保育園・幼稚園ツアー(ちびっこツアー)について
杉山修です!
7月16日の1stベストアルバム配信リリースに合わせて、『エッセイ』を書きました。
内容は...
『保育園・幼稚園を回り始めた理由』『ちびっこツアー』(飛騨地域での保育園幼稚園コンサート)で、3市1村の全部の園を制覇したお話。
「3市1村ってどこのこと?」
僕は高山を離れるまで、答えられませんでしたが…
これまでに、岐阜県内の様々な地域にお邪魔させていただきました。
その中で
今回の記事では
飛騨地域にグッとスポットをあててみます♪
だらだらとした前置きはゼロにして...
目次はこちら!
これまで『ちびっこツアー』に関してSNSでは...
「本日は〇〇保育園でコンサート!」
「子どもたちが"○△□のうた"完璧に歌えました!」
「今月はこんなスケジュールです!楽しみ!」
そういった発信がメインで
"コア"な部分はあまりというか
ほとんど触れてこなかったなと...
ツアーに夢中になっていたのと
ガムシャラに制覇へ一直線だったので
発信する頭がなかったなと
今になって思います。(遅ッw)
時には、こんなスケジュールの時も...
(月) 〇〇保育園コンサート
(火) 〇〇幼稚園 誕生会コンサート
(水) 〇〇こども園コンサート
(木) 〇〇保育園 祖父母交流コンサート
(金) 〇〇保育園コンサート
(土) 〇〇保育園 保護者会行事 親子コンサート
(日) イベントゲスト&物販ブース
家について玄関でSNSの投稿を打ち込みながら、毎回寝落ちしてましたね…
そんな、濃い~濃い~ツアーのお話をまとめてみました。
それでは、気になるトピックスからのぞいてみてくださいね!
❶ちびっこツアーを始めた理由
ちびっこツアーを始めた理由は3つ。
1つ目は...
「母校の小学校でお昼休みコンサートをさせてもらったこと」
これが大きなキッカケに。
お昼休みに、初めて小学校で歌わせてもらったんですよね。
どんな反応なのか、どんな表情なのか
ワクワク70%、不安30%…
給食の時には…
校内放送「今日は、昼休みにみなさんの先輩の杉山修さんが、体育館でコンサートをしてくれます。参加できる人は行きましょう。」
杉山「(誰も来んかったらどうしようw)」
なんて思いながら準備。
すると、ぞろぞろぞろぞろ…
200人くらい子供たちがやってきてくれました!
最初に、オリジナルソングの「高山~故郷へ贈る歌~」を歌う。
なんと...
歌えるではないか〜〜〜!!!
子ども達に聞くと
2週間前から、給食の時に流してくれていたとのこと。
泣けるやないか~...くぅ~…(涙)
その時の子供たちの表情や目が、ま~とんでもなくキラキラしていたんです。
なんかこう例えるならば、
『花火を見て、きれ~い♪』って言ってる時の目?
もう少しいい例えがないか…
『この授業は自習にします』って時の目?
いい例えがあるじゃないか~w
そんな楽しい時間を過ごしたので
学校からの帰りには
「子供向け・ちびっこ向けの音楽活動」をやろう!
そういった気持ちになりました。
この体験があって、子ども向け活動スタートの理由となりました。
ただ、学校は授業や行事で年間のスケジュールはほぼ決まっている。
お昼休みだって遊びたいに決まっているw
少なくとも”僕だったら”ドッジボールがしたい。
あくまで、僕はですがw
いや、あながち間違ってはいないかも。
正直な話...
子ども達からあまり知られていない状態で「こういった活動をしてます!歌いにきました!」って学校にお邪魔するよりも
保育園・幼稚園の子ども達と音楽で時間を共有し、お互い成長した姿で学校で再会。
そんな順番が1番なんじゃないかと思ったわけです。
焦らず、慌てず。
ならば!
もっと小さい子ども達の元に行ってみよう!と。
行ってダメなら引けばいい。
そうして、保育園・幼稚園を回る活動へと歩み始めました。
2つ目の理由は...
「自分の音楽活動にとってもプラスになる」
そう思ったから。
もともと子ども向けの歌を参考にして曲作りをしていたので、もうこの時点でめっちゃ自分に合ってるんじゃないかなと。
結構ビビビってきました。
僕の根底にある音楽がまさにそれ。
「日々」/森山直太朗さん
「運命の人」/森山直太朗さん
「口笛」/Mr.Childrenさん
この3曲がギターを買うきっかけになった歌。
どれも
口ずさめるメロディ。
みんなで歌えるメロディ。
この『みんなで歌うこと』の衝撃というか感動というか。
夜中に聴き始めて、気づいたら外が明るくなってて...
それくらい聴いてた日もありました。
今でもその3曲は心の根っこにあります。
いろんな音楽があって、好みや得意不得意があって、思い出や影響を受けたことがあって、音楽は本当に自由ですね。
3つ目の理由は...
「誰もやってないことに異常にワクワクする」
これですね。
これに尽きると言ってもいいくらい。
結構大きな理由です♪
保育園・幼稚園で演奏されたり
読み聞かせなどの活動をされている方もみえますし
子ども達からしたら1人でも多く
1回でも多くの『ふれあい』があった方がいいですよね。
(僕が園児の時、職場体験で来てた中学生のお兄さんが、ブランコを押してくれたこと、今も鮮明に覚えています。泥団子を褒めてくれたお姉さんもおぼえている!)
そんな中で、『オリジナルの歌』を作って『飛騨地域の全園をツアーする』なんてことを考える人は、なかなかいません。
いろんな園長先生から「飛騨で見たことない。」と言われていたのできっと間違いない。
そういった3つの理由で、子ども向けに歌を作り始め、ちびっこツアーをスタートしました。
それはそれは...
いろんなイベント(クエスト!?ダンジョン⁈)が待っている、とんでもなくやりがいに満ち溢れた旅になるとも知らず…
❷ちびっこツアー3市1村を制覇して
2016年~2019年8月の間に、白川村、飛騨市、高山市、下呂市の全保育園・幼稚園でのコンサートをさせていただきました。
各園でのコンサートの景色、雰囲気、園までの道のり、全部覚えています。
紆余曲折、喜怒哀楽、四季折々...
(”怒”はなかったはずですw)
制覇するまでの「ちびっこツアー」を振り返って、4つのトピックスにまとめてみました。
"誰もやってない"という箱の中身は〇〇!
”誰もやったことがない” この ”ツアー” という箱の中身は...
まさに
「宝箱」
この経験は何にも代え難いすごく特別なもので、間違いなく人生の糧となるもの。
よく僕は「ちびっこツアー」を「RPG」に例えます。
レベル0の状態で初期村から始まって、1つずつレベルが上がり、装備が変わり、村や街を進んでいく。そして、時々やってくるボスステージ。
それは『保護者会主催の保育園コンサート』
初めましての親御さん、祖父母の方々、いつもより!? 目付きがキリッとしている先生方。
(自分の緊張からそう見えるだけだと思いますがw)
いわゆる、いつもより『シビれるような』状況なわけです。
やることは変わらないのですが、勝手に意識しているんですかね…
そんなボスステージをクリアするたびに、『杉山修のレベルが1上がった』の効果音が聞こえるのです。
会場の子どもたち、ご家族の方々、先生方が楽しそうにしている景色。
この目で見られたら…
クリア!
こういうときの帰り道は本当に気持ちいい。
(クリアできたらの話だがw)
“NOT CLEAR” の時はどんな状況かというと…
「子供が走りまわってなかなか自分の声が届かない」
「目線がこっちに向いていない…」などなど
はじめたばかりの頃にありましたね…
力不足。
思い出すだけでも背筋が凍る…
1回…いや2回ある...
そういうときの帰り道は、決まって放心状態w
帰り道用の着替えが必要になります。
ただ、自分の中の引き出しが、1つから2つになったり、手札が1枚から2枚になったりして、楽しさが大きくなることで、どんどんツアーに没頭していきました。
そんな感じで、紆余曲折を全身で浴びながら
次の園へ、次の村へ、次の街へと旅は続きます。
もちろん100% いつもいつも
陽があたっているわけではなく…
ときには…
「同じ歌うたってまわるだけでしょ」
「こどもだからラクでしょ」
「普通に音楽活動したらいいのに」
なんて声が届くこともありました。
(普通ってなんだ...)
ネガティブな言葉には
「僕は素敵だと思ってますよ。」
と言います。
間違いなく今後も。
正直、ネガティブな言葉をぶつけられることは些細なことで。
目の前でちびっこ達が楽しそうにうたっている
それが何よりの解答。
こんなに太く揺るぎないものはないのです。
なので、園を周ってる間は『楽しい時間を独り占めしてる』感じで、高揚感もあったり。
帰りの運転では、高揚感を感じながらあえて?時間をかけて?下道で帰ることもしばしば。
というわけで
“箱” の中身はそんな感じでした。
とにかく輝いている。
ただ、いまだにわからないのが…
帰り際に、園長室で頂くコーヒーやお茶が、異常に美味しく感じるのはなぜなのだろう。
知っている人がいたら教えてください♪
ツアーで嬉しかったこと
これはもうキリがないという...
嬉しい悲鳴を最初に♪
その中でもぐ〜っと選んでみました。
こちら♪
・子ども達が歌や名前を覚えてくれること
・先生も歌や名前を覚えてくれること
・お片づけや運動会などで歌を使ってくれること
・子どもが近寄ってきて『またきてね!』と言ってくれたこと
・手作りのメダルやメッセージカードをプレゼントしてくれたこと
・まだ言葉を話せない子どもが「まる! (言えてないのが可愛い)」ってやってる姿
・SNSで『家で子どもが修さんの歌をうたってます』とコメントが来たこと
・その場で同じ園での次の公演が決まること
・園長先生が他の園に異動したときに呼んで下さったこと
・遠征で、コンサートを終えて、コンサートのTシャツのまま近くのコンビニに寄ったときに、「今日うちの子が楽しみにして保育園行きましたよ♪」って声をかけられたこと
・後日、園からお手紙が届いて、『あの後、子どもたちが「○△□ながして!」と毎日のように言っていて、今では毎朝のお片づけや体操の時間にかけてます』と書いてあったこと
こんな感じです♪
うれしすぎる〜〜〜〜〜!!!!!
子どもたちから溢れるエネルギーは、どんどん大人たちを突き動かしますね。
ありがたいですし活動冥利に尽きます♪
やっぱりいつ思い返してもパッと出てくる。
本当に嬉しかったんだなと改めて思います!
書いてたらどんどん出てきたので
ツアーとは別で番外編でまとめてみると...
・ナビ通りに行ってるのに道に迷って、一か八かで道を選んで進んでいったら園にたどり着いたこと(3回ほど)
・渋滞にハマって、遅刻を覚悟したときに、その後の園までの信号が全部青で間に合ったこと(1回)
・ツアー中ではないのですが、ツアーをしていたことで『保育園の園歌』のお話をいただけたこと
・知り合いの小学校の先生が、『休み時間に1年生の女の子が修くんの歌をうたっとったよ』とLINEがきたこと
・保育園の未満児の誕生会で、1人の女の子が「好きな歌は「しゅう"おにさん"の○のうた」と言ったこと
・新聞や市民時報で取り上げていただくこと
などなど、たくさん!
嬉しかったことはいくらあってもいいですね♪
『おじさん!』と言われることもあるのですが、とっくに慣れました!www
そう、慣れるほど言われたということなのです。
仲良くなった証です。
僕が園児のときは
間違いなくもっと言っていた(汗)...
職場体験に来ていたお兄さん、すいませんでした。
ちびっこが好きな杉山修の歌ランキングTOP3
僕がステージで感じたままをランキングにしてみました!
個人的に順位をつけるとしても、きっと同じになりますw
もしかしたら無意識に贔屓していたのか...?!
早速、1位からいっちゃいましょう!
第1位は…
(ドゥルるるるるるるる.....ジャン!)
「○△□のうた」
やはりこの歌、ドーンと胸を張ります♪
アンコールでもっとも多いです。
歌の最後に、ちびっこの笑い声が入ってて、それを聞いて子ども達もめっちゃ笑って歌を終えられる、素敵すぎる歌なのです。
初めましての子どもたちも、この歌であっという間に打ち解けられるので、めちゃめちゃ重宝してます!
それと、ある保育園の先生が言っていたのは
お遊戯会でみんなで1曲歌いたいときに
『子どもたちが好き』で『振り付けが覚えやすい』のは嬉しいとのこと。
嬉しいです!!!
第2位…
(ドゥルるるるるるるる.....ジャン!)
「花」
(1.2の3で〜手をたたけば〜♪)
「花」は、数を数えてお花を咲かせて、太陽に手を振るという歌。
「○△□のうた」よりも振り付けの難易度は上がりますが、『チャレンジソング』として子どもたちに「歌ってみる?」と聞くとノってきます♪
「僕ならできる!」「私も!」と。
この自信は
大人になってからもめちゃめちゃ生きる。
それでは最後!
第3位…
(ドゥルるるるるるるる.....ジャン!)
「パンパンパーン」は、子どもたちだけでなく、親御さんも結構一緒にやってくれる歌です。
両手が同じ動きをする振り付けかつ、恥ずかしくない感じがあるのか、保護者会行事で1番盛り上がる気がします♪
(肌感覚ですが。)
この歌は、あるこども園では、先生方が楽器を担当して撮影し、子どもたちの自粛期間中にDVDで配られた園もありました!
行動力と想いが凄すぎる。
ありがたいです。
ということで!
以上、ランキングのコーナーでした!
「ダイスケお兄さんの歌うたってー!」って聞こえた時、「聞いたことないな〜」って言ったことは内緒で。
ちびっこは『夢の叶え方』を知っている
「今月誕生日の子どもたちの誕生会があるから、その後にコンサートをお願いしてもいい?」
保育園コンサートはこのケースが割と多いです。
決まって、誕生月の子どもたちは
『将来の夢』を順番に発表していきます。
「大きくなったら電車の運転手になりたい」
「大きくなったら〇〇レンジャーになりたい」
「大きくなったらケーキ屋さんになりたい」
「およめさん」
いろんな『将来の夢』が子どもたちの口から出てきます。
その中で、少しも恥ずかしがらずに本気で叫ぶように言う子が、毎回1人、2人いるんですよね。
『仮面ライダー〇〇になりたい!』って言ってから"100%の変身ポーズ"をやる。
子どもたちは、その動きが面白くて笑ってて、先生たちは拍手喝采♪
どうしても恥ずかしくて小さな声になる子どもにも、大きな拍手はするんですけど、『よし!! いける‼︎ 』的な音の強さを僕は感じます。
周りを巻き込んで夢を叶えていく人って、こういうことなんだろうなと。
もし仮にこの場で園の全員に笑われても、明日も変身ポーズやるんだろうなって、いやこの後、お部屋に戻ったあともすぐやるんだろうなと。
そんな姿を見るたびに、心打たれるのです。
全力変身ポーズができれば
もうその子はクラスのヒーローですね♪
❸ステージで学んだことの中から1つだけ
答えは
『"知っている歌"と"好きな歌"の違いが明確』
ということ。
お部屋に遊びに行くと、子ども達は、好きな歌や好きなディズニーキャラクターなどの話をしに来てくれます。
歌で言うと、大人でも知ってる流行りの歌や有名な歌を、結構知ってて、教えてくれます。
「お母さんがEXILE好きで、毎日車できいてる」
「パパがTWICEが好きで~」などなど
知ってると話したくなったり、教えたくなったり。
もちろんその歌も『好き』だと思います。
ただ、『好きな歌ある?』と聞いてみると、違う歌を教えてくれることが多いです。
そんなときは、普段みんなで歌ってる歌や、テレビやスマホ越しに踊ってる歌がでてくる。
これは...
『たのしい体験』が歌に乗っかっていると、『好きな歌』になるんだなと。
だからこそ、『実際に会って一緒に歌う』。
これで生まれるエネルギーは、その場にいないと絶対に分からない半端ないものがある。
これ以上のことはないのです。
「パプリカ」には全く歯が立ちませんでしたがw
でも、ちょ~長期的に見たら...勝機がありそう。
会うことと一緒に歌うことが鍵ですからね♪
あの踊りも楽しいんだよな〜無敵か!!!
飛騨地域、岐阜県内、
越えられるかどうかは自分次第。
❹これからの"ちびっこツアー"で目指す場所
歌作りの根っこはいつだって
『口ずさめる歌』
『歌い続けられる歌』
そんな自分の歌の中で究極の1曲が...
『○△□のうた』
この歌を『次世代』『次々世代』へと歌い継がれるような1曲にする。これから目指すゴールです。
もちろんほかの歌たちとともに。
理想は『幸せなら手をたたこう』のように、みんなが歌える状態ですね。世代を超えまくってますよね。
夢ある〜!
コロナ禍の前に、年中~年長だった子たちは、1年、また1年と卒園。来春(2023)には、年少だった子ども達も卒園。
成長は早い♪
園にもよりますが
僕と会ったことがない園児たちがほとんどになります。
気持ち新たに"イチ"からですね。
それでも歌を知ってくれてたり、歌える子がいたり、1つ1つの発見や驚きが待ってるんだろうなと思うと楽しみです。
そして...
子ども向けの歌も増えてきました。
まだツアーでやれてない歌もあります。
どんな表情をするのか
どんな反応をするのか
楽しみです。
2023年はどんな形でツアーをしているのでしょうか。
ただ、必ずやってくる"再開・再会の時"まで
屈するわけにはいきません。
あれもこれもと手札を、引き出しを増やし、歩みを進めていきます。
焦らず、慌てず、コツコツと。
最後に
ここまで読んでくださり
本当にありがとうございます!
書いてよかったです。
2022年7月16日配信リリースの1stベストアルバム「ふたば」には、記事に登場したオリジナルソングたちがみんないます。
『Apple Music』『Amazon Music』『Spotify』など、のぞいてみてくださいね!
歌たちもきっと喜びます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
よかったら『スキ』ボタン押してくださいね〜!
岐阜県高山市出身
シンガーソングライター杉山修
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