Salesforce初心者が、55日でSalesforce認定アドミニストレータ試験に合格した話
先日、Salesforce資格の一つである、Salesforce認定アドミニストレーター試験に合格しました。
振り返ってみたところ、ほぼ初心者状態から、勉強日数55日間、また当日の回答時間も105分ある中22分で回答を完了し合格することができました。
一つの成功体験でもあると感じたため、どのような対策をしたのか・そもそもどんな目的で試験を受けたのか。など共有できればと思い記事を書きます。
※とはいえ、あくまで個人的な体験であり、再現性を担保するものではないのでその点ご了承ください。
Salesforce認定アドミニストレータ試験とはどんな試験か?
対象者
Salesforce管理者として6ヶ月〜1年程度の経験がある人。
公式の内容では下記のようにありました。
試験概要
内容: 多肢選択/複数選択方式の 60 問
試験の所要時間: 105 分
合格点: 65%
受験料: 20,000 円(税抜)
受験方法: テストセンターorオンライン
参考資料: 試験中は、印刷物やオンライン資料は参照できません。
前提条件: なし。
試験を受けた目的
Salesforce認定アドミニストレーター試験を受けた目的を簡単に言うと、手っ取り早くSalesforceの体系的な知識を獲得するためです。
前提として、これまでのキャリアでSalesforceを扱ったことは全くなかったのですが、急遽Salesforceを扱う部署に出向することとなったという背景があり、試験を受けることにしました。
補足ですが、認定アドミニストレーターより初心者向けである、認定アソシエイトという試験も最近できたのですが、段階を踏むのがめんどくさい…という理由で、認定アソシエイトは受けず、認定アドミニストレーターを受けることにしました。
※いきなり認定アドミニストレーターは…という方は、まず認定アソシエイトをおすすめします。
勉強内容
勉強期間
2023/4/1 - 5/25 (55日間)
勉強時間
平日:1 - 2時間
休日:3 - 4時間
大体ではありますが、上記程度の勉強時間は確保していました。また、ゴールデンウィークもあったため、その分多くの勉強時間が確保できました。
※試験勉強中の子供の世話は奥さんに多めに行ってもらいました。感謝。
やったこと(初期)
出題範囲のまとめ、全体像把握
はじめの1週間程度は、とにかく全体像を把握するところからスタートしました。
勉強のログをすべてNotionで管理していたのですが、出題範囲のまとめについてもNotionに記載をし、全体の問題配分やその内容のキーワードを何度も眺めてイメージを掴みました。
ほぼ知識がない状態の僕にとっては、ここに出てくるキーワードをある程度頭に入れておくことで、後の勉強が大いに捗りました。
また、本当にSalesforceのことを知らなかったので、『図解入門 よくわかる 最新 Salesforceの導入と運用』の本を読みました。
全体像は把握できたといえばできたのですが、結構内容が浅く、正直これは読まなくても良かったかなぁという印象です。
Udemyの講座を視聴
その他にSalesforce試験の全体像を掴むために初期から開始したのは、Udemyでの講座視聴です。
公式の参考書などがあるわけではあなく、体系的に試験の対策ができるような資料もあまりない中、見つけたのがUdemyでした。
僕が購入したのはこちらの講座でした。
https://www.udemy.com/course/pass-the-salesforce-admin-certification-2022/
日本語では良いものがなく、英語版を選びましたが、全体像をある程度抑えた上であれば理解はできるので、個人的にこれは正解でした。
試験のポイントやSalesforceの機能の全体像が網羅的に把握できました。
やったこと(中期)
ネットに落ちている問題を解く
Salesforceの認定試験は問題文の癖が強いと聞いていたこと。試験当日まで時間もあまりなかったことがあり、とにかく実践問題を中心に勉強を進めました。
僕は、こちらのサイトがまとめてくれていた問題を3通りほど実施しました。
合計で400問以上問題も用意されており、全体像や問題の傾向を掴むために大いに役に立ちました!
一部問題が重複していたり、日本語訳がおかしい部分もありましたが、この問題のやりこみがなければ合格はできていなかったと感じます。
ちなみに上記の問題も、全てNotionのデータベースに転記して、簡単に繰り返し実施できるようにしていました。
正直、本当にこの問題を解くことが正解なのかとずっと不安でしたが、試験を終えた今思えば、正解だと言えると思います。
Trailheadの実施
上記問題に取り組みつつ、分からない部分や知識ではなく体験で身につけたい部分はTrailheadを取り組みました。
公式で認定アドミニストレーター試験対策のTrailmixが用意されているので、そこを中心に実施しました。
こちらは、全て実施すると時間がかかりすぎるため、分からない部分を強化する目的での実施に留めました。
僕の場合、最終的に67%の完了率でした。↓
やったこと(後期)
模擬テストの実施
試験まで残り2週間ほどのタイミングからは、模擬テストの問題にひたすら取り組みました。
具体的に僕がやった問題は下記4つです。
※なぜかプレビューが上手く表示されないため、URLで記載します。
https://developer.salesforce.com/files/ti/thi/THI-000393/administratorpracticetest.html
https://quizgenerator.net/quizhoster/files/cead6a2d3860fd784670c26a8cbbf3e7/
https://quizgenerator.net/quizhoster/files/d5dab2b6eced3650f02c367e06aca130/
この中で一番役に立ったと感じたのは、一番下に貼ったUdemyの講座ですが、今見ると講座が閉じられているようですね。。
一応、↓のような形で、正答率や過去の履歴も残るので便利でした。
それぞれの模擬テストについても、2〜3回ずつは実施し、60問中ミスの数が一桁以内に安定するまで実施しました。
心配性のため、模擬テストでギリギリの合格ラインだと安心できませんでした。
※実際の試験では65%合格なので、20問程度はミスができます。
苦手な部分、分からない部分を振り返り用にテキストでまとめる
模擬テストを何度も行いながら、苦手な部分・繰り返しミスする部分が見えてくるため、そういった部分をテキストで簡単にまとめていきました。
この目的は、知識を整理するためと、スキマ時間に簡単に苦手分野だけを振り返ることができるようにするためです。
これもNotionにざっとテキストでまとめる形で管理していました。
(人に見せるようなものでもないので、本当に雑に自分なりのメモとして使っていました。)
こんなイメージ↓
わからない部分だけを効率的に振り返るために重宝しました。
試験当日も、事前にこのメモだけ目を通すことができたので、ある程度わからない部分だけをまとめておくことはおすすめです。
試験当日
僕は、オンラインではなくテストセンター(オフライン)での受験をしました。
どちらでも良いと思いますが、個人的にはオンライン受験の事前設定をいろいろ考えるのがめんどくさかったのと、オフラインの方が物理的に気持ちを切り替えることが容易であるためオフラインを選択しました。
テスト開始は15:45予定だったのですが、早めに(15:15頃)に会場についたら何故かすぐに案内してもらえました。
このあたりは会場により異なるのかもしれませんが、すぐに案内してもらえたことで、記憶がこぼれ落ちる前に試験に取り組めたのは良かったです。
試験内容は、基本的に事前の練習問題や模擬テストで見たような問題がほとんどであり、問題文を見るだけで回答がある程度想像できるレベルになっていました。
そのため、サクサクと回答を行なうことができました。
本来であれば最後に見直しをしても良かったのですが、回答中に合格ラインを超えた手応えはあったため、そのまま回答を完了しました。
見直しをしなかったこともあり、22分で試験が終わってしまいました。
まとめ
そもそもの目的である、「手っ取り早くSalesforceの体系的な知識を獲得する」に対しての手段として、Salesforce認定アドミニストレーター試験の受験を選んだのは良い判断だったと思います。
未経験から55日で試験というのは、少し厳しい時間ではありましたが、締切があることで集中して知識を学ぶことはできました。
とはいえ、あくまで手に入れたのは知識のみです。
まだまだ知識と実践が紐づいていない部分も多いため、認定アドミニストレーター試験に合格したからと言って、実務ができるようになるわけではありません。
今後は手に入れた知識をしっかり実務と連携できるように業務を行っていこうと思います。
今後認定アドミニストレーターを受ける方の何かしらの参考になればと思います。
また、Salesforce以外にもTableauの活用も業務として必要になっていくため、今後はTableauについても発信していこうと思います。
細かな部分での質問などあれば、コメントやTwitterでの連絡をいただければと思います。