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経営者が従業員に辞めてほしくないと思うほど、従業員は辞める。

私たちは、マインドフルネスを勉強するときに、ある物語をよく聞くことがあります。その物語とは、幸せな結婚が長く続かない女性の話です。その女性は、ご主人は私を大切にしてくないんじゃないか、浮気をしているんじゃないかと心配なので、束縛が強くて、大変だったのですが、ご主人も彼女のことが大切なので、その束縛に応じていました。

でも、ある時に、ご主人が約束より少し遅く帰宅したので、その女性が怒り始めて、もっと束縛や罰則を強くします。最初は頑張っていたご主人も、だんだんと頑張りきれず、最後は、ご主人の尊厳も奪うような束縛や罰則を科せられるようになり、結局は、ご主人が耐え切れず、分かれてしまうという話です。

 この女性には、過去の何かの原体験によって、「大切な人は自分の目の前からいなくなる」というプログラムがあり(おそらく両親から何かしらプログラムされている)、それに本人は全く気が付いていなくて、ご主人が遅く帰ってくるから悪い、やるべきことをやっていないと思い込み、一方で、いなくなっては困るので、治すためにはもっと罰則を強くしなければと思い込み、相手の尊厳を無くすまでエスカレートして、最後には大切なものを失ってしまうというループにハマっているということです。



 これは男女間で見かけるケースですが、これと同じようなことが、会社でも発生している可能性があります。

 「大事な人は自分の目の前からいなくなる」というプログラムとよく似たプログラムで、「従業員はきっと裏切って辞める」というプログラムが機能してしまう可能性があると思います。

 経営者が従業員に辞めてほしくないと思うほど、従業員は辞めるケースは、これまでにコンサル経験でよく見られました。
 ですので、従業員が辞めてしまうことが多いときは、ひょっとしたら、「従業員はどうせ辞めてしまうんだ。」という意識が強いのかもしれません。


実際には従業員が辞めてしまわないように、その意識を手放して、フラットに、従業員と接することも必要ではないかと思われます。

 以前の会社経営は、経営陣が戦略を立てて、その通りに人を動かす、という具合でしたが、だんだんと世の中が変わり、「個」が大切な時代になってくると、「個」が犠牲になるのではなく、「個」が活き活きと活躍できるための戦略を立てることが大切になります。

 アルフレッドチャンドラーの「組織は戦略に従う」という言葉がありますが、これを深く、上手に理解しないと、人を不幸にして、大事な人が周りから去っていき、戦略が成り立たないということになりかねないと思います。

 「何が正しい」より「一緒に仕事していて楽しい、成長できる、ためになる。」と思わせる取り組みが必要かと思います。

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