【第25回】「女性が輝く先進企業表彰」について
こんにちは! shuhigashiです。
第25回目の投稿は、「女性が輝く先進企業表彰」について、調べたことを纏めて書いていきます。
以前の記事で、ROESGランキングで世界56位(日本勢1位)の花王から学べることについて書きましたが、その中で「外部評価がオンパレードである」点が学べることの1つであると述べました。何とその数24個。笑
ですので、今後はその外部評価を1つずつ調べながら記事に纏めていくことにしました。今回がその第17回となります。
それでは、宜しくお願いします!
1.「女性が輝く先進企業表彰」とは
内閣府男女共同参画局の公式サイトには次の通り記載されています。
この表彰は、女性が活躍できる職場環境の整備を推進するため、役員・管理職への女性の登用に関する方針、取組及び実績並びにそれらの情報開示において顕著な功績があった企業を表彰するもので、「女性が輝く社会」の実現に寄与することを目的としています。
尚、表彰の種類および表彰の対象は次の通りです。
(1)極めて顕著な功績があったと認められる企業 内閣総理大臣表彰
(2)特に顕著な功績があったと認められる企業 内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰
本表彰は平成26年度に設立されたそうです。
2.「女性が輝く先進企業表彰」を調べてみる
公式サイトにはWebページ上に表彰された企業が掲載されていましたので、それを元にサクっと分析していましょう!(都道府県は直近数年分までは掲載がありましたが、途中から掲載がなかったため筆者が調査して加えました。)
まずは、全体像ですね。表彰件数の推移です。
ここ2年は内閣総理大臣表彰が1社になったみたいです。レア度アップですね。年間表彰件数としては毎年7社をキープしてますね。
では、次に都道府県ごとの表彰件数を見ていきましょう。
トップは東京都の21社。次いで大阪府の7社、同率3位に滋賀県、神奈川県、兵庫県がそれぞれ3社ずつ表彰されています。14都道府県が表彰されているようです。
意外と言っては失礼ですが、滋賀県が気になります。神奈川県も兵庫県も、1、2位の隣県なので腑に落ちますが、大阪府に近いですが滋賀県が同率3位。これは何を意味するのでしょうか。個別に滋賀県の表彰された3社を見てみましょう。
法人格がバラバラですね。なるほど。面白いですね。どういう事業をしているのでしょうか。調べてみました。
たねや:和菓子・洋菓子の製造販売/喫茶・食事
近畿健康管理センター:各種健康診断・検査に関する事業 等
あいの土山福祉会:介護 等
食品製造業1社に医療・福祉業が2社という感じですね。事業内容が全て共通しているという訳でもなさそうですね。
それぞれの企業の表彰された取組み内容を見ていきましょう。
たねや
❶企業内保育園
⇒「子育て支援は企業の責任」と捉え設立。
❷妊婦、出産をサポート
⇒先輩ママ社員が面談を実施。
❸女性が溌剌と活躍できる場
⇒社員の74%、店長等の管理職の45%が女性!
❹ママサロンの開催
⇒産休・育休中のスタッフ同士の意見交換など
❺子供たちの職場参観
⇒親が働く姿を見る「こども参観」
所感:保育園やこども参観にサロン、聞いたことはあるがこれをミックスして実践されている点に、女性が輝いているという表現がピッタリですね。
近畿健康管理センター
❶女性の活躍推進
⇒「KKC女性力活性化研究会」を立ち上げ意識改革
❷ワーク・ライフ・バランスの推進
⇒男性管理職が「イクボス宣言」し、男性部下を支援
❸両立支援制度の拡充
⇒管理職も「短時間正職員制度」を利用
所感:一つ一つの取り組みに力を入れているのが伝わってきます。
あいの土山福祉会
❶WLBの強力推進
⇒介護業界の離職理由「腰痛・メンタル不調・残業」を撲滅する「トリプルゼロ」を実践
❷男女共同参画
⇒スタッフの家庭事情等に合わせた働き方を構築
❸介護業界を変えていこう
⇒魅力的な介護業にするため、積極的な情報発信など多くの手法を用いて工夫
所感:職場のリアルな課題を当事者意識とし、企業全体としてその課題に立ち向かい且つ、スタッフに寄り添った多くの施策が印象的です。
滋賀県を”地方”と言ってしまうのは失礼ではありますが、地方であっても、各企業が自社の課題をしっかりと見つめ、課題を克服するために工夫を凝らしながら、地道な活動を継続されているということが伝わってきました。とても素晴らしいと思うと同時に、とても参考になる取組みでした。
いずれの企業にしても、「女性が輝けるように」といった意識が非常に感じられる施策を展開されていますね。イキイキ働かれているのが容易に想像することができます!
最後に、表彰回数ですね。これまでに複数回の表彰を受けているのは次の2社でした。
いずれの企業も上位表彰へランクアップされています。
持続的な「女性が輝く」ための施策を展開されているのだと思います。
3.どうしたら選ばれるのか
表彰されるための流れが、少しばかりハードル高めになっています。調査した結果は次の通りです。”推薦”によるものです。
推薦の対象
◇役員・管理職への女性の登用に関する方針、取組及び実績並びにそれらの情報開示において顕著な功績があった企業とします。推薦は、A、Bの2区分で受け付けます。
「A区分」→常用雇用する労働者の数が301人以上の企業
「B区分」→常用雇用する労働者の数が300人以下の企業
推薦の手続き
◇内閣府男女共同参画局長から関係府省、各都道府県、政令指定都市ならびに経済団体等に推薦を依頼します。
◇推薦に際しては、内閣府より送付する「推薦調書」に推薦企業の概要、表彰の理由となる功績等を具体的に明記して提出してください。
選考基準(抜粋)
◇厚生労働省ホームページ「女性の活躍推進企業データベース」において女性の登用状況等の項目を開示しており、かつ、役員に一人は女性を登用していることを必須要件とします。なお、A区分とB区分で開示すべき項目が異なりますので、詳細は「女性が輝く先進企業表彰実施要綱」および@「実施要領」にてご確認ください。
★女性の活躍推進企業データベース
http://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/
◇あわせて
✓女性の登用に関する方針、取組内容、登用の現状等について具体的に開示している
✓女性の登用に関する情報の開示方法を工夫している
✓女性の登用の実績や女性が働きやすい環境整備の実績がある
等が選考基準となります。
なるほど。
ハードル高そうですね。少なくとも地方では商工会議所などの経済団体との関連を持っている必要があるということがわかりました。他薦という点が本表彰の特徴でもあり、他薦だからこそ、リアルに「女性が輝く先進企業」と言えるのではないでしょうか。
4.最後に
いかがでしたでしょうか。
”女性が輝く”
キラキラしているイメージを持ちます。 ✨ス✨テ✨キ✨
本表彰は内閣府の表彰ですから、リアルに内閣総理大臣に表彰していただけるみたいですね。(公式HPには表彰式の写真が掲載されてますね)
それだけチカラを入れている事業ということが伝わってきます。
皆さんも、内閣総理大臣に会いにいけるように、そして表彰されるように、女性が輝く先進企業に近づけるように、取り組んでみませんか?
次も頑張って調べて記事にしていきますよ~
次回は、「健康経営銘柄」について記事にします!
~行動は今日からはじめる!~
それでは頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上です。
Thank you!