![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98869693/rectangle_large_type_2_8cbb6e27e24eb6d36aff2c1d9ceda3fc.png?width=1200)
1日休むと……
おはようございます。
最近少し寒さが和らいできましたね。2月も末に近づき、西日本ではもう春一番が吹いたところもあるようで、いよいよ待ち遠しかった春がすぐそこです。
と同時に花粉も徐々に増えてきましたね。僕も日によって鼻水や目の痒みが出るようになってきました。これからしばらくは、過ごしやすいけれど厳しい季節になりそうです😂
*
さて、タイトルにある「1日休むと……」という言葉、芸術やスポーツの分野でよく言われている言葉ですね。
バレエ界でいうと、かの有名なレジェンドバレリーナ森下洋子さんが
「1日休むと自分に分かる、2日休むとパートナー(仲間、先生)に分かる、3日休むと観客に分かる」
というようなことをおっしゃっていますね。
実際その通りな部分はあって、やっぱり何もしない日を作ると身体の調子や感覚は狂い始めますし、その期間が長くなればなるほど取り戻すのにも時間がかかるので、自ずと見る人にも伝わってしまいます。
とはいえ、僕たちも人間なので休息、オフは必要です。根を詰めすぎるとかえって逆効果だったり。
昨年10〜11月に上演したクレオパトラの例でいえば、ハードな演目を連日のリハーサルで詰め、公演も続いたわけですが、やっぱり東京の連続公演の後半よりも、少し間が空いて休息を取った後の地方公演の方が身体が軽く、スタミナも持続したのをよく覚えています。
*
10代の頃は稽古場が開いていないのがもどかしく感じるくらい、毎日バレエがやりたかったものです。練習してもしても足りないし、やっぱり踊るのが一番楽しい。
ですが、歳を重ねるごとにそれだけではなくなってきました。
以前なら、例えば夏休み2週間何もしていなかったとしても次の日から全力で踊れたものですが、今は3日も空けば(全力でできるかもしれないけど)力を抑えて少しずつ身体を戻すよう努力しています。怪我や不調に敏感になったんですね。
先ほどのクレオパトラの例のように、休みのない期間が長いと、疲れから逆に調子を狂わせてしまうことも増えました。学生のころと、プロになってからではやはり体調管理のやり方が根本的に変わってくるんだなぁと改めて思います。
*
1日も欠かさず弛まぬ努力をすること。
きっちり休息をとって身体を労わること。
どちらも大切ですが、そのバランス感覚や、時期によっての臨機応変な対応力がより大事なんですかね。追い込む時期と、一度リセットする時期と、みたいな……。
ともあれ、心身ともに健康であることが最優先なのかなと思います。
以上、いつもの随想でした。笑
僕も肩の力を時折抜きながら、でも自分に厳しく日々の積み重ねは大事にしていきたいと思います。つい、楽な方に流れちゃいがちなので。
ではでは。