30歳で死のうと決めていた
毎日寒さにやられ、今月は出費が多く憂鬱です。
もともと年末年始の空気感が苦手なので来月半ばくらいまでは諦めて開き直ろうと思います。
今回は内容的に少し重い話をしようと思う。
私は中学生の頃に希死念慮が出てからずっとその感情と付き合ってきた。もちろん今でも出る。
そもそも希死念慮というのは漢字の通り、「死にたい」「消えたい」「この世からいなくなりたい」という感情が生まれることである。
そしてその思考が強くなると実行するにはどうすればいいのかを考えて止まらなくなる。
学生時代はほぼ毎日希死念慮があった。
どんな方法がいいか場所はどこがいいかなど、まるで殺人計画をするかのように考えていた。
それでもやっぱり怖さはあった。失敗したらどうしよう、痛いのは嫌だなんて思って実行することはできなかった。
自傷行為もすることはなかった。精神的なものはしていたが、身体を傷つけるならそのままきっちり死にたいなんて変なことを思っていた。
でもそんな甘い考えは脳内の幸子にとっては耐えられないものだった。
「こんな恥ずかしい状態でよく生きられるね」「死ぬこともできないなんてみっともない」そんな思考が自分の中に流れてきて苦しかった。
もういっそのこと誰かに殺してほしかった。
私は神様を信じているわけではないが毎日、「この命を家族に分けて私を殺してください」と願ったりしていた。
それでも結局生きているわけで、どうにもならない自分との戦いは続いた。
限界を超えたのは20代半ばの頃だった。
死ぬのは怖いけど生きるのが辛い、今まで何度も死のうと思ってきたのに怖がってばかりで情けない、もう自分のためにも死んだ方がいい
そこで私は何を思ったか家の包丁を取り出して自分に向けていた。あれだけ色々考えていたのに成功率が低そうな割腹自殺を試みたのだ。
あの時を振り返ればなんとなく分かる、私はあの時私を殺したいと強く思っていた。だから自分で手を下す感覚が強いものを選んだのだと思う。
しかし結果的には失敗に終わった。
腹部に刃を押し当てはしたが涙が止まらなくて手も震えていた、怖さもあったし脳内での「このまま自分を殺したい」という気持ちと、「生きていたい」という気持ちが同時に生まれてそれ以上押し込むことができなかった。
結局死ぬこともできず生きる希望も見い出せないまま中途半端に終わった。その時に脳内の幸子からの強い殺意と反発があり、このままでは良くないと思って「30歳までに自分が生きててもいいやと思う状態になかったら今度こそちゃんと死のう」と約束をした。というより猶予をもらった。
それまでは自分が一度死んだものと思ってとにかく頑張ろうと思った。
その後私は福祉の勉強をして仕事に就くこともできた。
だけどうつ病は寛解したわけではなかったので継続することが難しく、4年前にはパニック障害も発症して無職になりどん底に落ちた。
そんな時に期限の30歳を迎えることになった。
私は焦っていた、このままだと生きていていいなんて思えるわけもなかったからだ。
実際30歳になった時は変な覚悟も生まれていた。
身辺の整理をしてしっかり考えた方法と場所で命を絶つ。
怖さを感じても自分との約束だから守らなければいけない。
実はこの話、終わった感出しているけど今年が期限の年なのだ。
なぜ私がこうして生きているのか、正直自分でもよく分からない。
劇的に何かが変わったわけでもないし状態も良くないままだ。
だけど私はこの4年間外出も難しくなり引きこもっているなかで、苦しいけど自分自身と向き合ってきた。
これまでの嫌なことやトラウマも全部思い出して自分の感情がどうだったかしっかり感じてみた。ものすごく苦しいし思い出せないこともあったけど、時間をかけて一人でやってきた。そしてこうして文章として出す作業もしている。
それを繰り返していると自分自身の脳内のことや感情もより理解ができて、第三者の視点も生まれる。
この俯瞰して自分を見る作業はすごく大事でこれができることで思考の支配にも気付くことができるのだ。
だから私は生きている。確かに生きるのは辛くて苦しい、でも前向きじゃなくても、なんとなくでも、生きてていいんだと思う。
目標も生きる意味もいらない、なんか生きてて楽しかったり苦しかったりをただ感じていればいい。
これから先も希死念慮は出てくるし幸子には早く死ねと言われるだろう。
でも私は死なない。こういう感情全部を抱えて日々を過ごす。
だって人はいつかは死ぬから。突然でも皆平等にそれはくるから。
だからこの文章を見ていて生きるのが辛くてどうしようもないと思っている人がいるなら、こんな最下層のような人間でもなんとなく生きているのを知ってほしい。
生きていればそれだけでいい、そしていつかくる終わりを一緒に待ってみましょう。
今後これが私の遺書にならないようにしたいものだけど…できれば今後も見届けていただければ嬉しいです(笑)
今日もなんとか生きてます。