『人望が集まる人の考え方』と『ユリシーズ1』
注文していた本が2冊届きました。
増える一方なので最近はなるべく電子書籍を購入するようにしていたので久々の紙の本です。
(場所さえとらなければやっぱり紙の本は良き)
1冊目:『人望が集まる人の考え方』 レス・ギブリン (著), 弓場隆 (翻訳) (ディスカヴァートゥエンティワン・2016)
noteでこの本を取り上げている方がいて、なんかぴんときたので即注文。
読んでみてよかったら家族やカフェのお客さまにも読んでいただきたいので、あえて紙の書籍にしました。
2冊目:『ユリシーズ1』 ジェイムズ・ジョイス (著), 高松 雄一 (翻訳), 丸谷 才一 (翻訳), 永川 玲二 (翻訳)
(集英社・2003)
この版は2003年が初版ですが、書かれたのはなんと100年以上前の1904年!
6~700pの分厚い文庫本4冊となっておりますが、京極夏彦、森博嗣に鍛えられた筆者はびびりません。
この本は『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』という本で取り上げられていて、どうしても気になってしまいました。
──ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』(1922年)は、20世紀に英語で書かれた中で最高の小説だ。ホメロスの『オデュッセイア』をアイルランドの都市ダブリンでのある一日──1904年6月16日──の出来事として作り変えたもので、ホメロス版の主人公オデュッセウスは、レオポルド・ブルームという、お世辞にも英雄とは言えない、妻に浮気された中年の広告セールスマンに置き換えられている。この男が使い走りをしたり仕事の約束を取りつけたりしながら長い一日を送り、ようやく家に帰るというストーリーだ。
ブルームは、一見すると控えめで平凡そうだが、作中で出会う何人もの変な登場人物たちのほぼ全員に寛容さと度量の広さを示して、英雄的な人物として描かれている。何気ない日々の雑事を通して、彼は現代世界でおそらく唯一可能なヒロイズムである、日常的ヒロイズムを実践しているのだ。しかも、自分は部外者だという意識を常に抱いているものの──彼は、カトリック信者が圧倒的多数を占めるアイルランドで暮らすユダヤ教徒だ──、ブルームはいつも楽観的で、不安を払いのける。
ジョイスの『ユリシーズ』と言えば、登場人物を丹念に描写していること、他の文学作品や芸術作品にそれとなく触れた箇所が多いこと、言葉の斬新な使い方にあふれていることで有名だ。ジョイスは全編を通じて、文学のジャンルや形式を、脚本や広告文から古英語に至るまで変幻自在に操っている。ただ、この小説で最も有名なのは、意識の流れという叙述技法を大々的に使っていることだろう。これによってジョイスは、登場人物が心の中で思ったことを、順序づけたり整理したりせず、そのままの形で提示しようとした。この技法はモダニズム文学の特徴となり、ヴァージニア・ウルフやウィリアム・フォークナーなど多数の作家たちに影響を与えた。
(デイヴィッド・S・キダー; ノア・D・オッペンハイム. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 (pp.10-11). 文響社. Kindle 版.)
どうでしょう?本が好きな人なら一度トライしてみたくなりませんか?
しかもこの本、原著は電子書籍であるのですが、翻訳されているものは電子書籍が出版されていないんです。
そういうわけで、こちらも紙の書籍での購入となりました。
とはいうものの、紙の本も電子書籍も読みかけの本がいくつかあるので、しばらくは積読になりそうです。