また春に会いましょう
ある意味、近代利府町の消費生活を支えたとも言えるイオン利府店が去る1月31日を持って、一時終幕となりました。この館はは改修工事が入り後に再稼働。3月にはさらにスケールを増した「イオンスタイル」が別棟としてオープンします。
とはいえ、オープンから20年という月日は誰にとっても短くなかったと思います。
人間であれば生まれてから成人してしまうほどの時の長さです。
2000年にオープンした同店は多感なティーンエージャーだった私にとって、当時田園地帯だった利府町にとってセンセーショナルでした。ジャスコは多賀城に行かないと、そして私はちょうど同じ年から音楽活動を始めたので、仙台まで通わなければならなかった楽器屋さんも町内に現れ、まさに希望の星でした。そして同じ年月を歩み現在も籍を置いているバンド「CROWN」のメンバーと出会ったのもこの時この場所でしたね。
私は一時期を県外で過ごし、泣いて帰ってきて、そして今も利府にいます。
歳を取り、考えもややひねくれ、そして市民活動を始めてからは同店と関わる形、考える角度が増えてきました。
いち町民として消費者として通ったことはもちろん、学生時代はアルバイトもさせて頂き、晩年は市民活動として「リフ超学校」の活動に協力頂いたことも多かったです。RIFU ROCK FEST.の初年度はバンド活動の原点である島村楽器さんのスタジオをお借りしましたし、今は毎月恒例(!?)となったハロウィンもイオンさんの館内で練り歩きさせてもらってます。
遠方に宿泊や遠征に行って帰ってきたときは、この店内で一息つくことで「帰ってきた」感に浸ったりもしました。
時に同店は私にとってある種のライバルでもありました。絶大な集客力や生活支援力をもつお店さんに対し、同じ地域を盛り上げる者として、そこに集まる人達を昔から続く町の魅力の方向にどう振り向かせるか、逆にもっと未来の、多様な思想性に富んだ地域社会のあり方・個人の生き方についてどう振り向かせるか。
お店さんは多分…なんとも…こちらを認識すらしてはいなかったと思いますが私はお互い切磋琢磨してるつもりでした(笑)
春には新店舗のオープン。そして年内の町内はオリンピックや文化交流センター等、めまぐるしい1年です。この怒涛の流れに乗って私も一人前の社会人になるか、ついてゆけず振り落とされて星屑となるか、期待と不安が入り混じっています。
また春に会いましょう。
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