ゴールデン、逮捕される(前編)
突然だけど私のアメリカ人婚約者(通称・ゴールデン)には逮捕歴がある(婚約者について詳しくはこちら)。
今の彼の目下の心配事は今後日本に行くことになったとき、イミグレで逮捕歴があることを理由に入国を拒否されないかということ。
「大丈夫でしょ」と私が軽く言うと、「パリス・ヒルトン(逮捕歴有)だってそれで入国拒否されたんだから!」とわりと真面目に反論してきた。
そもそもゴールデンに逮捕歴があるということを知っているのは身内と仲の良いごく一部の友人だけ。
真面目を取り柄に平和な人間関係を築いてきたゴールデンにとって「逮捕歴がある」ということは、あまり大きな声では言えない恥ずかしい過去なのだ。
嫌なやつをぎゃふんと言わせたい
それよりも気になるのは、なぜ逮捕されたのか?話はゴールデンの大学時代に遡る。
ゴールデンは生まれも育ちもロサンゼルスで、大学時代はカリフォルニア大学某校に通い、お隣のオレンジカウンティで過ごした。
留学経験のある人は知っている人も多いと思うが、アメリカの大学にはfraternity (フラタナティ)/ sorority(ソロリティ)という学生団体がある。fraternnityは男子学生のみ、sororityは女子学生のみの団体で、それぞれの団体には伝統と特色がある。
日本のサークルのようなものとも言えるが、fraternity (フラタナティ)/ sorority(ソロリティ)の場合、入会するには面接を通過しなければならず、その会の求める人物像に合わなければ普通に落とされる。メンバーは自分の属する団体に誇りを持っているのだ。
ゴールデンも大学時代fraternityに所属しており、その中で一人意地悪で、嫌いな人がいたのだと言う(平和主義で誰とでも仲良くしたい人なので、嫌うには相当な理由があったと思われる)。
そして、一度相手をぎゃふんと言わせてやりたいと思ったゴールデンは仲間と一緒にとんでもないことを計画する。
(後編へ続く)