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マズルカとワルツ

おはようございます。


前回はパドトロワについて長ーく記事を書かせていただきました。

今回は他に踊っていた3幕のマズルカ、そして1幕ワルツ(王子の友人)について少し振り返りたいと思います。



マズルカは3幕のキャラクターダンスのひとつで、ポーランドの民族舞踊です。
3幕のパーティーに招かれた客の踊りとして披露されることが多いですね。


前回公演に引き続き、今回も全公演マズルカで出演していました。  


キャラクターダンスというのは難しいです。ともすれば退屈な時間になりがちなのですが(Kバレエ版のキャラクターの振付はスピーディーで難しく、エキサイティングで有名です)、だからといっておかしなアピールはしてはいけない、格式ある踊りです。


僕も学校のクラスで習ったことはないので、キャラクターの心得がある、とは言えません。
経験値としては、ルーマニアにいたときの「白鳥」でマズルカを踊ったときくらいでしょうか。

ただあの時も代役で、一週間くらいしかリハできなかったので習ったとも言いにくいです。


そんなわけで「基本のキ」の一画目くらいしか心得のないキャラクターダンスなので、ひとまずは知っている基本の型だけは忠実に守ろうと思って踊っていました。





あとは前回との違いとして、踊り方を少し変えました。

前回は元気いっぱいアクセントもりもりで踊っていたのですが、今回はちょっと控えめで、様式美のようなものが少し見えたらいいなという感じで踊りました。


というのも今回、一緒に踊った若手が元気が有り余っていてすごかったので、じゃあ僕は……と違うアプローチをやってみたくなったのです。笑



どう映ったかは分かりませんが、そんなマズルカでした。マズルカチームの中で唯一の30代、イケオジ(?)として振る舞えていれば幸いです。






ワルツに関しては役柄の設定がざっくりなので、あまり舞台の雰囲気を壊さない振る舞いや、周りと調和するテクニックやサポートを心がけました。
とはいえ、「絶対にこうしたい!」というようなこだわりは、他2役に比べれば少なかったかもしれません。


その分、今回は初めて踊る若手が多かったので、彼らの助けになれるようアドバイスをしながら自分のことも確認するような機会が多かったような気がします。




Kバレエ版のワルツはとてもトリッキーです。 

通常、上手な女性と組むとパドドゥは楽になるものです。この場合の「上手」というのは、「支えがなくても自分でなんでもできちゃう」ということです。


しかしKバレエの振りでは、女性が率先して動いてしまうと逆にできなくなってしまうステップがあります。自分でできるのをグッと堪えて、男性に委ねないと綺麗につながらないんです。


そうかと思えば、逆に男性目線ではどうしようもできなくて、女性に頑張ってもらう以外方法がない、みたいなパートもあったり。一筋縄ではいかないのがKバレエです。


そういうわけで、今回は代役の関係で2回しか踊っていませんが、かなりの緊張感を持って臨んでいました。慣れてはいても、難しい踊りであることには変わりありません。





というわけで、以上が踊りについての細かな振り返りでございました。


白鳥について書きたいことを思い出したらその都度更新するかもしれませんが、一旦これで区切りということでお願いいたします。


全公演満席御礼、素晴らしいですし、ありがたいことですね。幸せでした。


ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。


次回は5月、東京文化会館のマダムバタフライでお会いしましょう。


ではでは!

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