December|12月 Never know the distance to success
いよいよ2024年最後のカレンダーとなりました。
毎年思うことだけど、あっという間ですね。カレンダーを制作したのがついこの間のように思えます。
今月も2024カレンダーをご利用頂いている方向けに、言葉の訳と選んだ意味を紹介していきたいと思います。
カレンダーの詳細についてはこちらをお読みください。
12月のカレンダーの言葉は
"Never know the distance to success"
込めた意味は
"成功までの距離”
この言葉を聞いて、どんな景色を思い浮かべるだろうか。
険しく長い道のりか。終わりが見えない旅か。
確かに、夢や目標に向かう道は、時に果てしなく感じられるものだ。
写真家を目指して活動を始めた頃、僕もまさにそんな感覚だった。
もがき続けた日々
最初は、何をどうすればいいのか全く分からなかった。ただ必死にもがくしかなかったのだ。
SNSを開けば、他の写真家たちはまるで水の上をスイスイと泳ぐように成果を出している。
その一方で僕は、溺れているような気がしてならなかった。
どうして自分だけが、こんなにもがき苦しんでいるのだろうか。
そう思うたびに、前に進めない自分がますます小さく思えてきた。
見えない距離が生む不安
一番苦しかったのは、「あとどれくらい進めばいいのか」が分からないことだった。
ゴールが見えないまま、どれだけ進めば報われるのかも分からない。
その曖昧さが、巨大な不安となって襲いかかってきた時もあった。
まるで暗い海の底に引きずり込まれるような感覚だ。
先が見えないというだけで、人はこんなにも不安になるものなのか、と自分でも驚いた。
気づけば、景色は変わっていた
成功までの距離が見えないこと。それは、決してネガティブなことではない。
そもそも「写真家になる」や「成功」という言葉には明確なゴールがないのだから。
下ばかり見ていると気付かない、美しく壮大な景色が目の前にあるかも知れない。周りを見渡したら、もうすでに自分が行きたかった場所に辿り着いているかも知れない。
”カレンダーを手にしたあなたへの今月のメッセージ”
もう、そこにいるかもしれない
もし、今この瞬間、君が「どれだけ進めばいいのか分からない」と感じているならば、こう思ってほしい。
「もう、あと少しで手が届くところまで来ているかもしれない」
成功の距離は測れない。だからこそ、その過程にこそ真価や楽しさがある。
一度足を止めて、顔を上げてみるといい。
きっと、そこにはあなたがこれまで積み上げてきたものが確かに存在している。
今月の写真について
この作品は屋久島の永田で撮影した。
南国の島で年に限られた時にだけ観ることが出来る、雪景色。
この日は10年に一度の大寒波と言われた日の翌日だった。
厳しい環境には美しい景色があると気付いたのは、風景写真を撮り始めてすぐのことだった。
自分が写真家として活動することで出会うことの出来る人や景色。
そこに自分が写真家でいる意味があり、過程であると同時に常に目指す場所でもある。
これは主に2024年カレンダーを手にしていただいた方向けの記事になります。
前回のNoteで発表しましたが、2025年カレンダーは制作をしないことに決めました。
その理由については、こちらの記事を読んでください。
これまでに伊藤秀海のカレンダーを使ってくださった方々に、心よりお礼申し上げます。
カレンダーをスマホ用の壁紙に
画像や言葉を気に入ってくれた方は、こちらのリンクから壁紙を期間限定で購入出来ます。
ダウンロードして使ってください。
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