未来の学校は、子どもを「普通」か「特別」かで分けたりしない
これまで、プログラミング教育とか大人の学びとか調べてましたが、本当に興味があったのはこの領域なのです。
今まで学校と言えば教室に30~40人が集まって、紙の教科書と黒板で、全員が同じ授業を受けるのが当たり前でしたが、これからは違うぞ!というのが今日の話です。
まずはデジタル教室と名前を付けた領域。
これまで、出席簿と言えば紙、宿題と言えば紙、通知表と言えば紙、紙紙紙!なんでもかんでも紙だったわけですが、今どき全部Webでやればいいじゃないですか。
このジャンルには、生徒の出欠、成績管理、宿題の配布などをWebでやる「学習管理」と、黒板やノートを電子化する「授業電子化」があります。
さらに最先端を見ていくと、ただWebで管理するだけではなく、AIが生徒に合わせたカリキュラムを作ってくれるとか、宿題をAIが採点してくれるとか、「先生のAI化」が始まっています。
これが発展していくと、もはや学習指導要領に従って学年を分けて、みんなで同じ教室に集まって、同じ内容を学習する必要はなくなっていきます。
一人一人にパーソナライズされたカリキュラムで、自分のペースで学んでいくことが一般的になっていくはず。
そして、この完全パーソナライズの学びを本当に実践しているのが、米国のAltSchoolです。
日本でも、教育界隈ではよく取り上げられる有名な学校ですね。
非常に先進的な一方、実験的な側面もあり、「結局既存の学校に通うよりも成績が悪い!」とか、「自分たちはモルモットにされている!」とかいろいろ課題もあるようです。
しかし、この学び方はいずれ一般的になっていくと思うのです。
例えば今、普通の授業についてこれない子どもたちは、「特別支援学級」で学びますよね。
でも、本来子どもたちを「普通」か「特別」かの2種類に分けるのはナンセンスな話です。「普通」ってなんだよ!って思いますし、実際に「グレーゾーン」の問題も話題になっています。
altSchoolのように全員がパーソナライズされた教育を受けるようになれば、全員が「特別」なカリキュラム。そもそも「普通」か「特別」かを区別する必要がなくなるわけです。
こういう学びの仕組みこそ、本当のインクルージョンだとは思いませんか。
学校の仕組みだけでなく、教材もデジタル化しています。
サービスを並べてみると、教科書の出版社や通信教育など紙の教材を作っていた業界はアプリ教材に、予備校など教室の授業を展開していた業界は動画教材にシフトしていることが分かります。
また、生徒同士、先生同士のSNSや、先生のスキルシェア(家庭教師や塾講師)も広がっており、「学校」という閉じられたコミュニティの中だけで学ぶ文化も変わってきています。
学校の仕組みと教材がデジタル化されていくことで、ただ座って授業を聞くための「教室」は不要になります。
いずれ学校という空間は、グループワークやディスカッションなど、生徒同士のコミュニケーションのための場所に特化していくのではないでしょうか。
いま日本では、2020年のプログラミング必修化が話題になっています。
しかし、もっと大きな視点で、次世代の子どもたちにどんな教育が必要かを考えられるようになりたいですよね。
※以下のサイトを参考にさせていただきました。
https://info.studyplus.co.jp/2018/04/02/815
https://medium.com/@tomokifujii/edtech-industry-map-210d73f8a7cf
http://www.shivonzilis.com/
https://study-for.com/movie-study/
http://vt-maguna.hatenablog.com/entry/2016/12/06/170000
https://video-study.net/
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