元気に見える人が、本当に元気とは限らない。
久々に書きます。
心理治療を始めてから一年が過ぎました。当初はこんなに長く通うことになるとは思っていませんでした。現在の状態もあまり良いとは言えず、相変わらず不安定で心から血が流れるような感覚は変わらないし、誰かの言葉に敏感に反応しては勝手に傷付き、ちょっと頑張るとぐったりしてしまうことも多々あります。
なんというか、次々と問題が湧いてくるんですよね…
新たな問題ではなくて、封じ込めていた痛みが問題として顕わになった、という感じです。それをどうしたらいいのかわからない状態。カウンセリングはしばらく続けることになりそう。そもそも他者と信頼関係を結ぶことがとても困難な性質なので、カウンセラーに胸の内を素直に話せるようになるまでだって時間がかかりますね。言葉にすると辛くて惨めな思いに打ちのめされるようなこと、でもそれを解決しないと前に進めないようなこと。まだ面談で話せていません。覚悟が必要です。
そんな風にまだまだ不安定ではありますが、以前のように【本当になにもできない、気力が湧かない、動けない】という状態ではなくなりました。心が重いなーというときも、日常の家事や買い物は普通にこなせるようになりました(無理なときもあるけど)。誰かと話をすることが億劫すぎて、外に出るときは知ってる人誰にも会わないことを願っていたけれど、今はママ友さんに遭遇したりすると気楽に談笑できるようになりました。以前やっていた活動や仕事も、少しずつですが再開しています。
外側から見たら、心を病んでいるなんてこと、全くわからないんじゃないかな。
近しい人(友人)、必要のある人(仕事仲間)、どうしても理解してもらわないと困る相手(家族)には、私が心を病んでいるということを話してあります。その人たちからすると、私の今の状態は【元気そうに見えるから、もう回復したんだろう、大丈夫】って思うのではないかな。そんな空気を実際感じる。距離を詰めてきたり無神経な発言をしてきたりするのはそういうことなんだろう(これは家族に限った話)。
だけどね、全く大丈夫じゃないんだなあ。
元気そうに見えても、心の中はまだまだボロ雑巾のようだよ。
自分だけが辛いんだってアピールしたい訳ではないけど、言葉で伝え続けないと理解してもらえなくて、すぐに【大丈夫な人】扱いされてしまうのは、結構しんどい。
…と、そういう自分が自分に向ける目と同じ様に、今度は世の中を眺めてみる。
今目の前にいるこの人もあの人も、もしかしたら沢山傷付いているかもしれないよね。
今までそんな風に思って接してこなかった。私も沢山の人を無神経な発言や態度で傷付けてきたんだろうなあ。
本当に元気な人、元気そうだけど実は辛い人、見るからに辛そうな人。みんなが安心して、そんな自分を出してバランスを取り合える世の中になるといい。人はいつも同じ状態ではないから、ぐるんぐるん立場を回し合いながら。
本当に元気な人→『元気だからできることたくさんあるよ』
元気そうだけど実は辛い人→『元気に見えるかもしれないけど実は余裕がないからできることは少ない』
見るからに辛そうな人→『辛くてなにもできん』
それぞれが自分の状態を安心して言葉に出せる社会に。