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人生での5つの大きな転換期〜56歳から63歳

知的であり前向きで、意識的に上昇しようと生きている人の人生では、5つの大きな変換期、成長の機会があると秘教心理学では言われ、「5つの危機点」と表現されています。

1 肉体の占有。これは4歳から7歳までに起こり、それまでオーバーシャドーしていた魂が肉体を占領する

2 魂がアストラル体を占有する思春期に起こる危機。この危機は一般の人々には認識されておらず、一般の心理学者も、一時的に現れる異常として漠然と感じているだけである。彼らはその原因には気づいておらず、結果しか認識していない

3 メンタル体が占有される21歳から25歳の間に起こる同様の危機。このとき、人間はエゴの影響力に反応し始めるはずである。進歩した人間の場合は、しばしばそのようになる

4 35歳から42歳までに起こる危機。この時期に魂との意識的な接触が確立され、三重のパーソナリティーは、1つの単位として、魂の衝動に反応し始める。

5 生涯の残りの年月、魂とその媒体はますます強く関係付けられ、56歳から63歳の間に起こるもう1つの危機へと導かれるはずである。その人間の将来での有益性は、そして魂がこの媒体を老年に向けて使用し続けるか、もしくは内在する実態が徐々に撤退するかは、この危機によって決まる。

アリス・ベイリー著 秘教心理学第2巻(上)

今、探求しているのは、秘教心理学第2巻(上)です

これまで、1つのステージごとに人生での大きな転換期を辿ってみてきました。

今回は、56歳から63歳のフェーズです。

5 生涯の残りの年月、魂とその媒体はますます強く関係付けられ、56歳から63歳の間に起こるもう1つの危機へと導かれるはずである。その人間の将来での有益性は、そして魂がこの媒体を老年に向けて使用し続けるか、もしくは内在する実態が徐々に撤退するかは、この危機によって決まる。

アリス・ベイリー著 秘教心理学第2巻(上)

まとめますと

「56〜63歳の間に、同じ肉体を使い続けるかどうかが決定される」

これを読んで、胸を撫で下ろす方、焦る方、傍観する方、そうなんだーと思う方、色々いらっしゃるとは思いますが、どんな反応でも大丈夫です。

なぜなら、秘教の教えはそれを信じるように強制されるものではないし、私もそう思っているからです。

自分の感覚を尊重します。

私がこの言葉に出会ったのは3年位前ほど。

私にとっては、結構な衝撃でした。

えええっ、こんな風にはっきりと、明確に、年の数まで出しちゃっていいの?と思いました。

この辺り、はっきりとタイムリミットまで出している教えは、私が知る限りありません。

私は、ずっと自分の本質や魂を探し求め、早く解りたいと旅を急いていたようなものでしたから、いつも「早く、早く」と思ってきたわけです。

「56から63歳までに解ればいいんだ・・・」と、
ちょっと肩透かしを食らったような感じがしました。

その頃は、社会的に言っても定年に入る頃で、一般に子育てや仕事も一段落する年代です。

大体、その頃までには自分という存在が見えてくることでしょう。

家庭や仕事を犠牲にしてまで、早く気づきなさい、という強制はないんだな・・・

真実というのは、自然な人の生き方に無理強いすることはないのだなという気づきがありました。

63歳までに魂の目的を見つければ、それ以降は、そのままの肉体を使って有益に生きることができる。

その頃までに魂の目的を見つけられなかった、もしくは、そんな目的があること自体、まるで気がつかない場合もあると思います。

そのような場合は、ゆっくりと今の肉体から魂は撤退します。

63歳以降に魂の目的を見出したとしても、老化により、うまく肉体を使うことができないから、次に(来世に)行った方がいいということなのでしょう。

この辺り、とても合理的です。

真実は、肉体や物質への愛着や執着を超えたところにあるということが、ここからも解ります。

ここで感じた疑問がありました。

この文章は約100年前に書かれています。
現代は、人間の寿命や体のコンディション自体が良くなっているので、この63歳というタイムリミットも少しは延びている可能性があるのではないでしょうか。

十分にあり得ると私は考えます。

ただ、そうだと言って、「気づき」をずっと延期してもいいというわけではありません。

早く気づけば気づくほど、この世に生まれた目的に適った活動をしていけることは、間違いありませんから・・・

自分自身に当てはめて考えてみると、皆さんはどうでしょうか。

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