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『文学問題(F+f)+』
【番外編】その1
『文学問題(F+f)+』
著者:山本貴光
出版社:幻戯書房
第1刷:2017年11月24日
突然、始まりました【番外編】でございます。
「ネタ切れかぃ!?」
ということではございません(笑
1. 本書を読んだ背景
文学社会学の書籍を検索していて、たまたま出会ったと記憶しております。
つい先月のことですが、こういうことってよく覚えていないものです。
2. どんな人に向いているのか?
今回は初の「番外編」です。
というわけではないですが、「向いている人」は私ただ一人、ということにさせて頂きます!
3. 本書のポイント
私のマーケティングコンサル会社の社員時代のことです。
その会社では、飲料メーカーさまをクライアントとして。ビールのCLT調査をマネジメントしていたんですが、味覚、つまり中味調査に違和感を感じてましてね。
ライブハウスで飲む、紙コップのビールという最も不味いシチュエーションですからね、CLTは。
実験室という環境での調査ですしね。。
中味自体の調査は必要とは言え、ホームユースのような環境下の調査も必要だよな、とかモヤモヤと考えていたわけです。
(もちろん、クライアントさまは、ホームユースやエスノとか、どこかの調査会社さんに依頼されてたかもしれません)
で、この本を読んところ、既に夏目漱石が私が感じたモヤモヤ感を「整理されていた」ことがわかりました。
酒問屋の人が酒の試飲をすることと、家で酒を飲むことの違いについての指摘です。
正確には、漱石の「創作家の態度」という講演をもとにした文書を、著者の山本貴光氏がまとめてくれたわけです(↓)。
試飲:非我である酒(その性質)が主、対象の属性の経験、客観的態度
晩酌:楽しむ我(幸不幸、快不快)が主、感覚の経験、主観的態度、主観主義
「試飲」がCLT、「晩酌」(の調査)がホームユースとかエスノなんだよねと、私は整理できたわけです。
4. 感想
「文学とは感情のハッキングである。」
この帯のコピー、最高ですね!
ちょうど、この本を読んでいるのと同じタイミングで、
人にはなぜ文学をはじめとする芸術、芸能、サブカルチャーが必要なのだろうか?
という根源的なことを考えてまして、
(そうか!)
(ということは、上記の「1. 本書を読んだ背景」とは、「たまたま」なんかじゃなくって、そ・の・こ・と だったのか!)
その「答え(仮説)」を思いつかせていただきました(天啓みたいな感じ)。
その「答え(仮説)」は、マーケティング(リサーチ)の仕事をしている私ではなく、別の立場の私から世の中に発信できれば最高だな!と思ってます。
あと何年か、かかるでしょうけど。
以上です。
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