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出産立ち会いをしたい

2024/8/8が予定日の我が家の三男坊(仮)は7/25(37週)現在で推定3100グラムを超えている。
38週、3100グラムで産まれた次男を優に超える巨軀である。

先週の妊婦健診で先生から
「明日産まれてもいい大きさですね」と言われてから急に焦りだしたのは、私と妻が立ち会い出産を希望しているからだ。
長男と次男は里帰りで出産しており、私は
「破水した」

「陣痛が来た」
みたいな連絡をLINEで受けてはただひたすら待つばかりで、労しない出産を経験している。

今回現地での出産に臨み、3人目にして初めて出産というものをリアルに感じる事になるわけだが、このごろの
「陣痛かどうか分からんけどなんか痛い」
だったり、
「満月の夜はなんか産まれそう」
であったり、
先生に「明日産まれてもいい大きさ。予定日より早くなるかもね」と言われて、
「え、早いってどれくらい!?明日?もう一人の大人まだ準備できてませんけど!」と焦ってみたり…
大変である。

我々は核家族である。お互い両親は遠い地に住んでいる。
立ち会い出産をするためには、その間長男と次男を見てくれる大人を最低1人は調達しておかなければならない。

そのため予定日2週間前になったら妻の母上と私のおかんに交代で来てもらって、その期間中に産気づいて妻と私が産院に行っている間、2人の子どもの面倒を見てもらうような段取りをつけた。
予定日から3ヶ月前のことである。

どんなに早くても2週間前だろうと考えていた私たちは、3週間前に先生にそんなことを言われて、あわてて母上に無理を言って召喚の時期を繰り上げてもらった。
それから1週間、中には陣痛らしき痛みが一定間隔で来る日もあって
「ついに来たか!」
「いや、これは違うかも。ちょっと様子見るわ」
とか言いながら夫婦でSwitchのオーバークックをしていた。協力プレイとは気持ちがいいものである。

いやいやそれどころではない。
焦っているのかのんびりしているのか、自分でもよくわからない。
しかし入院の準備はできているし、産気づいたときのお互いのムーブも確認済みなので特にすることはない。
今、私は妻が操作するシェフのムーブをどう改善するかで頭がいっぱいなのだ。

母上は一週間の勤務を終え、
「半年前から決まってたライブがあるから」と言って帰っていった。
さすが1回子育てを終えている貫禄である。
そして代わりに私のおかんがやってきて今に至る。

二人ともここに来ている間は実家のことを他の誰かに任せているわけで、我々が立ち会い出産をするためにみんなが間接的に協力してくれているということに思いを馳せたとき、
「ヒトの全ては対人関係なのだな」
と、自分以外の人間には簡単には理解しがたいフィロソフィカルな気持ちになったりしている。

毎日「今産気づいた場合」をテーマに夫婦で会話をするわけだが、私は実は産まれる日は8/1と予想している。
長男:令和3/1/5
次男:令和4/7/6
三男:令和6/8/1
ほら、しっくりくる。これを読んでいる人たちにもこの3人の誕生日がスッと入ってくることであろう。

本当は立ち会い出産レポートとして今月の記事を書くつもりであったが、なんせ8/1に産まれてくるのであれば7月中には書けない。だから今こうしていつもとは違ったテイストで駄文を書き連ねているのだ。

ああ、楽しみだ。
感動するのだろうか?
嬉しくて涙が出るのであろうか?
妻にマッサージしまくって腕がぷるぷるしているのだろうか?
それとも大量の血で立ち合いどころではなくなるのだろうか?

私は血管迷走神経反射になりやすい体質である。
健康診断なんかで採血をするときは横にならないと血圧が急激に下がり全身から汗が吹き出し立っていられなくなるのだ。
「注射が怖い」と言うよりかは
「血を抜かれることへの拒絶」である。
だからインフルエンザのワクチンみたいな、何かを注入するタイプの注射は針をガン見しながらでも普通に打てる。
しかし、医療用語でいうところの「膜」とか「管」とかいうワードを聞くと体がモゾモゾする。
18禁ゲームの血が迸るようなグロテスクなシーンは大丈夫である。
鼻血が大量に出て「止まらないかも」と思ったら急に血圧が下がって意識を失ったことはある。
献血はデトックス効果あるらしいし気持ちとしてはしたい!けど献血前アンケートで
「採決時に気分が悪くなったことがある」
に当てはまるので、その時点で「やめとこっ」って思う。
私の気持ちに私の体がついていかないのだ。なんなんだほんとに。

以上を踏まえると、立ち会い出産に関しては多分大丈夫なんじゃないか。
産まれてきたときには胸いっぱいの感動で涙を流したいと思う。

「もう産まれるかも」
と言われてからしばらくたち、そういう緊迫した状態に慣れてしまったのか
「まだ産まれんやろ」
という思いに変わりつつあるが、いやいや
「お産はいつだって突然に」
である。

いつ産まれても構わない。私はそのときにできることを全力でやり、あなたの誕生を精いっぱい祝福する。

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Shugo
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