日進月歩 ~Road to MBA~#7
2020/9/21:シードマネジメント特講1A①
本日より秋学期の講義が始まりました。ここから14回の講義を経て、1月中旬まで講義がございます。できる限り、その日中に学んだアウトプットを書いて復習をしていきます。課題で死にそうになった場合は、そちらを優先します。
月曜日は、シードマネジメント特講というデジタルトランスフォーメーションに関わる講義です。略してDXですが、今ではどの企業もサスティナブルと同様に「中期経営計画には出てくるWord」でしょう。私なりに、議論とそこからさらに調べてみた認識を書きました。DXのExampleについてはもう少し知識をついた後に…(今ではまだ区別が)
私が感じたキーワードは「収益性」、「新しい価値」、「戦略や顧客起点となる新しい思考」という観点である。このキーワードを基にすると、DXとは「技術活用レベル ✖ 戦略浸透度」によって結果が変わり、提供される価値は「OE(業務効率)※ ✖ CE(顧客経験)※」によって分類することが可能ということである。それによって利益率に影響が出ているという調査結果があり、あながち自分が感じたキーワードと似た部分があるように感じた。
※OE(operational excellence):社内におけるバリューチェーン(開発・生産・販売・サービス)を効率化
※CE(Customer Experience):商品を使用したときやサービスを受けたときに感じる付加価値
では、本当にDXは必要なのか?業界によってまちまちではあるが、受講生約20名の答えは2つに分かれた。「将来のデジタル化に備えて準備しないといけない」、「早急にデジタル化をしなければ、破壊される危機が迫っている」という内容だった。私のいるスポーツ業界は、おそらく「早急に・・・危機が迫っている」という分類だと感じている。
デジタル化によって変わる領域はあるかという議論の中でも、様々な意見があった。その中であったのは多くの企業は未だ、「Digitalization」で止まっているのではということだ。興味深い内容だったのは、ある企業で「営業のテンションを1日で計測し、その移り変わりと成果を可視化する」といった内容で、計測したデータを利用して営業戦略に活用しているというものでした。今度是非、詳細を聞いてみよう。
講義内では、「CCDIV※」という領域で変化が伴うという内容であり、春学期の講義でも学んだキーワード(MVP・WTP・Jobs to be done・消費者における購買行動(認知→理解→態度→意図)など)が多く出てきた。事例としてドミノピザがあったが、顧客への提供価値をトータルソリューションを提供(ピザの提供とデリバリー)とある中で、実はお持ち帰りをする顧客は2枚目タダという特典※がある。これもユニークなビジネスモデルと提供価値であると言えるが、仕組みについてはどこかで誰かと議論したいな。
※CCDIV:Customer、Competition、Data、Inovation、Valueの5つ
※2枚目タダ(https://www.dominos.jp/topics/180511_b)
ではどこからデジタル化をしていくのか。そこには独自性や競合、環境などの要因も関連してくると認識している(何度も過去のnoteでも出てきている3Cおよび環境要因で4Cに包括)。限られた時間やコスト、リソースの中で何を優先的にデジタル化していくのかを考えた場合に、4Cで分けて考えていくことができるのではないかと考えている。
①Customer(顧客への提供価値をどうデジタル化してあげていくか)
②Company(自社の業務効率化や収益性をどう高めていくか)
③Competitor(競合はどういったデジタル化をしているか)
④Context(法律や社会がどう変化するか)
また、それ以前にビジネスモデルが破綻してしまっているので、コンテンツやビジネスモデルそのものを変化させなきゃいけない場合もあり、新しい事業領域を決めていく製品市場マトリクスやその後のSTP+4Pなどの要素が含まれている。それを実現する手法として、「DX」という概念があるのだと私は感じている。
最後に、講義の中である1名の方が「日本には特有の文化があり、DXという変化に対するカルチャーでの親和性や特性があるか」という質問をした。その中では、”変化”というのが機会であるか脅威であるかによって、変わるなどにも発展し、改めて皆で学ぶという重要さに気付くことができた。この時間を大切に、また秋学期はこういう時間を増やしていきたい。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 平岩 宗
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