で生活習慣や働き方が変わってきた
・力不足を感じることが多くなってきた
それによって、このような兆候を察知しました。
・19時台に早々と眠くなることが増えてきた(夜型なのに)
・Globisの予習ペースが落ちてきた(早めに終わらせておきたいのに)
・イベントに顔を出す機会が減ってきた(人と会って話すのが凄く好きなのに)
個性が出ますので、例示した中身は重要ではないのですが、「変化と兆候」をセットにすると、頑張りすぎているかな、と気付けるきっかけになるのではないでしょうか。
期限のある複数のタスクに追われてしんどいときは、それが頑張るときかもしれませんし、それ以外の「頑張りすぎていること」を緩めるときかも知れません。
頑張りすぎていることがある自分に、気づいてあげてください。
よくやっていると思いますよ。全員ではないにしても分かっている人は見ていてくれるし、認めているから。
なので、安心して、「あ、この件は頑張るの緩めてみよう」をしてみてください。
【癒やしコーナー】
動画か画像など、何らか癒やされるもの(私が笑)を紹介していきます。
岡村孝子「夢をあきらめないで」
頑張っているあなたへ。
〜苦しいことにつまづくときも、きっと上手に越えていける〜
德永英明「夢を信じて」
頑張っているあなたへ。
〜心のままに生きていけばいいさと 君は笑っただろう〜