ヨガとストレッチの3つの違い
SHRI YOGA SCHOOL(シュリー・ヨガスクール)は全米ヨガアライアンスRYT200認定校です。
こんにちは^^
ヨガ講師養成講座スクールSHRIYOGASCHOOL(シュリー・ヨガスクール)スタッフの植田マミです。
今日は【ヨガはとストレッチの違い】についてお伝えします。
この質問は、ヨガの講師をしていてたびたび聞かれることがあります。
それを説明するときこそヨガの魅力をお伝えできるチャンスです^^
◎ヨガとストレッチは目的が違う
以下、Wikipediaから定義を引用
・ヨーガ(yoga)は、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法であり、瞑想を主とする。現代においては身体的エクササイズも含まれる。元来は、心身、感覚器官を鍛錬によって制御し、精神を統一し、心の働きを止滅させ(不動心)、古代インドの人生究極の目標である輪廻からの「解脱(モークシャ)」に至ろうとするものである。ヨガとも表記される。
・ストレッチ(英: stretching)とは、 体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすこと
ヨガは「心の動きを止滅させ」とあるように心を鍛える練習が目的であり、ストレッチは「筋肉を良好な状態にする」という肉体的な練習を目的としています。
現代ではヨガが身体的エクササイズを含むコンテンツとして表現されることも多々あるので、ここが混在していくのだと思われます💡
◎ヨガとストレッチは呼吸の使い方が違う
・ヨガでは呼吸法と身体の使い方を連動させて練習をすることが必須になります。
呼吸法は息を吐くところから始まります。ポーズ(アーサナ)の練習では強く呼吸への意識も向けますが、最後のシャバアーサナでは呼吸への意識を一切持たずに手放します。
ヨガの練習は1つの人生を描いた物語のようなものという考え方があります。
人は生まれた瞬間に、息を吐くことから呼吸が始まり最後の息を吸って(引き取って)、死ぬ瞬間まで呼吸を繰り返します。生まれた時に吐いて、死ぬときに吸う。
ヨガクラスに当てはめると呼吸法で息を吐き出すところは赤ん坊が生まれて泣き出す瞬間、シャバアーサナは日本語名が尸のポーズという名の通り死体のように仰向けになります。それがポーズ(アーサナ)の練習を1通り終えた後に呼吸を手放す瞬間です。
・ストレッチは呼吸の決まりはありません。
主に筋肉を伸ばすことを目的としているので、吐く息と共に動くと効果的と言われますが特段の手法が決まっているわけではありません。
筋肉をゆっくりと一方向に伸ばす「静的ストレッチ」では呼吸を意識しやすいですが、腕や足を様々な方向に動かしたり、曲げ伸ばす「動的ストレッチ」では自由呼吸で行うことが多いでしょう。
◎ヨガとストレッチでは心身にもたらす変化が違う
・ヨガが心身にもたらす変化
ヨガは身体を動かしながら心や頭と向き合っている時間を主に過ごします。今日の気持ち、気分、機嫌、思考、などなど普段生活をしている時に忘れてしまうようなことと向き合います。それによって自分のことを俯瞰的に見ることができるようになり、精神的な成長を実感することもあります。
また呼吸のコントロールは精神の土台となる自律神経の調和にも効果的で、元気がないときは交感神経、元気が有り余る時には副交感神経にアプローチできる万能さを持っています。精神に土台が出来ていくと同時に身体にも軸ができてきます。
なぜならヨガはインナーマッスル(体幹)にアプローチする身体的な動きのポーズ(アーサナ)が主だからです。
そして軸ができると筋肉の柔軟性も自然と高まっていくものです。なにより、身体と心は繋がっているので心身のお互いの安定が相乗効果をもたらすのです。
・ストレッチが心身にもたらす変化
ストレッチは筋肉の弛緩による血行促進にともなって、リラックス効果が得られます。
緊張状態にある細くなった血管がストレッチによって太くなり血液がスムーズに流れます。
それによって副交感神経が優位になり、リラックスをもたらし安眠の効果が得られることもあります。ダイレクトなアプローチができるので筋肉の柔軟性が高まったり、関節の可動域を広がった効果が目に見えやすいでしょう。
今回は3つの違いでヨガとストレッチを比較してみました。
目的や用途、かけられる時間に応じて2つの使い分けができるととっても便利です。
生徒さんに聞かれた時には参考にしてみてくださいね。
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