最強ゲーミングコントローラーのクラウドファンディング始めます(終了しました!)
🎉本クラウドファンディングは無事成功しました。ご支援いただいた皆様ありがとうございました!🎉
クラウドファンディング中に更に機能を強化し、現在は「MH-Delta」としてAmazonで販売をしています。
ゲームミングコントローラーを開発した!
こんにちは。kickstarterというサイトを利用して、自作ゲーミングコントローラー「MH-Gamma」のクラウドファンディングを2022年6月21日から実施しています。(7/22を以って終了)
ゲーミングコントローラーや左手デバイスに興味のある方はご一読いただければ幸いです。(支援もいただけると嬉しいです!)
(英語わかんねーよ!って方いらっしゃいましたら説明させていただきますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。)
尚、本記事はkickstarterでの英語説明文を翻訳したものです。PCゲームをプレイする or イラスト描くお知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひ本件お知らせくださいませ🙇♂️
クラウドファンディングの内容
プロジェクトの目的
ただいまPCゲーム用ゲームコントローラーを開発中です。このコントローラー”MH-Gamma”の量産に当たり、以下開発費の支援をお願いしたいと思っています。返礼品の製品部品費用はほぼ私の持ち出しです。「多少損をしてもこのデバイスの素晴らしさを伝えたい!」と考えてます!
支援をこの費用に充てたい!
・コントローラー部品の射出成形型の製作費(約100~150万円)
・梱包箱抜き型の製作費用及び印刷版の製作費用(約10万円)
プロジェクトの概要
現在、自分用の試作と少量販売用に3Dプリンタを使ってゲーム用コントローラーを製作していますが、3Dプリンタで製作すると以下のデメリットがあることがわかりました。
・印刷時間がかかる。1台作るのに20時間以上
・印刷表面が汚い。積層式なので、どうしても積層痕が残る。
・気温、湿度や材料によって印刷条件設定が難しい。印刷失敗が多い。
このような製作上のデメリットはありますが、コントローラー自体の性能にはとても満足しています。たくさんの人に使って欲しいと思う反面、上記課題があるため安定した生産ができず、生産数を抑えるために今まで全く宣伝をしていません。「知る人ぞ知る」という状態です。
表題の”MH-Gamma”は次期開発品にあたるコントローラーですが、3Dプリンタで製作するのではなく、品質のよい樹脂型を使った大量生産に挑戦してみようと考えています。しかしながら樹脂型は非常に高価なので、このプロジェクトに興味を持ってくださった方々の支援をいただいて実現できればと思っています。
それでは始めに「MH-Gammaとは何ぞ?」というところから説明していきたいと思います。
MH-Gammaとは?
MH-GammaはPCキーボードで操作するFPS/TPSや3Dゲームのキャラクター操作に適したUSB機器です。キーボードでのW・A・S・Dキーによるキャラクター操作が難しいと感じている方にオススメのデバイスです。
MH-GammaでゲームをプレイするとNintendo Switch、Play StationやXboxなどのコンシューマーゲーム機と同じように親指だけでキャラクターを操作することができ、ボタンは押しやすいポジションにまとめられていますので、指を大きく動かす必要がありません。
MH-Gammaでゲームをプレイすることで、パッド操作、キーボードマウス操作それぞれの利点を享受できます。
(写真のMH-Gammaは試作品で実際とは異なります.(ボタン数が少ない))
類似機種との違い
アナログスティックはクリックタイプのボタンではない。
20ボタンのメカニカルスイッチ
キーバインド用のメモリを本体に内蔵。
最小限の指の動きで41個のキーが使用可能
ボディのサイズは最小限
操作について
・イライラするWASD操作はもうお終い。直感的に親指でキャラ操作。
(Pad ではないので、Fortniteダブルムーブメントには対応していません。)
効率的な指の動き。キー配列は指ごとにまっすぐ整列配置。押しやすい。
マウスの広い可動範囲。マウスをブンブン振れます。
各機能の動作
Excel入力によるテストを実施してみました。
概要まとめ動画
MH-GammaはさまざまなPCゲームをプレイすることができます。例えば、「フォートナイト」、「Apex-Legends」、「Valorant」、「Minecraft」などなど。キーボードを使って操作するゲームはほぼ対応可能です。ゲームパッドで遊んでいる方は、このプロジェクトをきっかけにキーボードとマウスに移行するチャンス!
MH-Gammaの仕様
機能
4方向アナログスティック+プッシュスイッチ
静音赤色スイッチを使用した20キー
4方向十字キー+プッシュスイッチ x 2
4つのオプションスイッチ
アップ&ダウンホイール
合計41機能
専用のキー設定ツールでお好みのキーを割り当てることができます。
本体サイズ
130mm×160mm×50mm
PC接続
USB Type-Cのケーブルが別途必要
キー設定ツール
Windows10以上が動作するPCが必要です。
開発中の機能
現在、以下の機能を開発中です。お届けまでに開発予定です。
キーバインドプリセット変更機能
Shift & Ctrl コンビネーションマクロ機能
プロジェクトの日程
このプロジェクトのスケジュールを整理しました。
試作
・3Dプリントによる試作機製作:7月初旬
・取扱説明書作成:6月末
・キー設定ツール改良:7月初旬
量産
・射出成型設計:サプライヤーと協議中 ~7月末
・パッケージング検討:パッケージング会社と打ち合わせ中 ~6月末
・部品の発注:~2022年9月中旬
・製品の組み立て:~2022年10月中旬
クラウドファンディング
・Kickstarterプロジェクト開始:2022年6月21日
・返礼品の発送 :2022年10月中旬〜
これは現在の予定です。もし遅延が発生した場合は、随時お知らせします。
ご支援に対する返礼品
ゲーミングコントローラーMH-Gamma本体(黒)。各写真は3Dプリンタで作成した試作品ですので、完成品は質感、形状が異なる場合があります。
(A)~(E)のすべてに直筆の感謝状を添えさせていただきます。
(A).MH-Gamma本体とUSBケーブル(1m)
(B).MH-Gamma本体、USBケーブル(1m)とフォートナイトノバトルパス
(C).MH-Gamma本体 (USBケーブル無し)
(D).MH-Gamma本体、USBケーブル(1m)と製作者と2時間ゲームができる笑
(E).MH-Gamma本体、USBケーブル(1m)と製作者が直接配送 笑
返礼品の発送について
手数料
・日本国内への発送:1,000円
・海外発送:2,000円
お届け時期
・日本国内向け:発送後1週間以内
・日本国外向け:発送後約3週間
その他
・すべての荷物について、追跡番号が利用可能です。
・荷物の紛失や遅延については責任を負いかねます。
・荷物に発生する可能性がある任意の関税や
付加価値税の手数料のための責任を負いません。
開発の軌跡
なぜこのデバイスを開発するに至ったか、少しお話しさせてください。この章の最後に、デバイスの変更に伴う私のゲームプレイ成長動画がありますので、ぜひご覧ください!
フォートナイトとの出会い
2020年の終わりごろ、私は「フォートナイト」というゲームに出会いました。ご存知の方も多いと思いますが、オンラインTPSのバトルロイヤルゲームです。最初はNintendo Switchでプレイしていたのですが、コントローラーのアナログスティックでライフルの照準を素早く合わせることが難しく、なかなかプレイが上達しませんでした。
PC版へ移行
PC版Fortniteが存在し、ライフルの照準をマウスカーソルで操作できることを知っていたので、Nintendo Switch版は諦め、キーボードとマウスでプレイしてみることにしました。確かにライフルの照準合わせは慣れ親しんだマウス操作でかなり改善されたのですが、別の問題にぶち当たりました。フォートナイトを含め、一般的な3D PCゲームはWASDキー(上、左、下、右)でキャラクターを操作するのですが、このWASDキーの操作性が非常に悪いのです。Nintendo Switchでは左手の親指だけでキャラ操作できたものが、キーボードでは3本の指を使ってキャラクターを操作しなければならず、すごく非効率・・・。また、『フォートナイト』のように素早い操作が求められるゲームでは、キーを把握しながら素早く打つことが難しく、さらに状況が悪化してしまいました・・・。
ゲーム専用デバイスを検討
ゲームをより快適にプレイするためにはどうしたらよいかを考えるようになりました。そもそもキーボードは基本的に文字を書くためのツールですから、ゲームに最適化されていません。そこで、「専用のデバイスがあればエエんちゃう?」と考え始め、学生時代に勉強した電気・電子の知識、趣味のプログラミングの知識、前職での機械設計の知識を活かして、3Dゲームに特化したデバイスの開発に着手しました。2021年の夏頃だったと思います。
アナログスティックの実装
アナログスティックでキャラクターを親指操作し、マウスでライフルの照準を合わせることを可能にすることが開発の目標でした。まず、アナログスティックが意図したとおりに動くかどうかを検証することから始めました。むき出しの電気回路で試作してみたところ、問題なくキャラクターを操作できることがわかりました。つまり、従来通り親指一本でキャラクターを操作できることがわかり、一気に開発のモチベーションが上がりました。
3Dプリンターで筐体を作る
この試作品をそのままでは実際に使用できないので、3Dプリンターを購入して筐体を作ることにしました。これまで培ってきた機械設計のCADスキルが役に立ちました。下の動画で紹介している紫色の筐体は、既存のキーボードと組み合わせてアナログスティックのみを使用する最初のデバイス。しかし、これでは操作性が悪いので、筐体にボタンが付いた青いバージョンも作りました。
MH-Alphaの誕生
1台で完結するゲーミングデバイスを目指し、機能を追加した”MH-Alpha”を開発しました。青い試作機ではアナログスティック+8キーでしたが、15キーに増やし、マウスのホイールのような入力機能も付けました。各機能に好きなキーを割り当てることができるキー設定ツールも開発しました。MH-Alphaは、私個人の使用感がかなり良かったので、誰にでも使ってもらえるようにひっそりネット販売を試みたところ好意的な意見が多くとても驚きました。もっと多くの人に使ってもらいたいという想いが”MH-Gamma”の開発へとつながります。
MH-Gammaの誕生
MH-Alphaは、ゲームプレイヤーだけでなく、イラストレーターの左利き用デバイスとしても使われるようになりました。さまざまな用途でより快適に使えるよう、後継機「MH-Gamma」の検討を開始。この機種では、親指で操作できる機能を増やし、割り当て可能なキーは41個になりました。ほとんどのゲームでキーが不足することはないと思いますし、MH-Gammaが最高のゲームコントローラーになった瞬間だと思います。自分が『フォートナイト』を快適にプレイするために作ったものが、数多くのゲームやイラスト制作など、幅広く使えるマルチなデバイスに仕上がったことをうれしく思います。
ゲームプレイの改善
まだ下手くそなのですが、随分ましにプレイできるようになったと思います。
Nintendo Switch → PC(キーボード) → PC(MH-Gamma(Prototype))
まとめ
昔から色々な不便を改善するモノづくりが大好きでした。本作MH-Gammaは自分のゲームプレイの下手さ、一緒にゲームを始めた我が子に負けないぞという親父のプライドから生み出された一品です。色んな思考を巡らせ、自分の持てる知識、経験を全て注ぎ込んで完成した”MH-Gamma”。
「気軽にPCゲームをプレイしたい。」
そんな方へお勧めできるデバイスに仕上がったと思います。決して安いものではありませんが、私の思いが詰まったMH-Gamma。ぜひ手に取って使っていただければ幸いです。
より高品質な部品製作を実現し、たくさんの方々に使ってもらえるようなゲーミングコントローラーに育てたいと考えています。皆さんのご支援賜りますよう何卒宜しくお願い致します。