『光の犬』から3年ぶりの新作にして、最初で最後の青春小説。 松家仁之『泡』【電子版も配信中!】
自分の居場所はどこにもない
でもひとりでは生きていけない
『泡』
松家仁之
〈内容紹介〉
男子高の二年に上がってまもなく学校に行けなくなった薫は、夏のあいだ、大叔父・兼定のもとで過ごすことに。
兼定は復員後、知り合いもいない土地にひとり移り住み、岡田という青年を雇いつつジャズ喫茶を経営していた。
薫は店を手伝い、言い知れない「過去」を感じさせる大人たちとともに過ごすうち、一日一日を生きていくための何かを掴みはじめる――。
思春期のままならない心と体を鮮やかに描きだす、『