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【カルビー】2025年度3月期 第2四半期の決算の結果は?

カルビー(2229)は、11月1日に2025年度3月期第2四半期の決算を発表しました。

売上高:157,070(百万円)/ 6.8%(対前年中間期増減率)
営業利益:14,926(百万円)/ 10.5%(対前年中間期増減率)
経常利益:14,801(百万円)/ △11.0%(対前年中間期増減率)
純利益:10,633(百万円)/ △2.1%(対前年中間期増減率)

国内事業では、物流費の上昇や円安によるコスト高騰に対し、価格・規格改定を実施。
また、マーケティング投資による販売数量増もあり、増益。

海外事業もインドネシアを中心に増益となったことから、全体で増益。

経常利益、純利益は、為替差益が減少したことにより、マイナス。

続いて、事業別売上高です。
●国内食品製造販売事業:117,623(百万円)/ +6.6%(対前年同月期)
・国内スナック菓子:108,960(百万円)/ +5.9%(対前年同月期)
・国内シリアル食品:15,173(百万円)/ +15.1%(対前年同月期)
・国内その他:6,799(百万円)/ +5.9%(対前年同月期)
・リベート等控除:△13,310(百万円)/ -

国内スナック菓子】 / 製品別売上高
・ポテトチップス:49,367(百万円)/ +7.1%(対前年同月期)
・じゃがりこ:23,209(百万円)/ +8.6%(対前年同月期)
・その他スナック:36,383(百万円)/ +2.6%(対前年同月期)

ポテトチップスは、「うすしお味」等の定番品が販売を牽引したことに加えて、従来製品をリブランディングした「ポテトチップス ザ厚切り」、「ポテトチップス超薄切り」の新発売も貢献し、前年同期に比べ 増収。

じゃがりこは、強い需要に対応するため引き続き定番品に集中して販売し、前年同期に比べ増収。

その他スナックは、「じゃがポックル」等の土産用製品や3月にリニューアル発売した成型スナックの 「ポテトチップスクリスプ」が伸長し、前年同期に比べ増収。

【国内シリアル食品】
オリジナルや糖質オフ等の定番品が伸長する中、企画品の貢献もあり、前年同期比増。

【国内その他】
前年4月にサービス提供を開始した「Body Granola」の販売増等から、前年同期比増。

●海外食品製造販売事業:39,447(百万円)/ +7.3%(対前年同月期)
・欧米:21,389(百万円)/ +20.9%(対前年同月期)
・アジア・オセアニア:23,431(百万円)/ △2.3%(対前年同月期)
・リベート等控除:△5,374(百万円)/ -

欧米は、北米、英国ともに伸長。北米は、スナック菓子の受託製造販売は減収となったが、 主要製品である豆系スナック「Harvest Snaps」や日本発ブランド製品の「じゃがりこ」「かっぱえびせ ん」等の持続的な販売伸長から、前年同期比で増収。

英国では、Seabrookブランドのポテトチップスの販路拡大や生地スナックの販売増から増収。

アジア・オセアニアは、インドネシア他の地域は増収となったが、中華圏の不調により、前年同期比 で減収。
中華圏は製造委託により中国国内で生産した「Jagabee」の供給安定化と配荷拡大を進めたが、景況感の悪化や通関規制強化の影響も続き、減収。
インドネシアは、ポテトチップスの好調と前期に生産能力を増強した生地スナックの販売増から、増収。

最後に株価を確認します。

日経より:https://www.nikkei.com/smartchart/?code=2229&timeframe=1y&interval=1Week&upperIndicators=sma&lowerIndicators=none&eventsShow=1

今後は、世界情勢の不安定による為替変動の影響に加え、景気低迷を受け、景気刺激策を打ち続けている中華圏の売上改善が業績に影響しそうです。

※個別銘柄を推奨するものではないので、ご了承ください。


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