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Core MLモデルのプレビュー機能の強化 #WWDC20 #iOS14 #Xcode12

"Use model deployment and security with Core ML"セッションの最後の最後で、地味だが開発者にはものすごく助かるXcodeの改善ポイントについて言及されていた。それがCore MLモデル(.mlmodel)のプレビュー機能の強化だ。

なお、本記事後半では、Appleの公式配布モデルについての重要な更新についても触れている。

## 画像分類モデルのプレビュー

以前のXcodeでは、mlmodelをXcodeで開くと、次のような情報が表示されていた。

画像1

モデル名、モデル種別、サイズ、ライセンス情報、入力・出力の情報等がわかる。

これでもまぁ便利ではあるが、たとえばこのモデルは画像分類を行うのだけど、何を分類してくれるのか?というクラスラベルの一覧は表示されない。そしてなんとそれらはCore MLフレームワークのAPIからも取得できない。そのモデルをアプリケーションで使用するにあたってめちゃくちゃ重要な情報なのに...(Core MLモデルのフォーマットについて習熟していれば取得する方法はある。詳細は拙著を参照)

これが、Xcode 12でプレビューすると次のように表示される。

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昨年は書籍という形にまとめましたが、今年はこのマガジンに集約することにしました。 最初は記事が少ないので格安から開始して、充実してくるごとに本来あるべき価格に戻していく予定です。というわけで早いうちに買うと非常にお得です。 昨年の書籍は約80ページ+本に載せなかった事項もたくさん、ということで最終的にはそれなりの量になるのではと思います。

堤がWWDC 2020およびiOS 14についてセッションやサンプルを見つつ勉強したことを記事にしていくマガジンです。NDAの都合上、Ap…

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