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Vol.6 一生懸命に、責任感が強い人ほど、つらくなるサラリーマンという職業

こんにちは、KTです。
今回は、ちょうど今日、一生懸命かつ、責任感が強い後輩から相談を受けました。
その話をしようと思います。

先に結論から言うと、
一生懸命を売りにしちゃいけない、変な人が寄ってくる。

そして、責任感。
責任感については、持ちすぎちゃいけない。なぜなら、やり過ごすコトができないコトはマイナスに働く

こう伝えました。

一般に、一生懸命で、責任感が強いというのは、良い事と認識されています。

ですが、サラリーマンっていう仕事をやる上では、結構な場面でマイナスに働きます。
そう思う私の理由をお話ししていきます。

まず、一生懸命。
ビジネスで、我々は何を求められているか?

この答えは分かる人が多いはずです。
「結果」ですよね?

結果を出すために、一生懸命やる必要があるのか?
結構な割合の人が、「その通り!」と答えるのではないでしょうか?

本当にそうでしょうか?

現に、私は、仕事を一生懸命やってない部類に入ると、自分自身で思うんですが、それなりに若い時から結果を出してきました。

その時を振り返ると、何が重要だったか?
「何をすれば、結果が出るか?」

この事を明確に理解している事です。

例えば、自分が売りたいものを押し売りするのではなく、顧客のニーズに合わせて、自分が売りたい物を買ってくれる言い訳をキレイにする。

評価されたいのであれば、結果を出した上で、上司や評価者が、どういう性格か把握して、喜ぶような事をする。

この2つの例でも、一生懸命やる必要はありません。
もっと言えば、相手が欲しているモノを的確に理解し、提供する方が結果は出ます。

一生懸命やる、
例えば、大企業のサラリーマンが共通して、一生懸命やった事、

特に、学歴で足切りをするような大企業であれば、それは受験勉強です。

勉強っていうのは、つくづく罪深いモノだと思うんですが、ある程度、時間の投下量と結果は比例してるように感じます。

ここが、大企業サラリーマンの悲劇の始まりになったりします。

方向性が間違ってれば、天才であっても、結果は出ません。

だけど、受験の成功を引きずってしまい、結果を出すために受験勉強のように、自分が進んでる方向が合っているかどうか確認しないまま、一生懸命っていう武器だけで戦ってしまう。

じゃあ、世の中、学歴が高い人が成功しているか?

この質問は、多くの人が正解できると思うんですが、答えは「NO」な訳です。

そうなんです。勉強ができるから、仕事ができる訳ではないっていう当たり前の事実を受け止めないといけないんです。

だけど、学生の時の成功体験が、受験、大企業への就職ぐらいしかないと、結果が出ないと一生懸命やるって事に、言い方が悪いですが逃げてしまう訳です。

そして、タチが悪いのが、仕事の結果の出し方の武器が、「一生懸命」だけだと、同じような人種が集まってきます。

日系企業の評価でよくある議論は、
一生懸命やったから、しょうがない。。

です。

会社の評価は、一生懸命やれば上がる会社もいまだに、それなりの数があるように感じます。

だけど、一生懸命やって、ビジネスが取れない、稼げない・・・・

そんな状況で、どうやって社員の給料が出るのか?考えてみれば、簡単な話だと私は思うんですけどね。


そして、責任感です。

責任感を持ち過ぎちゃいけないなんて、偉そうに言ってますが、こんな私も責任感に苦しまされました。

だからこそ、自分が感じた事を皆さんに伝えたいんですよね。

責任感を持つ事は、いまだに大事だと思っているし、今も責任感をもってないか?と聞かれれば、結構、責任感をもってると言い切れます。

ただ、この責任感とどう向き合っていくか?が非常に重要になってきます。

私が若い時は、この責任感のお陰で、自分自身が成長できたと思います。

一方、出世すればするほど、責任が大きくなります。

全部の責任を負って、仕事をしていくと、私の場合、どんどん疲弊していきました。

例えば、部下の育成。

たまたま、十数人、面倒を見ていた後輩が、本当に成長してくれ、結果をちゃんと出してくれるようになりました。

この後輩を見て、「オレは、結構育成が上手いんだな」と勘違いしていました。

業務を見る範囲が広がり、今まで育ててきた営業ベースじゃない人たちを育成する状況になった時、全くうまく行きませんでした。

私自身が、セールス出身だから、セールスの後輩の育成はうまくいったんだろうし、私が面倒を見ていた後輩は、人間的にナイスガイな奴らが多かったんですよね。

だから、打てば響きました。

でも、その育成方法は、私と同人種しか通用しなかったんですよね。

悩みました。後輩の面倒を見る事を、ある種、自分の誇りにしていた部分もあったので。

だけど、自分ができる事を、全てやっても成長しない後輩を見て、気付いたんです。

「そりゃそうだよな、オレが面倒を見て、全ての後輩が成長するなら、世話ないよな」って。

当たり前の話ですよね?

全員、私が成長させられる訳でもなく、成長させられるなら、コーチングスクールでもやった方がいいですよね(笑)

ただ、すっごく悩み、成長した後輩と成長しなかった後輩を比較しました。

私が育てられる後輩は、人間力がそれなりにある人に限定されてたんですよね。

この結論、要は、自分の部下は全員育てて成長させる!っていう責任感を一部下ろしたんです。

頭がいい人なら、当たり前の話なんでしょうが、頭が悪い私は、ずっと悩んでたんですよね。

そして、サラリーマンの世界は、責任感を持ちすぎると、責任を押し付けてくる人が必ずいます。

自分が負うべき責任と、自分が負う必要がない責任を明確にもっていないと、私のようになってしまいます。

そして、責任を押し付けてくる人は、責任を負うだろう社員を、独特の嗅覚で見つけ出すのがうまいんですよね笑

だから、私は、冒頭に相談を受けた後輩にこう伝えました。

一生懸命やる事は、悪い事じゃないけど、それが全てじゃないって事を覚えていた方がいい。

進んでいる道が間違っていると、天才が一生懸命やっても、結果が出ない。

責任感を持って、仕事をしている事は、自分自身に誇りを持っていい。

ただ、その責任感を持っている事をうまく使ってやろうという、薄汚い輩がいる事も覚えておいた方がいい。

自分が負うべき責任、負わなくて良い責任、その線引きをする事も大事だと。

今回の話は、以上です。


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