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Vol.5 親が子供に投資する「学歴」というものの回収率はどうなっているのか? サラリーマンの給料の構造から考えてみる

こんにちは、KTです。

それなりの所得がある家庭の親は、子供に教育費をそれなりに注ぎ込みます。

今回は、こう言った親が子供の学歴のために投資する資金は、回収できるのか?について、独断と偏見で、私が思うところをお伝えします。

まず、この投資の回収率、要は収益率ですね、この収益率を算出するのは、少し気をつけないといけない事があります。

それは、親が子供に投資した結果、親が得られるリターンと

親が子供に投資した結果、子供が得られるリターン。

この2つを分割して考える必要があるという事です。


まず、1つ目の親が得られるリターン。

これは、議論が別れるところではありますが、親が「教育」というものをどう捉えるか?

その回答によって異なります。


結構一般的な考え方、それは、いい学校に行く、いい習い事をする。

この行為自体が、いい教育と捉える考え方です。

例えば、東京においては、SAPIXという進学率がすっごくいい進学塾に行く、そして、進学校に行く、そして、東大にいく、その結果、優良大企業に行く。

この考え方においては、問答無用の勝ち組です。

この考え方の「教育」の概念は、私が思うに、「環境」というものを重視しているように感じます。

「すごい奴らの環境にいれば、自分の子供もすごい奴になるんじゃないか?」

この考え方は、間違っている訳ではないと思います。

実際、私も、ぬるい企業に最初就職し、その後、一流がたくさんいると言われる企業へ転職をしました。

その結果、私が最初に就職したぬるい企業の定規は、入社後、即座に壊され、転職先のシビアな定規に否応なしに、変更するという経験をしたからです。シビアな厳しい環境に身を置く事は、自分の成長スピードを早めてくれる事は、あながち間違っている訳ではないと思います。

一方、「教育」というものを勉強に限定せず、様々な社会経験から得られると定義する場合。

この社会経験というのは、家庭環境も含まれますし、学校行事、部活、友人関係、恋愛関係、こう言った社会にある様々な事から得られる事も「教育」と定義する場合です。

私の「教育」の定義は、後者にあたります。

自分自身の人生を振り返ってもそうです。

実際、私の両親、特に母親は前者の「教育」を望み、私に強要してきましたが、私自身が全くいうことを聞きませんでした(笑)

親からすれば、私自身、様々な習い事や、塾など通わせてもらいました。

SAPIXにも入っていました。

でも、継続して勉強できず、遊んだり、部活を優先した私は、すっごい高学歴にはなる事ができませんでした。

親からすれば、当然、SAPIXに行って、いい大学、優良企業に勤めてくれる子供の方が良かったでしょう。

そして、両親の親族、友人にも自慢できたでしょう。

残念ながら、私は、両親からみて、自慢できる子供ではなかったと思います。なぜなら、だんだんグレちゃっていったからです(笑)

ただ、私の家庭は、しつけには厳しく、そして、「男らしく」という事を言われ続けました。

その「教育」は今も、私の中に脈々と流れ続けており、その教育に、今、感謝しているところです。

私自身、子供がいますが、自分の両親のように、自分が満足する、自分が自慢する観点は全く持たずに接しています。

理由は、明確で、幼い時にたくさん失敗して、自分で痛い目にあった方がいいと思っているからです。

私の遺伝子を引き継いでいる以上、口で言ってもわからないと諦めており、だったら、自分でやりたいようにやって、痛い目にあった方が、口で言うようにも早いだろうという諦めも入ってます(笑)

ただ、私自身、自分自身の子供の子育てにコミットしていて感じるのが、家庭の子育てに対するアウトソースが進みすぎなんじゃないかって事です。

いい塾、いい学校、こう言った環境を子供に提供する事も、いい部分がたくさんあると思います。

しかし、家庭で、特に幼いときは教えられる事がたくさんあると思います。

しつけもそうだし、勉強もそうです。

小学校程度の勉強であれば、大人であれば、それなりに教える事ができるはずです。

教える過程で、子供の教育ではなく、大人も色々学ぶ事ができます。

最近、お金を払えば、いろんなサービスを受けられる事ができる世の中ですが、親だから教えられる事、この中にも「教育」は色々あるんじゃないかと問題意識をもったりしてます。

親が子供のために投資するリターン。

これは、親が親の自己満足を満たすためではいけないんじゃないかな?って個人的に思うところです。


次に子供が得られるリターンについて考えてみたいと思います。

子供が得られるリターンというのは、私が1番最初に頭に浮かぶのは、子供の将来年収です。そして、その企業の安定性です。

子供の将来年収。

これは、どの企業に就職するか?その企業はどの業種なのか?

その2つで結構説明ができてしまいます。


まず、給料が高い金融、不動産、ITなどは、それなりの給料を得ることができます。

一方で、名前は知られている製造業。

親の自尊心は満たされ、子供も内定が出た時は、それなりに嬉しいと思いますが、給料はそれほど高くありません。

この辺りの情報は、東洋経済がご親切に毎年のようにランキングを出してくれているので、それをみるといいと思います。

このランキングを見て、高い!と思うか・・・

低い・・・・と思うかは、親がどのような環境に育ったかに依存すると思います。

私自身の話をすると、私は、小学校から付属がある、私立の高校に入りました。

私自身の家庭は中流家庭、もっというと親父は外資系にいたので、給料はサラリーマンの中では、結構もらっている方だったと思います。

一方、高校の友人。先ほどお伝えしたように、ちょっとグレていたので、小学校から上がってきた友人と気が合い、仲良くなりました。

彼らの家に行って、びっくりです。

都内の豪邸に住んでいる友人ばかりです。

友人の親は、ほとんどが自営業でした。


そんな友人の家を見て、こう思いました。

「うちの両親は、サラリーマンで成功した!って言ってるけど、サラリーマンは結構限界があるんだな」

そんなうちの親父の年収は、この間、聞いたら2500万です。

確かに結構いいんですよね・・・・


そして、免許を取ると、またびっくりです。

友人は、メルセデスのSLやら、Sクラスやら、フェラーリやら。。

ほぼ全員外車です。


バカな私は、父親にこう言いました。

「おれもSLに乗りたい!」

父親は、冷静に私に言いました。

「うちにそんなお金はない!」

その後、こう付け加えました。

「サラリーマンだったら、SLなんて乗ってる人はいないよ!」

サラリーマンは、SLを買えないんだ・・・

がっかりした瞬間でした。


親は、普通に事実を、バカ息子に伝えただけです。

ただ、私には、結構ショッキングな出来事でした。


そして、私は、今、サラリーマンです。

メルセデスが好きだったのは、この時だけで、別の外車に乗っています。

SLも買おうと思えば、買えます。

ただ、高校の同級生は、ほとんどが悪さをして大学へ行けない、ほとんどが大学に進学できる高校にいながら、バカすぎて大学へ行けない。

こんな私も、大学に行けませんでした。

ただ、大学に進学できない友人たちは、紆余曲折はありながらも、自分で会社をやって成功しています。

私も、そのうち自分の年収を公開したいと思いますが、サラリーマンでは相当うまくやった口ですが、友人には全然敵いません。

この事実をどう解釈すればいいのか?

それは読者の皆さんの想像力にお任せしたいと思います。

コメント、お待ちしております!





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