Vol.8 なぜ、ボクらはIOCのバッハ会長にムカつくのか？

オリンピック直前という事で、今回も独断と偏見で、IOCのバッハ会長にムカつくのか？という事を考察していきたいと思います。

バッハ会長にムカつく人の思考回路を、勝手に想像想像してみると・・・

デルタ株含むパンデミックの感染が再拡大していて、無観客にしたのに、菅首相に有観客をお願いしてるんだよ？？それに、今更チケットなんて売り出せないだろ？

日本人の安全を守るための無観客にしてるのに、オリンピック貴族は何で広島に来てるんだよ？

こっちは、このパンデミックで制限がある生活を強いられてるのに、何を呑気にオリンピックのお偉いさんが海外から来て、勝手な事を言ってるんじゃねーよ！

まあ、ネットのバッハ会長の批判を書き続ければ、キリがないですよね？笑

ただ、批判に共通するポイントはいくつかあると思っていて、大まかにいうと根底に流れるモノは、２つのポイントに集約されるのかな？と思います。

このパンデミックの「感染者」を増やしちゃいけないのに、日本の安全を守るべきだ！

今までも、自粛をしていたのに、何をオリンピックなんてやってるんだ！オレらも我慢しているのに。

本当にそうですよね。。

今回のパンデミックで亡くなっている人もたくさんいるし、私も、前のような行動はできず、海外旅行によく行っていたのに、いつ行けるか分かりません。

だから、こう言った意見をわからない訳ではありません。

じゃあ、次は、バッハ会長陣営の視点に立って考えてみたいと思います。

バッハ会長は、なぜ日本人を怒らせることばかり言うのか？

バッハ会長は、オリンピック貴族と言われたりもしてますし、IOCの会長の権力は相当なもんでしょう。

そういう権力者独特の考え方というのは差し引いて、これまた私の独断と偏見で、客観的な事実を見ていきましょう。

日本は、このパンデミックで、多くの犠牲者を出したのは事実ですが、世界的に見ると、死者、感染者は、人口の割には少ないです。

被害が比較的少ない理由は、色々言われてますが、結局はわかりません。

オリンピックは中止をするかどうかの議論もありました。

そして、無観客になりました。

一方で、オリンピックをどうするか？世の中で盛り上がっている際、プロ野球、サッカーの試合では、観客を一部入れていた訳です。

このギャップをどう解釈すればいいでしょうか？

私が思っているのは、4年に1度のオリンピックと、プロ野球、プロサッカーがどっちが重要か？貴重か？を考えれば、オリンピックと思います。

一方で、オリンピックとプロスポーツは同等に扱うべきだ！という人もいるでしょう。

そして、政治的には、たくさん試合数があるプロスポーツよりもオリンピックの方が重要でしょう。

そりゃそうですよね？

国際政治の世界で、このパンデミックをそれなりに被害を抑えられてるのに、オリンピックを中止すれば、笑い物です。

この被害レベルで、国民感情もちゃんとコントロールできないのか？日本の首相はと思われるでしょう。

そして、オリンピックを目指していたアスリートの方々。

日本だけではなく、世界中で、オリンピックを目指しているアスリートがいます。

オリンピックを中止にする事で、オリンピックだけでなく、日本が世界中の国々との外交の戦いの中で、足元を見られる可能性があります。

これは、将来の日本にとってプラスにはなりません。

客観的な事実を見れば、そして、日本はパンデミックの被害が少ないとはいえ、犠牲者の事をしょうがないと考えれば、オリンピックをするという選択肢も間違いとは言えません。

じゃあ、バッハ会長の行動は正しいのか？

ここで、今回のオリンピックについて、私が思う事を伝えたいと思います。

結局、どっちも言い分があるって事です。

バッハ会長を批判する人のロジックも、間違っていません。

日本を守るために感染者を減らす事

医療従事者の負担を減らすために、行動制限する事

自分の命、家族の命を守るために、新しい行動様式に対応する事

そのために、オリンピックをの中止、無観客を要求する事

全て間違っていません

そして、バッハ会長サイドの意見

日本は、パンデミックの被害は少ない。

ワクチンもリスクがある高齢者をスタートしていて、重傷者、感染者もこの年齢層では減っている。

日本のプロスポーツも、一部観客を入れていて、クラスターが発生した事もない。

何十年に1度のオリンピックだから、他のプロスポーツよりも優先される。

考え方として、全て間違っていません。

まあ、IOCの商業っぽい雰囲気、要は、カネ！カネ！してるのに、アレルギー反応を示すのもわかります。

この点も、オリンピックをするしない、無観客にするしないの議論と似ています。

スポーツも、観客が入り、その入場料もカネです。

そして、スポンサーが自社のブランドイメージを上げるためにカネを払います。

でも、スポーツ選手は、そして、スポーツは純粋な部分がたくさんある訳です。

この議論もスポーツ自体は、純粋です。パンデミックの議論で言うと、命を守流のが重要と考える人たちと同じです。

一方で、スポーツの純粋さを分かっているかどうか別として、スポーツにはお金など様々な事が絡んでるのを前提としている人たち。

パンデミックの議論で言うと、オリンピックをしようと言う人たちに似てるような気がします。

結局、どっちが正解でもなく、どっちも間違っている訳でもない

この問題を考える時に、よく感じる事があります。

どっちも、正解になりうるし、どっちも間違いになりうるって事です。

要は、今回のオリンピックのけんも含めて、世の中には、こう言う事だらけ何ですよね、実は・・・

それに気づかないふりをしてるんですよね、私たちって。。

結婚をした方がいいか？しなくていいのか？

家は、持ち家がいいのか？賃貸がいいのか？

仕事は、やりがいを求めた方がいいのか？お金を求めた方がいいのか？

この３つの質問だけでも、どっちサイドの意見も、それなりの主張があるんですよね。

だけど、私たちも、何かしらの基準で決めてる訳です。

結婚の話も、子供ができたから、相手を愛してるから、したくない人も、自由がなくなるから、金銭的に厳しいから。

どっちの意見が悪いって訳でもなく、どっちも正しいんですよね。

そうなんですよね、ただ、自分にとってどっちがいいか？

それが重要なんだと思います。

今回の、パンデミック、そして、このオリンピック。

オリンピックを中止したい人、オリンピックをしたい人。

オリンピックを無観客にしたい人、オリンピックを有観客にしたい人。

バッハ会長が言っている事、やってる事。

それにも理由があると思います。

ただ、それを受け入れられるかどうか？は、それぞれの人によります。

1番重要なのは、決めるべき人が決める事。

そして、決める事は、別の選択肢を捨てるって事でもあります。

責任が増す、日本の国の責任者である首相と、ボクらの人生では、一つ違う点があります。

それは、責任を増すほど、捨てられた選択肢のサイドに立っている人への、気持ちを感じて、そして、なんでその選択肢を捨てたのか？

それを伝えるの重要って事です。

自分の人生の選択肢を決める。

それは、自分自身の責任であり、自分自身で、その捨てた選択肢を捨てた理由を分かっています。

だから、それでいいんです。

今回のオリンピックの事。

ヒステリックに自分と違う選択肢を取っている人を批判するのを見かけます。

オリンピックを無観客にしろと言う人たち。

それはコロナを感染させないようにと思ってると思うし、その気持ちは大事だと思います。

一方で、オリンピックに出場するために死ぬほど努力してきたアスリート達。子供の晴れ舞台を、自分の国で応援できる事を心待ちにしていた家族の方々。そして、オリンピックを無観客によって、売り上げを削られた飲食店、観光業の人たち。

その気持ちに寄り添えば、無観客が一概にいいって言えないと思います。

そして、オリンピックを有観客にしろと言う人たち。

この程度であれば、オリンピックはできると思っているんじゃないでしょうか？

私も、実際にそう思うし、他のプロスポーツができるのに、オリンピックができない矛盾に納得いかないでしょう。

一方で、今回のパンデミックで自分が身内の人を失われた方に対して、しょうがないよ、それは。オリンピックとは関係ないと言えるでしょうか？

両方の言い分はどれも正しいです。

だから、決めるべき人がどちらかの気持ちを犠牲にして、いずれかの選択を選ばないといけないんです。

今回の問題は、なんでこの選択肢を取ったのか？

その話が欠けてるように思います。

どっちつかずで、どっちの選択肢も取ってない。

決めていないって事です。

どちらの選択肢も取らないってコトは、選ばないっていう選択肢を取ったってコトです。

これも、日本人は決めるのが不得意と言われますが、実は決めてるんですよね。。

どっちの選択肢を取らないって事を。

この場合、どちらからも批判されます。

今回の件は、我々に、日本の社会全体として、問題提起をしてくれてるんだなと思う、今日この頃です。