薄氷の上を必死に歩いている
「いまここで大声上げたらどうなるんだろう」とか「こいつの頭無言で引っ叩いたらどういう反応するんだろう」みたいな事を考えてしまう人、割りかし少なくないんじゃなかろうか。そもそも私がそうだ。カリギュラ効果というか、社会通念上やってはいけないことを想像してはやってしまった後の事を考えて勝手に身悶えしている。
私の推しはfaniconというファン交流サービスをやっているんだが、チャットルームで何かコメントを残したり画像を掲載したりする度、同じファンの方々がリアルタイムにコメントを返してて、「ここで何かやばいコメント残したら全てが終わるんだろうな」とか「予測変換のタップをミスってとんでもない単語を送信してしまったらどうしよう」とか思ってしまいROM専に徹することしかできない。
だって常に得物が手元にある状態なんだぜ？ それを使っちまったらどうなるって話だよ。
一歩間違えたらすぐ社会的な死が待っているのに、考えずにはいられない。
何かを積み上げるのは大変なのに、その積み上げたものを崩すのは一瞬だ。その恐怖を忘れないように敢えて本能がそうさせているのだろうか。
でもなぁ、余計なことは考えさせないでほしいよ。仮に実行したらマジで終わっちまうじゃん。
これまでもそうだし、多分これからもそうやって生きていくんだろうな。私みたいな人間はいつ割れるかも分からないうっすいうっすい氷の上を恐る恐る歩き続けるしかないんだ。
と、ここまで考えて色々調べた所、この考えは少なくないどころか割と多くの人が持っていることが分かった。
「侵入思考」と称されるのね……。全然知らなかった。
実行寸前なのか、少し考える程度なのか人によって自身に襲いかかる衝動の程度は様々だとは思うが、みんな薄氷の上を必死に歩いているんだな。
そう考えると吉良吉影って足元の氷が簡単に割れてしまった人間なんだろうな。彼はどうしたら救われたんだろうか。いや、でも「こうしたらどうなるのか」という思考ってよりかは「こうしたい」という気持ちの方が圧倒的に強かったからこそ、色々と道を踏み外してしまったのか。だったらちょっとニュアンスが違うな。
（なんのキャラか分からん人はジョジョ四部をみてくだせぇ）
話が逸れてしまったが、今回侵入思考という言葉を知れたのは思わぬ収穫だったな。知らない事を知るのはやはり楽しい。これからもそれに呑まれないように頑張って生きていきたいもんですわ。
おわり。
noteに書くテーマを募集しています。よろしければお送り頂けると幸いです。マジでよほど公序良俗に反していない限り対応します。ネタがないんです。頼んます。