絶望からのエクソダス
先日行われたサッカーW杯決勝。PK戦で最後にボールを蹴ったアルゼンチンのモンティエル選手は、この試合で最も絶望を感じた人間の一人だろう。
延長後半11分。フランス代表の選手が放ったシュートを止めに行った結果、ボールが手に当たり、ハンドの判定。PKで同点にされる。
このPK判定の一瞬が、彼にとってもアルゼンチンにとっても最大の絶望だった。そこまでの試合展開はシーソーゲームの末、ようやくアルゼンチンが勝ち越し、残り数分をしのげば優勝という栄光が手に入る状況だった。体力も気力も消