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#95 限りある時間の使い方

この本を読んだときに、「モモ」を思い出しました。
※モモの感想も書いているのでよければ(リンク

「時間は有限であり、だから効果的に使わなければいけない」
そんな風にずっと考えていました。
なので本書に救われたと同時に、今までを全否定をされた感覚を覚えました。
気持ちのいい絶望感です。

個人的に特に印象的だった部分をいくつか紹介します。
※私の解釈も入っています。


タスクはずっと終わらない

ToDoリストありますよね?私もあります。
そこに積み上がっていくタスク、みたいな光景はよくある話だと思います。
これを一番増やさない方法は、「何も動かないこと」です。

メールは返すことで、次の返信が来る。
やらなくていいというわけではなく、片付くことのないものであることを理解する
片付いていないことに苛立ちを覚えない。

時間が「ある」という感覚を捨てる

「人生の全ては借り物の時間」そんな表現も本書ではされています。
時間があるというと、「時間」が自分の所有物のように思えます。

実際は、時間があるような感覚になっているだけで
時間という概念の中で自分が生きているだけ、
いつ死ぬかわからないし、何が起こるかわからない。
時間を自分が自由自在に操れる、支配下においているような意識を捨てることも
重要なんだと思います。

アテンションエコノミー

SNSを見ているとあっという間に時間が経ちます。
それは、「私たちの注意」が商品となっているから。
私が何かを見た瞬間を切り売りされて、成り立っているのがSNSだからこそ
あの手この手で、私の時間を奪いに来ます。

それを理解すること、SNSで売られている商品は私たちの方です。

人生は「今」しか存在しない

今は我慢して、いつかのために貯金しよう。
学生時代に頑張っておけば将来楽になる。

みたいな話は横行していると思います。
それ自体が悪いわけではないですが、時間は借り物という話があった通り
時間は自分の所有物ではありません。

だから、将来に期待しすぎないこと、それで心をすり減らさないこと
そのためにも、今の時間もきちんと大切にすること。

時間をシェアし、周囲と共に生きる

私もリモートワークをしていますが、
「みんなでお昼を食べる」「朝礼に出る」「出社する」など
みんなで時間をシェアして同じ時間を生きることをしていません。

時間をシェアして共に誰かと時間を過ごすことは有意義になり得ます。
一人で食べるご飯より、誰かと食べるご飯が美味しかったり
一人で見る景色より、誰かと見る景色が良かったり。

まどろっこしいという考え方も生まれそうな昨今ですが
時間の過ごし方として、誰かと時間を共に過ごすことも大切なんでしょうね。


あっという間に読み終えた本書ですが
ほんとにこの本を読んで、自分の仕事観、生活が変わったように感じています。

土日に予定をいっぱい詰め込んでいたり
複業でバタバタしてみたり、
それを否定されたような気もしましたが、赦されたようにも感じました。

何より本書で一番印象的なのは
自分がちっぽけな存在であることを理解すること
自分がなんでもできると思うから、もっとやりたいと悩み、苦しむ

煩悩を手放すように、
まずは手放す作業から始めると心は豊かになるのかも知れません。

読んでいただきありがとうございました。


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