しらぬ街で思いがけずのカムアウト、夏。
友人に食事に誘われていたのだが、その前にとボランティアにも誘われ、ボコさん(同性パートナー)と一緒に参加したのだった。
知らない街。
炎天下、気温36℃の猛暑。
生活困窮されている方への、食料品や衣類の提供だった。
よくテレビなどで観るボランティアだ。
さて、時間だ。
食料品を並べた机のこっち側とあっち側だけど、来られた方たちと私達は何も変わらないようにみえる。身なりを綺麗にしているし、明るいし、知り合いのように思えた。
お年寄りや子供連れのシングルマザー、ティーンや20代ぐらいの若者、老若男女さまざまである。
僕には、去年絶好されたゲイの友人がいる。
20年来の付き合いで、周りから親友と言われるほどにいつも一緒にいた。
友人は、40歳ちょいを過ぎたころ、長年連れ添った恋人と別れ、人生設計も崩れて、仕事は安定せず、貧困生活を送っていた。
絶好される1カ月前、昔からのゲイ友達との会食に誘ったことがあった。
友人「正直、頑張れば行けるけど、そこまでして会いたくない。たぶん、楽しそうな皆を見て、イライラすると思う。」
直前まで参加するか迷っていたそいつの答えが、それだった。
そして、いま、来られている人たちの中にも、セクシャルマイノリティがいるかもしれない。きっと、他人じゃない。
僕は、その友人に手渡すように、少しでもエネルギーを渡したくて、元気に声を出し続けた。
どうか、元気に生きて――
フードバンクには子供もいた。養育里親になるのは、ボコさんと2人で話して諦めたばかりだったし(色々加味して)、子供と関わる何かをしたかったんだとも思う。
ボコさんも張り切って声を出していたように見えた。
飛び入りのボランティア参加者だけど、だからこそ、のびのびと作業をさせてもらえた気がする。
昔だったら、知らない街でもカミングアウトしなかっただろうな。
時代は変わったな~。本当に。
終わって汗びっしょり。
セミの声。入道雲。
きもち~!
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