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Slush Tokyo2018に行ってきた

Slushとは

Slushとはフィンランド発祥の世界最大級のスタートアップイベント。世界中のスタートアップ、起業家、投資家、エグゼクティブ、企業、ジャーナリスト、学生が参加し、フィンランドのヘルシンキの他に、上海、東京、シンガポールでも開催されている。2018年3月末に東京で開催されたが、それは6000人超という規模のイベントだそう。

ピッチを見て

今回のSlush Tokyoでは80チームのスタートアップのピッチがあり、一回戦・二回戦・決勝戦を勝ち抜いたスタートアップには賞金500万円が出る。3~5分で英語で自分たちのプロダクトについて話す。

僕は2日目から見に行ったので一回戦が見れなかったのだが、残っているチームは海外からのチームばかりだった。多くのスピーカーは、パワポはあるものの文字もページ数もほとんどなく基本的にはひたすら語りかけることが多く、プロダクトについても、介護用のロボットや指輪型デバイスなどハードウェアから開発しているチームもちらほら目立った。優勝したスタートアップArtisenseは動的な3Dマップを作っており道路情報を得るためのデバイスとAIの開発を行っていた。

ブースの様子

ピッチとは別に、各スタートアップごとのブースも設置されており、興味がある人がそこに聞きに行く、という設計になっていた。週末に僕が手伝っているスタートアップがブースを出していたので、話を聞きに来た人に僕もプロダクトの説明をしたが、体感では半分以上が海外の人で英語が必要だった。なので、言語の壁があってブースによって盛り上がりの差が大きくあったように感じた。ブロックチェーン系の会社もいくつかあり、チェーン上で何かを作るというよりはチェーンの開発だった。

トークセッション等、他の様子

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WAmazingの代表 加藤さんのセッション

「How FinTech Is Changing the World」というセッションでは、マネーフォワードの代表 辻さん、メルペイの代表 青柳さん、日本銀行決済機構局の河合のパネルディスカッションも少しだが見ることができた。日本人同士の話ももちろん全て英語で行われていた。

Liskの代表Maxのパネルディスカッションも聞いたが、Lisk上でのICOに積極的な様子を見せており、Ethereumのような他のチェーンとの違いについては、「Ethereumのように他にチェーンは複数あるけれどもユースケースも異なるのでどれか1つになるわけではない」という考えだった。SDKはJavaScriptで書いてあるから開発しやすいよ、と言っていたが、現状ではまだLisk上でスマートコントラクトの実装はできないので、開発者の興味関心の対象は当分、スマートコントラクトの実装ができるEthereumになるかなと思う。

雑感

言語の壁 を痛感した。 いくら頭が良くて良いアイディアを持っていても伝えられないと意味がなくて、より多くの人に思っていることを伝える最も簡単な手段が英語だと思った 。この週はEthereum Foundationが日本に来ているということもあり英語でのミートアップ・イベントが多かったのだが、自分を含め言語の壁に阻まれる日本人の多さを嫌でも感じさせられた。ますますボーダーレスになっていく中、自分としてはドメスティックではない環境に身を置こうと思っている。

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