全中審判を終えて(増補版)
第52回全国中学生ソフトテニス大会(17日~19日)で審判員を務めました。男子の個人戦と団体戦の準決勝等の試合を裁きましたが、ハイレベルな試合を裁く緊張感と間近で見ることができる高揚感が同居していました。
また、本大会の会場は中学時代に選手としてプレーしていた場所で、そこで全国大会が開催されたことは、とても感慨深いものがありました。
しかし、全国大会の実施・運営は、明らかに専門部所属教職員の時間外労働を前提に成り立っている。この状況は変えなければならないと思う。
ここから追加分。
①勤務時間について
・3日間の出張始業時刻は、1日目は7時、2・3日目は7時30分だった。自宅から大会会場までは高速道路を利用しても約1時間かかる。下道であれば、2時間強かかる。ということで、高速利用の場合は6時頃、下道使用の場合は5時頃に出発する必要がある。(睡眠時間は貴重なため3日間とも高速道路を利用した。)
・3日間の出張終業時刻は、1日目は16時、2日目は15時30分、3日目は18時だった。1日目の退勤時は一般企業の終業時刻と重なり道路の混雑が予想されるため、高速道路を利用した。2日目の退勤時は早めの退勤となったため下道を利用した。3日目の退勤時は疲労のため、高速道路を利用した。
・勤務時間を確認すると…
1日目:7時~16時(9時間)
2日目:7時30分~15時30分(8時間)
3日目:7時30分~18時(9時間30分)
審判業務間に比較的ゆとりがあったことは間違いないが、3日間とも早朝集合であり、3日目が特に長くなっている点はいただけない。
②勤務内容について
審判部所属ということで、試合進行に関することが業務である。
・試合前の業務(試合で使用する物の準備、試合に出場する選手・監督等の確認)
・試合中の業務(選手・監督等の確認、試合の進行、ジャッジ、ジャッジペーパーの記入)
・試合後の業務(試合で使用した物の片付け、試合に出場した選手・監督等への確認、試合結果の報告)
本大会中は雨天で実施した日もあったため、手が空いていた審判員は試合中断時にコートの水取も行った。これは大会進行上、審判員が担う業務の範囲内であると認識できる。しかし、大会最終日の3日目の大会終了後の業務についてはモヤモヤが残った。
決勝戦は15時30分頃に終了し、審判員たちは選手待機テント・企業ブーステント等の片付けのために会場に集められていた。表彰式が終わった16時頃に選手たちは戻ってきたが、なかなか片付けが始まらない。ただひたすらに待つだけの時間が過ぎていく。部長級の先生たちが話している内容が耳に入ってきた。
「どうして片付け始めないんでしょう? 解散が遅くなってしまいますし、早く始めないんですかね?」
「立派な成績を収めた選手たちを急かすような形になるので、選手たちが退出した後に片付け始めるようですよ。」
「え…そうなの?!うーん…。」
いやいや、選手たちを余韻に浸らせてあげたい気持ちもわかるが、時間がもったいない。
それから1時間ほど経過したころ、ついに「お待たせしました!これから片付けに入りまーす!」と声がかかってびっくり。なぜならまだ選手たちは残っているのだから。この謎の待つだけの1時間は何だったのかと思わずにはいられなかった。他の先生方の気持ちも同じだったに違いない。しかし、とにかくみんな早く帰りたい一心でテキパキと片付けが行われた。テントをたたみ、テントの足を追って縛って運んで、テント用の重りも運び続けること約1時間、ようやく会場が片付いた。時計を見ると18時。
最後の全体のあいさつで、審判部所属の人たちのおかげで前日準備で6時間かかったことが1時間で片付いたと話していたが内心「なんだかな~」と考えていた。
【突然】【担当以外の業務を】【時間外まで行わされた】ことについてのモヤモヤだったのだと思う。
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