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幸せに生きる方法㊵
快楽主義か禁欲主義か
「人は幸せであるために、どこまでも快楽を追求すべきだし、そのことによって幸福が得られるのだ」
これは、快楽主義という考え方で古代ギリシャの哲学者エピクロスが主張されたとされています。楽しいことをしている時は、幸せに感じますからこの考え方は正しいように感じました。
しかし、大学の講義で哲学の先生が「楽しいことが終わって、なんか淋しい気持ちとか、物足りない気持ちになった経験はありませんか」と聴かれました。
打ち上げ花火が終わった感覚でしょうか。確かに、そんな経験はあります。
古代ギリシャでは、快楽主義では本当に人は幸せにはなれないとして、「人はどこまでも道徳的に行動すべきで、そのことによって幸福が得られるのだ」という禁欲主義という考え方が出てきました。
禁欲主義についても「そもそも人は神ではないのだから常に道徳的にふるまったからといって幸せになれるのか」という反論も出されています。
大学の講義で聴いた「快楽主義か禁欲主義か」という論点について、結論を得ないまま日を過ごしています。
ただ、こういう論点を抱えているがゆえに、「楽しければそれでよい」という流れにはいつも乗りにくいのです。
幸せに生きる方法には、「楽しい」だけではなく「ほかの何か」が必要なはずだと思うのです。
その「ほかの何か」がなかなか解けないでいました。