CORONA光臨

Corona光臨

「おじさん……あれは何?」

 荒野の夜。焚火の音だけがぱちぱちと鳴り響く中、少女はぽつりと言った。その小さな手は夜の空を指差している。戦士アルストラは優しく少女の頭を撫でた。気丈な子だ。全てを失ったばかりだというのに。

「あれは……涙さ」
「……涙?」

 夜空を幾条もの光が流れ、そして消えていく。

「そうさ、涙。遥かなる天球の先。闘い続ける戦士たちが流した涙」

 アルストラは微笑みながら続けた。その表情はあたたかい。

「俺たちはあれをこう呼んでいる……Corona、と」

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じゃーん!!

しゅげんじゃさんの部屋に燦然と輝く6本のCorona!

アクズメさん主催 #AKBDC の優勝賞金1,500円で購入しました! アクズメさん、あらためて楽しい催しをありがとうございました!

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おまけ。しゅげんじゃさんの相棒である金剛杖とCorona。

 メリサは荒々しく歯で栓を抜き、Coronaを喉に流し込んだ。

「ぷはぁー」

 そして満足げに夜空を眺める。美しい星々が瞬き、宝石をちりばめたかのようだ。そこに、かつてあったあの涙は存在しない。

「おじさん……あたしやったよ。あたしが闘いを終わらせたんだよ」

【Fin...】

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しゅげんじゃ
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