バクテン
【バク転】
立った姿勢から体を後の方へ空中で一回転させること。
最近、かなりハイペースでアニメを視ている。
魔、オケ、弓、泳ときて、今は男子新体操がテーマの「バクテン」。
主人公・翔太郎が初心者ながらも先輩、同級生を含む6人の団体戦で
インターハイ優勝を目指す物語。
初心者がみるみる成長し、仲間たちと栄冠を勝ち取る物語はよくある。
仲間やライバル、家族とのやりとりが成長の過程として描かれる。
だが、他と一線を画すのは「監督」の存在。
男子新体操界を背負って立つほどの選手が、怪我で選手生命を絶たれ、
紆余曲折ありながら「指導者」の道を選び、選手を育てる。
指導者・志田監督の指導法、観察力、考え方、所作、言動、
そして、指導者ならではの葛藤や決断が見事に表現されている。
試合に送り出す選手に「思い切り楽しんで!」と声をかける姿。
指導者として、見習うべきところしかない。
試合前日、体調を整えるために完全オフにした志田。
新体操が好きで好きでたまらない教え子たち6人は跳びたい気持ちを
抑えることに苦労する。
「気を紛らわすために辞書を読みましょう」という翔太郎の提案のもと
6人は図書館へ向かう。
いい感じで気が紛れるかと思いきや、次第に読む言葉が全て新体操を
連想させるものとなり・・・。
そのころ、志田も落ち着かない気持ちを抑えられなかった。
その様子を見かねた奥さんが「ランニングでもしてきたら」と提案するも、
「選手たちに休めと言った手前、自分だけ走るわけには・・・」
「バクテン」に描かれる指導者と部員の関係が私の理想である。
「巨人の星」や「アタックNo.1」は何だったんだろう。
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