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日進月歩 ~Road to MBA~#21

2020/10/9:アントレプレナーシップ③
 前回に引き続き金曜日はアントレプレナーシップで、企業の経営や起業の経験、組織論に携わっている安部先生の講義の3回目です。本日は、事業機会(opportunity)および「ビジネスアイデア⇒ビジネスモデル⇒ビジネスプラン」までの道筋について講義がありました。

 まず、事業機会についてはチームでビジネスチャンスはどうやって見つけていくかについて、議論を実施しました。チームは留学生のKさんと会社でユニークな取組みを多くされているKさん、出張帰りに新幹線から参加されているMさんの4名でした。私たちは、ビジネスチャンスってそこらへんに転がっているよね、それを見つけて世の中の課題と紐づけて実行していくことができる人が経営者として成功しているのでは、という議論をしていた。その中でも、例として面白かったのが以下の考え方である。

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 「音声AR技術」というものは、GPS等の技術を用いて位置情報を検知して、音声情報や連動した演出をリアルタイムに提供できるものである。上記にあるように2018年に公開記念で「渋谷の街中を舞台に時限装置を解除」というイベントを実施し、音声AR活用のゲームイベントを開催した。
※「ミッション:インポッシブル」とコラボした音声AR活用のゲーム


 このように、1つの事象に対して違った視点から見てみると色々なことが派生して考えられる、やはりこの訓練が必要となってくる。この時に、他にも使えそうな要素を見つけるために有効活用できそうなフレームワークが「オズボーンにおける9つのチェックリスト」である。今回は(1.転用)で音声AR技術で他に使い道を考えたり、(4.拡大)で何かを組合わせて考えて発想したものであると考えることができる。何か1つの事象を多面的に見て、且つ分解していくことで新しい事業機会やアイデアを生み出せる。

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 また、話の中であったのがどの市場で戦うかである。大きな海で小さな魚を狙うのか、小さな池で大きな魚を狙うかのかでも議論があった。一概にどちらが正しいというわけではないが、「小さな池の大きな魚を狙う」ことでニッチトップになれるという発想になる。
 例としてあがったのが、日東電工である。Nitto独自のビジネスモデル でもある「三新活動」と「ニッチトップ戦略」がユニークで、三新活動(以下図)において、既存製品から新技術の開発と新用途の開拓を繰り返し、顧客の新需要を創造する。また、ニットトップ戦略では成長(変化)するマーケットの中でも、先行者のいない「ニッチ分野」において、Nitto独自の技術を活かすことによりシェアNo.1を狙っていく。
 先ほどあったように大きな池の小さな魚を狙うこともひとつの方法ではあるが、より大きさ魚がいれば喰われてしまう。そのようなことが無いように市場規模と戦う競合の情報は必要不可欠であろう。

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 次に「ビジネスアイデア⇒ビジネスモデル⇒ビジネスプラン」であるが、まずはブレーンストーミングをしたうえで、そこから選びビジネスモデルを考えていく過程をチームでディスカッションした。
 A:自動運転サービス、B:キャンピングカー住居、C:飲食店リコメンド機能、D:専門高校卒業後の離職支援といったビジネスモデル(以下、ビジネスモデルキャンパス概念図に基づいた各チームからの発表)が出揃った。

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 さらにそのAとBやAとCなどを組合わせて新しいものを考える、先日の水曜日の授業と今回の要素を組合わせるということをやっていたら、色々と浮かんできた。アイデアを形にするまでの過程を学ぶことができたが、次に重要なのはそれは「収益がとれるものなのか」ということだ。
 まずは粗々でもいいので、5年のPLなどを作成してみて感じをつかんでいく、アイデア⇒モデル⇒プランから、またアイデア⇒モデル⇒プランと何度も繰り返しながら作り上げていくものだと、実際の事例や体感を通して学ぶことができている。


         立教大学大学院ビジネスデザイン研究科   平岩 宗

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